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時空旅人 2023年1月号 Vol.71「中国王朝と皇帝」好評発売中!

|Featured Story|
紀元前221年、六国を併合して統一国家を樹立させた秦王政。彼は中国史上初めて、「皇帝」という称号を生み出し「始皇帝」となった人物である。兵馬俑に象徴される絶大な権力は如何なるものであったか。
そして項羽と劉邦の覇権争いを経て誕生した大漢帝国とは。近代までの中国は、つねに王朝の興亡とともにあった。晋から隋、唐、宋、元、明を経て清へと至る激動史。東アジア世界に大きな影響を及ぼした王朝の物語を紐解く。
【巻頭】日中国交正常化50周年記念「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」
全国4会場を巡回する展覧会が、いよいよ上野の森美術館で最後を飾る。二千年のときを経て、私たちの目の前に姿を現した兵馬俑。始皇帝に始まる王朝史を振り返りながら、その重みを噛み締めたい。

【第一章】秦漢王朝
中国史上最初の統一王朝・秦。その王朝の創始者こそ、最初の皇帝「始皇帝」である。秦が滅んだ後も彼の偉業は二千年にわたり受け継がれた。

【第二章】統一王朝と皇帝の時代
漢王朝は秦の法制を生かし400年にわたって大陸を支配した。だが後半に世は乱れ、三国に分立する。いくつもの小国が群雄割拠する中、各々の国の君主がめざしたのは「中華の再統一」だった。

【第三章】辛亥革命―王朝史の終焉―
「眠れる獅子」として恐れられていた清国だったが欧州列強に一気に侵食されてしまうことになる。祖国の危機的状況に孫文ら多くの人々が立ち上がる。

その他、中国寺院面影を色濃く残すの長崎のルポ、中国四大奇書の寄稿に湯島聖堂のコラムなど、中国の長い歴史を追いながら、日本との関わりを示す事象を広範囲でカバーする。


中国の悠久の歴史を紐解くる濃厚な一冊。展覧会「兵馬俑と古代中国〜秦漢文明の遺産〜」へ足を運ぶ前にはもちろん、展覧会を見た後のおさらいにも。
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