夏場のキャンプは、暑さや虫対策などのため、ほかの季節にはない持ち物が必要になってくる。そうしないと、暑くてバテてしまったり、夜は眠れなくなったりしてしまうからだ。
そこで、ソロキャンパー達の夏の持ち物を神奈川県愛川町・角田大橋河川敷でスナップ。夏に必要なキャンプ道具を探った。
■日焼け防止や涼しさを運ぶ、暑さ対策グッズ
【小山仁さん・キャンプ歴33年】
●折り畳み扇風機「OPOLAR・扇風機」

暑さ対策の必需品といえば、扇風機。テント内に風が吹き抜けると一気に涼しくなる。
「Amazonで見つけた6,000円くらいの扇風機がお気に入りです。充電式でコードがないのでアウトドアに持ってこい。移動時はコンパクトになるのも便利ですね。機能も充実していて、高さが自在に伸びて首振りもOK。寝っ転がった低い位置でも涼しい風がやってきます」
●熱中対策スプレー「桐灰化学・シャツクール冷感ストロング」

こちらは衣類にかけるだけで、メントールでひんやり感が持続するスプレー。
「ドライTシャツにかけておくと涼しさが続きます。一度かけるだけで、1時間くらい持続する感覚があるので、暑い日は必需品です」
●ネッククーラー

冷却プレートと風で首を冷やすネッククーラーは、日中の行動時に。
「ファンがついていて、内側に風が来て首全体が冷やされます。首を冷やすと全身がクールダウンできるので、暑い日中の行動がラクになりますね」
●ボディシート「花王・メンズビオレボディシートニオイの元洗浄」

お風呂に入れないことが多いキャンプ場。厚手で丈夫な1枚で全身が拭けるボディシートがあれば重宝する。
「暑い夏場を清潔に過ごすために使っています。スッとする成分が入っていて、肌をサラサラにキープ。ニオイの心配がなくなるのがいいですね」
【Oさん・キャンプ歴2年】
●扇風機

自宅で使っているコード付きの扇風機も工夫次第でキャンプに利用できる。
「ポータブル電源のインバーターを12Vから100Vに変換して扇風機のACアダプタが使えるようにしました。アウトドア用に購入するのもアリですが、家にあったものをそのまま利用しました」
■日中も夜も快適に過ごすための虫対策グッズ
【小山仁さん・キャンプ歴33年】
●殺虫ランタン「電撃殺虫LEDランタンMUSHI COROLIYA」

こちらは、テント内を明るく照らすライトに殺虫機能がついているタイプ。
「紫外線で虫が集まってきて、コイル部分で感電死させるライトです。ぶら下げておくだけで殺虫効果があります。虫がついたら丸洗いすればOK。充電式で、繰り返し使用できます」
●「フマキラー・おすだけベープ」

いろんな虫に効果のあるスプレーが登場。
「ワンプッシュをテント内に吹きかけておけば、大きめの虫も駆除できるくらい殺虫効果が高いです。虫は一晩来くなるので安心ですね」
●「フマキラー・どこでもベープ未来」

家庭でもおなじみの電池式の蚊取りベープ。小山さんはアウトドア用に150日間、効果が持続するカートリッジタイプを愛用。
「電池や薬剤の交換がいらず、150日つけっぱなしでOK。夏の間はこれを持ち運べばいいので気に入っています。音もほとんどしません」
【コバさん・キャンプ歴40年】
●アース製薬「サラテクト ミスト コールマン」、蚊取り線香

コバさんの虫対策で注目したいのは、人気のアウトドアブランド・コールマンとコラボしたミストスプレー。
「虫除けのサラテクトのパッケージがアウトドア仕様になっています。ちょっとおしゃれなので、同じスプレーならこっちを買っちゃいますね。もちろん、虫除け効果は間違いありません」
【Uさん】
●「フマキラー・ヤブ蚊バリア」

Uさんの虫対策は、蚊取り線香と防虫スプレー。「ヤブ蚊バリア」は、ヤブ蚊だけでなく、マダニやハエも退治できる。
「コットの下にプシューッとスプレーしておくと、一晩虫が来ません。虫が来ると、夜眠れなくなるので重宝しています」
【Oさん・キャンプ歴2年】
●ハッカ油

