アウトドアブームとサウナブームにのって日本でも急速に広まっているアウトドアサウナ。街場にある銭湯とはまったく違う感覚で過ごせるのが人気の理由だ。
温冷交代浴を自然の中でできるだけでない、プライベートな楽しみ方とは？ サウナキャンプの大西洋さんに聞いた。
■外にあるだけじゃない！ 通常のサウナと異なるポイント
場所も利用方法も選べる
自宅にサウナを常備している人は少ないため、通常のサウナは温浴施設や宿泊施設に出かけることがほとんどだろう。
アウトドアサウナは購入すれば、湖や川、海のそばなど自分の好きな場所に設営が可能。また、キャンプ場や宿泊施設の場合でも温泉やスキー場などの中には、テントサウナを常設している施設もある。
購入しなくても、好みのアウトドアプレイスを選んで利用できるので、アウトドア初心者におすすめ。
基本は水着で入るため、夫婦や家族利用できる
アウトドアサウナの場合は、外にある川などをそのまま水風呂として利用するので、水着で入るのが基本。そのため、恋人や夫婦、家族、異性の友人同士での利用もOK。お気に入りの仲間と過ごすことができる。
プライベート空間となり、過ごし方は自由
アウトドアサウナは、4〜5名程で楽しめるタイプが主流。世界最小単位のプライベートサウナとも呼ばれる。
通常の温浴施設のサウナでは、ロウリュはスタッフが行うのが一般的だが、アウトドアサウナの場合はロウリュを自ら楽しむことができ、アロマをアレンジすることも可能だ。
さらに白樺の枝葉を体に叩きつける入浴法「ウィスキング」を自分たちで楽しむこともできる。過ごし方は自分たちの思うままになる。
水風呂のカタチは場所によってさまざま
アウトドアサウナの温冷交代浴の水風呂は、自然にあるものを利用。自分でプールの水風呂を用意することもできるが、湖や川の自然の水風呂を利用することもできる。冬であれば、雪にダイブすることもできるだろう。
■アウトドアサウナの自由な過ごし方
ロウリュやウィスク、アロマを自分たちでアレンジする
アウトドアサウナはプライベート空間なので、ロウリュやウィスクも思いのまま。アロマを自分たちで選ぶのも大きな楽しみ。
また、アロマだけでなく、ほうじ茶などをロウリュに使うなど、自由な発想で楽しんでみてもいい。お気に入りの過ごし方を極めてみよう。
キャンプと組み合わせて入浴を快適に
通常、キャンプでは入浴ができず、帰りに温泉に立ち寄るのが一般的。しかし、アウトドアサウナがあれば、サウナに入って清潔な状態で、体を温めてそのまま入眠することもできる。
特に冬の場合は寒くて眠れないということがなくなる。キャンプの快適な入浴タイムにすることができる。
ほかのアクティビティと組み合わせる
サウナは体を温めたり、疲れをとったりするもの。釣りやサーフィン、スキーなどのアウトドアアクティビティとも相性よし。
湖や川で釣りをした後、海でサーフィンをした後、スキーをした後に組み合わせて、疲れをとるのもいい。
出た後の飲み物やグルメに凝ってみる
サウナから出た後はのども渇いているし、お腹も減るもの。フルーツシロップに強炭酸をアレンジしてみたり、アウトドアグルメに凝ってみるのもいい。薪ストーブを利用したグルメもいいだろう。
■アウトドアサウナの注意点とマナー
〈注意点〉
アウトドアサウナで薪ストーブを扱うことは、一酸化炭素中毒や火事、火傷などの危険が伴う。自分たちで設営する場合は、テントのロープはペグでしっかり固定して、緩みがないか確認する。風の強い日は止める決断も大切。風速5メートル以上の日は中止しよう。
〈マナー〉
アウトドアサウナで利用する場所は、キャンプ、釣り、サーフィンなどを楽しんでいる人もいることを忘れず。ほかのアクティビティを静かにゆったり楽しんでいる人がいるそばで派手に川や湖に飛び込んだら迷惑なので、大騒ぎはしないようにしよう。
アウトドアサウナは、夏以外のシーズンがおすすめ。冬は雪も利用できるし、寒さがサウナを恋しくさせる。ぜひ、このシーズンに新たに始めてみてはいかがだろう？
取材協力：サウナキャンプ
アウトドアで「ととのう」素晴らしさを伝えるため、情報を発信。テントサウナのイベントを主催したり、企画もしている。また、ロシア産テントサウナ「MORZ」の販売も手掛けている。
https://saunacamp.net/
取材・文：岡本のぞみ（verb）
