12月は別名で「師走(しわす、しはす)」と呼ぶ。これは、季節感が分かるように和風月名で各月を表す呼び方であり、由来・起源はいくつか存在する。また、12月は行事が多いことから、年末に近づくにつれて準備でバタバタしてしまいがちだ。

そこで今回は、12月の別名である師走の基礎概要、12月の過ごし方を解説する。これから訪れる12月の行事にいまから備えておこう。

■師走(しわす、しはす)とは?

師走とは、陰暦(旧暦)12月のことであり、読み方は「しわす・しはす」である。

明治初頭から陽暦を採用している日本では、1年間を1月〜12月で表している。しかし、それ以前は季節感が分かるように和風月名で各月を表していた。その和風月名の最後の月である12月を師走と呼んでいたのだ。

ちなみに、和風月名は1月を睦月(むつき)、2月を如月(きさらぎ)、3月を弥生(やよい)というように、各月の季節に適した言葉が使われている。

なお、陰暦が12月の場合は陽暦は12月下旬〜翌年2月上旬頃であるように、陰暦の12月と陽暦の12月は時期が少しズレているため注意しよう。

■師走の意味・由来・別名

師走という言葉の由来は、師匠である僧侶がお経をあげるために、東西を馳せる月という意味の「師馳す(しはす)」という説が最も有力だ。この師馳すは民間語源とされており、現代の師走はこの説をもとに字が当てられたと言われている。

そのほか、年が終わるという意味を持つ「年果つ(としはつ)」が「師走(しはす)」に変化した説や、四季の果てる月を意味する「四極(しはつ)」をもとにした説などが存在する。

また、師走には別名・異称がいくつもあり、人によって呼び方が異なる。具体的には以下のような別名があげられる。

・春待月(はるまちづき)
・晩冬(ばんとう)
・苦寒(くかん)
・歳極月(としはすづき)
・三冬月(みふゆづき)
・黄冬(おうとう)
・弟月(おとづき)
・親子月(おやこづき)
・限月(かぎりのつき)
・建丑月(けんちゅうげつ)

■12月(師走)の過ごし方

12月は「師匠の僧がお経をあげるために東西を馳せるほど忙しい月」と呼ばれている。たしかに、12月は行事や準備などが多いため、現代でもとても忙しい月である。

また、12月22日頃には二十四節気の「冬至(とうじ)」も訪れる。冬至は1年で最も昼が短く夜が一番長い日である。この冬至にはかぼちゃを食べる風習や、ゆず湯に入る過ごし方が存在する。

12月の大きな行事は以下の通りである。やるべきことを事前に理解し、計画的に準備を進めていこう。

【針供養の日】

針供養の日は、日頃から使っている針に対して感謝の気持ちを示す日であり、各地の社寺で実施されている。やり方はこんにゃくや豆腐などに針を刺し、近所のお寺に行って奉納する。

東日本では2月8日、西日本では12月8日に実施されるところが多く、地域によって開催される日にちが異なる。

【クリスマス】

知らない人はいないであろう12月25日に行われるクリスマス。このクリスマスはイエス・キリストの降誕祭である。日本では恋人や家族とパーティーを開いたり、プレゼントを交換し合ったりするのが一般的だ。

なお、新約聖書ではキリストの誕生日を特定していないため、クリスマスはキリストの誕生日ではなく「キリストが生まれてきたことを祝う日」である。

また、クリスマスの前日である12月24日をクリスマスイブと呼ぶが、ここでいう「イブ」の意味は「前夜」ではなく、「クリスマスの夜」を表す。

【大晦日】

毎年12月31日に訪れる大晦日。12月31日は1年の最後の日であるため、新年を迎えるさまざまな準備を行う。具体的には以下の通りである。

・大掃除
・年賀状
・年越しそば
・おせち
・初詣
・墓参り

大晦日は準備に時間を要するイベントが多い。年末はバタバタと忙しくなりがちだが、疲れたまま年を越さないためにも、早めに準備に取りかかるようにしよう。

■まとめ

本記事では、12月の別名である師走の基礎概要、12月の過ごし方を解説した。

季節感が分かるように和風月名で呼んでいた以前は、12月のことを師走(しわす、しはす)と表現していた。師走の由来・起源はいくつかの説があり、同時に別名・異称も複数存在する。

師走という名前の通り、12月は忙しくなりやすい月だ。事前にイベントの内容を把握し、ゆっくりと年を越せるよう準備を進めておこう。