Oさんの虫対策はハッカ油。天然の香りで虫を撃退する。
「ハッカ油は、化学物質で虫を退治するのではなく、天然の油なので安心。自分にかけておいて虫を寄せ付けなくします。天然のものなのに意外と匂いが強くて、しかも爽やかな香りなので、仕事で外に出るときも使っています。犬や子どもでも大丈夫なくらいなので、安心ですね」
【長間大作さん・キャンプ歴13年】
●CDケースに蚊取り線香

長間さんの防虫対策は蚊取り線香。それ自体は普通だが、持ち運びに技あり!
「今日はバックパックで来たので、なるべく荷物を減らすために一つだけ持ってきました。CDケースに入れれば、一つだけでも折れずに持ち運べるんです」
■飲み物を冷たく冷やす道具&夏の調理グッズ
【小山仁さん・キャンプ歴33年】
●「ワークマン・真空ハイブリッドコンテナ」

そのコスパと機能性でキャンパーの支持を集めるワークマン。なかでも売り切れ続出でなかなか買えなかった人気商品が真空ハイブリッドコンテナ。値段は2,500円と手頃。
「500mlのペットボトルが4本程度すっぽりと入るコンテナです。真空構造で水が溶けにくいので、冷たい飲み物がいつでも飲めます。私はキンキンに冷やしたいので、さらに保冷シートとロックアイスを入れています。実際、2日くらいでは氷は溶けません」
●ふた付き真空二層タンブラー

飲み物をキンキンに冷やしたら、注ぐタンブラーにもこだわりたい。小山さんのチョイスは、真空二層タンブラーにさらにふたがついたタイプ。
「ワークマンのコンテナと同様に飲み物が冷たいまま。ふたがついているのもかなりのポイントで、虫が入ってくるのを防いでくれます」
●「アルパインデザイン・ウォータータンク+ウォータータンクカバー」

水道のないキャンプ場で水を保管できるウォータータンク。夏場はカバーが威力を発揮するという。
「カバーをつけると水が温まるのを防止できます。カバーに水をかけると、水の温度を下げてくれる効果も。何日か泊まるときはおすすめです。夏場だけでなく、冬は水が凍らないメリットもあります」
●「イワタニ・カセットフー“タフまる”」、「イシガキ産業・デリッシュライフ焼肉グリルS」

小山さんの夏の調理道具は、カセットコンロと焼肉グリル。
「夏は焚き火をやらないので、炭を起こすのが面倒で、ガスコンロにしています。カセットコンロは、キャンパー仕様のカラーリングが気に入っています。焼肉グリルは新しく買ってみたので、今日使おうと思います」
【荒川真人さん・キャンプ歴5年】
●ストロー付きウォータージャグ

夏のアウトドアには水分補給は欠かせない。荒川さんのウォータージャグはたっぷり容量2リットル。
「こちらのウォータージャグは、ドウシシャのもので3,500円くらいでした。注ぎ口とストローが両方ついているので、そのままでもコップに入れても飲めます。広口なので、板氷を荒く砕いて放り込めるのもうれしいところ。とにかく水をたくさん飲むので、氷を入れてカブカブ飲めるのがいいですね」
【Oさん・キャンプ歴2年】
●「サーモス・真空断熱ジョッキ」

冷たいものを冷たいまま飲めるサーモスの真空断熱ジョッキ。Oさんはかなりの量が入るサイズ感のものをチョイス。
「温度をキープしてくれるステンレス製のジョッキです。氷が溶けないくらいのキンキンの冷たさがいいですね。水滴が下につかないところも気に入っています」
夏は暑さや虫対策が必須なので、必ずしもキャンプに適した季節ではない。でも、持ち物を工夫すれば快適なキャンプライフが送れる。ソロキャンパー達の持ち物は、扇風機や虫対策一つとっても、選択肢はいろいろ。ぜひ、これを参考に持ち物を用意してみてほしい。
取材・文:岡本のぞみ(verb)
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