5320QDレーザが網膜に直接投影する網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA(R) Display II」 先行受注開始

QDレーザが網膜に直接投影する網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA(R) Display II」 先行受注開始

男の隠れ家編集部
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まるでSFの世界のようなAR体験がいよいよ現実のものとなる。富士通のスピンオフベンチャー・QDレーザは10月15日、網膜上に映像を描き出すレーザ網膜走査技術「VISIRIUM(R)(ビジリウム)」テクノロジーを採用したヘッドマウントディスプレイ「RETISSA(R) Display II」の先行受注を開始した。
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ビジリウムは、満天の星空を作り出すプラネタリウムのように、光で網膜に映像を描き出す技術。小型ディスプレイを使う従来技術とはまったく異なり、三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMSミラー)を組み合わせ、超小型プロジェクタユニットから片眼の視野中心部(水平視野角約26度、アスペクト比16:9)に、HDMI端子で接続できる機器からのデジタル映像を直接投影することができる。

原理上、装着者のピント調節機能の影響を受けにくく、近視、遠視、乱視、老眼などがあっても眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正手段を用いずに投影画像を見ることが可能。ピント位置の影響なく視野に映像が重なるため、背景と投影映像のピントずれがないAR(拡張現実)体験が実現した。

外観でも、これまでのヘッドマウントディスプレイのイメージを覆す小型化・軽量化を実現。プロジェクタ部は65×20×83.5mm、コントローラ部は74×29.25×150mm(いずれも最大突起部は含まない)で、重量はプロジェクタ部が約40g、コントローラ部が約260g(いずれも開発中のデータ)。サングラスやメガネとほぼ変わらないルックスで、軽くて疲れず、街なかで装着しても違和感を感じない。

肉眼で見る風景に重ね合わせた新たなAR体験がリアルなSFの世界を現実にしてくれるだけでなく、視覚障害で悩むロービジョンの視覚支援としても期待が高まる。

個人向けの販売価格は272,800円(税込)。アスキーストアにて購入可能。出荷時期は2020年2月末を予定。

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