61077いま、小型バイクがおもしろい!オフタイムで遊べる125ccバイク5選

いま、小型バイクがおもしろい!オフタイムで遊べる125ccバイク5選

男の隠れ家編集部
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かつて125ccバイクといえば、実用性ありきのおじさんスクーターのイメージがあった。しかし、3、4年前からさまざまなタイプのバイクが登場し、魅力的に進化。1台あるとオフタイムをグッと充実させてくれる存在になっている。

今回は、バイクを中心に執筆するフリーライターの佐賀山敏行さんにバラエティに富んだ125ccバイクのおすすめを案内してもらった。

■いま、125ccバイクを入手すべき理由

●最短2日、原付二種は免許が取りやすい

現在、バイクの免許は排気量などによって7つに分類されている。50cc以上125cc未満の原付二種に乗るには、「小型限定普通二輪免許」または「AT小型限定普通二輪免許(以下、小型AT限定免許)」があればOK。昔よりも免許が取りやすくなっているのだ。

例えば、クラッチ操作がないオートマチック車限定の小型AT限定免許は、普通免許所持が条件だが自動車学校の技能講習を受ければ、最短2日で卒業できる。乗りたい車種がスクーターなどのオートマチック車なら、なお免許が取りやすい。

原付二種は、高速道路を走行することはできないが、30kmの速度規制もなく、免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗りができる。気軽にトコトコツーリングが楽しめるバイクなのだ。

●コンパクトで場所をとらず維持費が安い

基本的に125ccバイクは、400ccや250ccクラスよりも車体がコンパクト。駐車場が広くとれないスペースでも駐車できる場合もある。

税金や保険料などの維持費も安い。税金は、運輸局の重量税の届出の必要がなく、役所へ軽自動車税(2,400円)の納付申告をすればよい。自賠責保険は1年間で一律7,070円。任意保険は、もし自動車を所有していれば、125cc未満のバイクが対象になる「ファミリーバイク特約」に加入すれば通常の任意保険に加入するのと比べて、月々の保険料がかなり抑えられる。

●趣味性の高いバイクが登場している

佐賀山敏行さんによると、125ccクラスのバイクはさまざまなタイプが登場して進化していると言う。

「20〜15年くらい前までは、125ccクラスはスクーターなど実用性一辺倒のものがほとんどでした。しかし、ここ数年はアウトドアブームやバイクの趣味性の高まりを受けてレジャーバイクが復活。魅力的なモデルが登場しています。このほか、ユニークなスクーターがあったり、125ccクラスながらスポーツタイプやスタンダードバイクもリリースされ、目が離せなくなっています」(佐賀山さん、以下同)

次からそうしたモデルをご案内してもらった。

■Honda ダックス125

パールネビュラレッド。ほかにグレーもある ©Honda

1台目に紹介するのは、7月21日に発売される注目のモデルだ。

「ダックスフンドのようなスタイルが特徴のダックスは、60年代にホンダで50ccクラス、70ccクラスで製造されていたバイクです。1995年にも復刻されましたが排ガス規制の強化に伴い、惜しまれつつ2003年に販売終了となっていました。しかし、ホンダの新しい技術を駆使して、最新の法規制をクリアした、125ccバイクとして復活。今年3月の大阪と東京で開催されたモーターサイクルショーで発表されるや、話題沸騰中です」

そんなダックス125の注目ポイントは?

「ユニークなフォルムから、単に足として利用するだけじゃないバイクとして人気が期待できます。このデザインの特徴にもなっているT型フレームはダックス125オリジナルで、専用に開発されたもの。レジャーバイクとしての趣味性を高めています。また、ギアチェンジの際のクラッチ操作の必要がない自動遠心クラッチを採用しているので、小型AT限定免許で乗れます。街乗りはもちろん、ちょっと遠出して海まで遊びに行くなんていうのも、おすすめです」

■Honda CT125・ハンターカブ

グローイングレッド。ほかにブラウン、グリーンがある©Honda

2台目は、アウトドアの足にしたいモデルが登場!

「“ハンターカブ”として1981年に登場し長く親しまれてきた『CT110』の機能的なスタイルを継承しながら、現代の生活にフィットする装備や性能を磨きあげたモデルです。ちょっとした林道も走れて荷台も大きいので、釣りやソロキャンプにもってこい。排気量も110ccから125ccになって車格も大きめになったので、ツーリングの安定感も増しています。これも自動遠心クラッチを採用しているので小型AT限定免許でOKです」

■ヤマハ トリシティ125

ライトリーフグリーンソリッド6(イエロー)。ほかにホワイトとマットグレーがある

次に紹介してもらったのが、何とフロントが二輪の三輪スクーター!

「三輪スクーターなので、見た目のインパクトが大きいですが、その分、性能もすごい。走りの爽快感と安定感を両立させるためLMWテクノロジーが採用され、濡れたマンホールや石畳でも滑りにくく転倒リスクを抑えてくれます。実際に乗ってみると、その安定感はさすがです。フロント二輪なので、重そうに思えますが押して歩けないほどではなく、大きさも意外と収まりがいい。通常のスクーター同様に収納スペースもあるので、通勤に便利。もちろんスクーターなので、小型AT限定免許で乗れます」

■スズキ GSX-R125 ABS

トリトンブルーメタリック(YSF)。ほかにストロンガーレッド/タイタンブラックとタイタンブラックがある

次に紹介するのは、125ccなのにスポーツタイプ!

「スズキから登場した『GSX-R125 ABS』は、見た目のとおりスポーツバイクです。水冷DOHC4バルブ単気筒という高性能なエンジンで、125ccクラスながらハイパフォーマンスなエンジンが搭載されているのが素晴らしい。装備を見てもメーターは多機能で、ブレーキも高性能。エンジンだけでなく足回りも含めて最高峰のスポーツ性能を備えています。そのため、山道のコーナーもスイスイ。こんなに高性能なのに137kgという軽さを実現させているのも驚きです。公道でスポーツ性能を発揮するには、申し分ない走りが楽しめるでしょう」

■マットモーターサイクルズ モングレル125

サテンブラックとシルバーフィニッシュの塗装がかっこいい

最後は、イギリス生まれのバイクをご紹介!

「見た目のとおり、“ザ・オートバイ”のかっこよさが魅力です。今の時代、騒音規制や排ガス規制でこうした空冷エンジンのバイクらしいバイクがなくなってきています。そのため、新車でこうしたスタンダードタイプのバイクが入手できることが貴重。125ccだからこそ実現できたといえます。マットモーターサイクルズは、イギリスのカスタムビルダーが立ち上げたメーカーで、ほかにも同じエンジンとフレームでカスタムされたモデルがいくつかあります。なので、見た目の好みでいろいろ選べるところも魅力です。外国製ですが、エンジンも信頼性の高いものが採用されています」

125ccクラスの小型バイクのバリエーションには、さまざまなタイプがあって驚かされたのではないだろうか? これを機にバイクのツーリングを趣味にしたり、ほかの趣味と組み合わせて自分の時間をよりいっそう濃密にしてみてほしい。

【取材協力:佐賀山敏行】
フリーライター。学生時代からバイクを愛し、バイク雑誌やムックの編集長を歴任。現在もバイクメディアを中心に執筆。現在はYAMAHA SR400、Beta ALP200、Honda XR BAJAを所有している。

取材・文:岡本のぞみ(verb)

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