62200一度完結した漫画の続編って、正直どうなの? あの感動をもう一度味わえるのか!

一度完結した漫画の続編って、正直どうなの? あの感動をもう一度味わえるのか!

男の隠れ家編集部
編集部
目次

お気に入りの漫画が完結したり打ち切りになったりすると、その後の人生の楽しみがなくなってしまったような虚無感をおぼえるという人も多いはず。

しかし、人気が高い作品であれば続編が出ることもある。とはいえ、必ずしもその続編がヒットするわけではなく、「前作の方がよかった」「この続編は失敗」と言われてしまうケースも多い。

そこで、ここでは一度完結した漫画の続編は面白いのかどうか紹介していく。

■続編も話題に! 変わらぬ人気を誇る作品たち

連載中の人気が高く、完結が惜しまれた作品の中でも、多くのメディアに取り上げられたり、舞台や映画で広く知られるようになったりした作品は続編が出やすい。

まずは、前作だけでなく続編も人気が出た作品を見ていこう。

『MAJOR 2nd』

言わずと知れた野球漫画だが、前作は主人公である茂野吾郎の幼少期から成人までの半生が描かれており、野球知識の有無に関係なく読み進められるのが魅力的だ。一人の人生を追体験しているようなリアルな描写やストーリー展開に惹かれ、茂野吾郎に憧れるファンが多い。

『MAJOR 2nd』では主人公が茂野吾郎の息子・大吾にシフトしている。しかし、大吾は吾郎とは違って天才的な野球選手ではない。苦戦しながら野球を続けていく姿は必見だ。

『NINKUー忍空』

忍術と空手を掛け合わせた武術である「忍空」。主人公・風助は忍空使いの中でも最強の干支忍だった。戦国時代が終わり、「EDO」時代に移り変わった世界で、風助は忍空が悪用されていることを知る。その悪事を止めるために風助は再び戦う……、というのが前作のあらすじだ。

しかし、作者の空手知識が少なく「空手の描写ができなくなってきた」という理由から、物語が未完のまま連載が中断してしまった。10年後、「SECOND STAGE干支忍編」として続編が描かれ、2011年に完結を迎えた。

『XXXHOLiC』

アニメ、映画にもなり話題となった『XXXHOLiC』は、CLAMP作品の中でも特に有名な作品である。対価を払えば願いを叶えてくれるミセの主人・侑子と、四月一日君尋の出会いから描かれていく本作は、他のCLAMP作品の物語と交錯しながらストーリーが展開するのが面白い。

続編タイトルは『XXXHOLiC 戻』。ネタバレになってしまうので詳しくは説明できないのだが、『ツバサ』の物語につながっていくため、『XXXHOLiC』と『ツバサ』のファンならぜひ読んでおきたい作品である。

『BORUTO』

『NARUTO』の続編である『BORUTO』は、漫画掲載より先に映画が製作され大ヒット。その後、漫画連載、アニメ化が決定した。ちなみに作者は監修として携わっているだけで、続編を描いてはいない。

主人公はナルトの息子・ボルトであり、物語序盤は自分にかまってくれないボルトへの反抗的な行動が目立つ。しかし、ナルトを見返したいという気持ちから中忍試験を受けることに。さまざまな試練や戦いを経験していくうちに成長していくボルトの姿を追ってみては?

他にも続編が次々と誕生している

昭和から平成初期生まれの大人たちをうなられせる続編漫画は他にもある。

  • 『キン肉マンⅡ世』
  • 『地獄先生ぬ~べ~NEO』
  • 『GTO』

これらの作品も、口コミは賛否両論だが前作を思い出させてくれる続編漫画の一つだ。ただし、かつてのストーリー展開とは異なる部分が多いため、前作と比べずに続編は続編として楽しむことをおすすめする。

■逆に打ち切りになってしまった作品もある

ファンから続編を期待する声が多く上がり、続編として連載が再開されたが、残念ながら打ち切りとなってしまった作品もある。

ここでは2作品を紹介するので、気になる人はチェックしてみては?

『シャーマンキング』

『シャーマンキング』は1998~2017年までジャンプに掲載された作品である。しかし、人気低迷によって連載が終了。最終号には続編を匂わせる「みかん」のイラストや告知が掲載された。その後、続編である『シャーマンキングフラワーズ』が連載されるが、こちらも物語の途中で最終回を迎えてしまった。

2018年、講談社の『少年マガジンエッジ』に移籍し、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』というタイトルで連載スタート。現在は完結しているが、2度に渡る打ち切りはファンをざわつかせた。

『ライジングインパクト』

1998年から『週刊少年ジャンプ』で連載していた『ライジングインパクト』。作者は『七つの大罪』で知られる鈴木央。主人公ガウェイン・七海がゴルフに興味を持ち、プロゴルファーへと成長していく物語だが、1999年に打ち切られた。

しかし、ファンから再開を望む声が多く上がったため、ジャンプでは異例の連載再開が決定。設定やストーリーの流れを乱すことなく、3年ほど連載することができたが、結果的に二度目の打ち切りとなってしまった。

■漫画の続編が失敗に終わる原因とは

続編漫画が失敗する原因は大きく分けて2つある。1つは作り手側の問題、もう1つは読み手側の問題だ。その問題について解説していく。

①作者や編集によって失敗するパターン

漫画の続編となると、前作を上回る面白さを期待してしまう読者も多いだろう。しかし、せっかく最終回まできれいにまとめられていた物語を無理に掘り下げたり、同じ設定でその後の物語を作ったりすることで飽きが出てしまい、その結果ファンが離れていく。

また、担当編集のアドバイスによって面白さが欠けてしまうパターンも考えられる。複数の作品において、作者が「もともとはこういう設定で考えていたが、担当からアドバイスがあり、そちらを反映した」と発言しているのだ。その事実を知り、「求めていた設定はそっちだった!」と嘆く読者もいる。

このほか、少年誌から青年誌に移籍したり、担当編集が変わったりして、前作を超える物語が描けなくなるケースもある。「ファンタジー要素のある作品だったのに、青年誌に移った途端にグロ要素が増えた」などの変化についていけなくなる読者は少なくない。

②読み手や社会によって失敗だと思われてしまうパターン

ストーリーの面白さはそんなに変わらない作品も、続編は人気が低迷してしまうことがある。それは、続編となると前作を読まないといけなくなるという理由から、新規のファンを獲得しにくくなるためだ。

漫画の内容に対する規制や表現の変化によって、前作の良さが最大限引き出せず、続編が失敗に終わることも。昔なら許された表現が許されなくなったり、些細なことでSNSが炎上したりする時代になってしまったのも大きい。読み手や社会の捉え方1つで失敗と決めつけられるのは悲しいものがある。

■人気漫画でも続編は酷評されがち

連載中どんなに人気が出た漫画でも、完結後に続編を出すと酷評されることが多いのが実態だ。その理由は、作品本来の面白さを壊してしまう展開や設定のマンネリ化などが挙げられる。

しかし、ファンの中には「完結後の推しの生活が知りたい」「もっとこの世界観に浸りたい」といった意見を持つ人もおり、必ずしも続編が爆死するとも言えない。一部のファンが喜ぶ作品になっているのであれば、それはそれでアリなのではないだろうか。

また、たとえ続編が酷評されていても、読んでみたら自分好みであったりもする。ぜひ一度は自分の目で確かめてみてほしい。

今回は「漫画の続編」という切り口で解説したが、楽しんでいただけただろうか? 男の隠れ家デジタルでは今後もライフスタイルをテーマにした記事をお届けしていく。

▼あわせて読みたい

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る