中央にセットされた大粒のアクアマリンが輝くネックレス。このハイジュエリーネックレスがニューヨーク国際博覧会で展示され、大きな話題を集めたのは1939年。時を経て、歴史的なネックレスに現代的な感性が吹き込まれ、新たな価値を宿すジュエリーへと生まれ変わる―。
ティファニーは、大改装が進行中のニューヨーク5番街のティファニー本店のリニューアルオープンに向けて、ブランド史上最も高価になると予想されるネックレスを誕生させる。
1939年に公開し、羨望の的となったアクアマリンのネックレスに再解釈を加え、80カラットを超える見事なオーバルダイヤモンドをセットすることで、比類なき価値を持つジュエリーがお披露目となる。
1939年に人々を感嘆させたアクアマリンネックレス
当時のネックレスにセットされた並外れたサイズのアクアマリンと、非凡なダイヤモンドの形状は、ニューヨーク国際博覧会を訪れた何百万人もの人々を魅了した。「新たな日の夜明け」という希望に満ちたテーマを掲げた1939年のこの博覧会は、「明日の世界」を垣間見る機会として人気を博す。
その目的は、4400万を越える入場者の心に、より良い、より活気のある明日への夢を抱かせること。ティファニーが出展したこのネックレスもまさに大きな夢を掻き立て、5番街57丁目通りの角に建設されていたティファニー本店が翌年1940年に華々しくオープンするに至った。
2022年、本店リニューアルオープンでも歴史に残る瞬間を
息を呑むほど見事なオーバルダイヤモンドをセットしたダイヤモンドネックレスは、カラット数のみならず、Dカラー、内部に傷のないことからも稀少であることは言うまでもない。
この類まれなストーンは、ティファニーがこれまで販売したダイヤモンドの中で最も大きく、これをカラット数で凌駕するのは非売品の「ティファニー ダイヤモンド」のみという。
ダイヤモンドネックレスは、2022年の記念すべきニューヨーク5番街のティファニー本店リニューアルオープンを祝して披露予定。オリジナルのネックレスが約一世紀前にクイーンズで開催されたニューヨーク国際博覧会で注目を集めたように、画期的なピースとして歴史にその名を刻むだろう。