10511冬が旬の“ホウレンソウ”で寒い季節を乗り切る|鉄分豊富な冬食材の隠れた王様 ポパイのように元気になれる!

冬が旬の“ホウレンソウ”で寒い季節を乗り切る|鉄分豊富な冬食材の隠れた王様 ポパイのように元気になれる!

男の隠れ家編集部
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ホウレンソウの栄養価の高さは折り紙つきだ。鉄分が豊富に含まれ、血を造る働きを促す魔法の食べ物。貧血気味ならばもちろんのこと、そうでなくても積極的に食べたい食材のひとつだといえる。10月から3月にかけてが旬のホウレンソウ。ぜひ、今夜食卓に。
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旬のホウレンソウは甘みも栄養価もアップする

ホウレンソウは漢字で「菠薐草」と書く。菠薐とは原産地であるペルシア(現・イラン)のことで、唐代までに中国に伝わり、江戸時代初期に唐船によって長崎に伝えられた。江戸時代の料理書『料理物語』には「はうれん」と記され、煮物や酢の物、汁、和え物が適した料理として紹介されていた。その後、江戸時代後期には西洋種も伝来し、品種の交配が進み、現在のホウレンソウとなったといわれている。

ちなみに、40代以降がホウレンソウと聞いて思い浮かぶのはアニメーションの『ポパイ』ではないだろうか。ホウレンソウの缶詰を食べると一気にパワーアップして宿敵ブルートを倒す、という筋書きでお馴染み。「ホウレンソウを食べないとポパイのように強くなれないわよ」なんて、子ども達はみな母親から言われていたものだ。

美味しいホウレンソウは色が濃く、葉脈が左右対称にくっきりしている。

ポパイの様にあっという間に筋肉がモリモリになるわけではないが、冬のホウレンソウには実はかなりの栄養が詰まっているのをご存知だろうか。冬の寒さから身を守るため葉が肉厚になり、風味が強くなる。同時に糖度が上がって甘みが増し、カロテンなどの栄養価も時期外れのものと比べると大幅にアップする。

さらにいうと、カロテンが多く含まれる緑黄色野菜の中でも、ホウレンソウは別格だ。鉄分、マグネシウム、マンガン、亜鉛などのミネラル類や、鉄の吸収を助けるビタミンC、造血を促す葉酸とビタミンB群などが豊富に含まれている。もはや王様級に元気の源なのだ。

ホウレンソウのごま和えはストレスのイライラ対策に効果大。

食べ方としては茹でてシンプルに「おひたし」や「ごま和え」で食べるのが最適だ。特にごま和えはホウレンソウの甘みとゴマのコクがよく合う上に、ゴマにはアンチエイジングに有効なセサミンなどが多く含まれ、お酒のアテとしても健康食としてもおすすめなのである。

根元の赤い部分も良く水洗いして料理に使うと良し。

ちなみにホウレンソウの根元の赤い部分にはマンガンが大量に含まれている。骨の形成に必要な要素で、骨粗しょう症や生殖能力異常、肌荒れなどを防げる。生活習慣病の予防にもバッチリだ。

文/浅川俊文 写真/遠藤 純

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