「哲学」という言葉を聞いて何をイメージするだろうか? 哲学の捉え方は人それぞれであり、提言する哲学者によっても解釈の仕方が異なる。
本記事ではその哲学を「物事の本質を研究し続けること」として解説する。また今回は、哲学の意味や本質、現代に哲学が必要な理由をお話しよう。
最後まで読めば、哲学の本質できた上で、ビジネスや日常生活に役立てることができるだろう。
■哲学とは?
「哲学」という言葉を聞いて、大抵の人は「役に立たない」「なんだか怪しい」「よくわからない」と、思うかもしれない。たしかに哲学の意味はとても曖昧でわかりづらく、人によって解釈の仕方が異なってしまう。
まずは哲学の意味をハッキリさせておこう。哲学とは、物事の本質を研究し続けることである。もちろん、世の中にあるすべての哲学がこれに該当するわけではない。
しかし、哲学の本質としては「自分の頭で最後まで考え尽くすこと」であり、哲学を用いることで、自分にとっての正しい判断が常に行えるだろう。これは極論ではあるが、物事の理解を深めれば自分の人生さえ変えられるのも事実である。
なお、有名な哲学者「ソクラテス」の言葉で「幸福になろうとするならば、節制と正義とが自己に備わるように行動しなければならない」という語りがある。
これは哲学の本質を突いている言葉だが、意味を履き違えると間違った方向に進んでしまうリスクもある。そのため、哲学の考え方を活用する場合には、物事の本質を常に意識するようにしよう。
■現代に哲学が必要な3つの理由
これまでに解説した哲学は、現代のビジネスやプライベートにとても有効である。哲学が必要な理由は下記の3つがあげられる。
【個人が注目される時代】
SNSやYouTubeが日常的になっている現代では、インフルエンサーなど個人の力が強まっている。また、お金の稼ぎ方や生活の仕方は多種多様であり、これまで統一されていた概念が崩れつつある。
そんなオリジナリティーが求められる現代においては、物事を深く考えて本質を見抜く哲学が有効だといえる。常に物事の本質を捉えることができれば、誰にも左右されずに自分にとっての正解を導き出せるはずだ。
【テクノロジーが発展している】
近年ではAI・5G・IoTなど、さまざまなテクノロジーの進化が加速している。それらテクノロジーが社会に本格的に展開されると、仕事や作業の多くがコンピュータにより自動化される。
つまり、創造的思考をしない人は存在価値が低くなり、生き残りづらくなる。哲学は自分の頭で導き出す創造的に近い考え方があるため、テクノロジーが発展する現代においては非常に有効となる。
【パンデミックが起こっている】
世界中で新型コロナウイルス感染症によるトラブルが相次いでいる。最近は多少落ち着いてきたものの、一種の混乱状態はまだ続いている。
そんな状況の中、世間が発する情報をすべて鵜呑みにしていると、どれが本当に正解なのかがわからなくなってしまう。自分の考える正解を再認識するためにも、哲学の考え方は必要なのである。
■哲学はビジネスにも活かせる
現代において必要だと解説した哲学は、ビジネスにも活かすことができる。事実、GoogleやAppleといった世界的に有名な大企業は、社内に哲学者を数名雇用している。
また、哲学が稼ぎに直結することは実際のデータからもわかっているほか、優秀な学生が哲学専攻になる傾向があるのも事実だ。つまり、哲学の考え方はビジネスにも有効だと捉えられる。
哲学から得られる能力は高い応用力・思考力であり、同時に2500年の歴史を持つ賢人たちの知恵を参考にできる。新しいサービス・商品を生み出すビジネスにとって、自分の頭で深く考える哲学的な思考を活かせないわけがないのだ。
■まとめ
本記事では、哲学の意味や本質、現代に哲学が必要な理由を解説した。
一般的には物事の本質を研究し続けることを哲学という。意味や本質はその時々によって異なるものの、現代において非常に重要な考え方である。
また、哲学は現代のビジネスに有効であるため、「ビジネスで成果を上げたい」という方もぜひ参考にしてほしい。新たなサービス・商品を生み出すきっかけが掴めるかもしれない。