56428NFTって難しいんじゃないの? 取引開始までの流れと出品の流れをケース別に紹介

NFTって難しいんじゃないの? 取引開始までの流れと出品の流れをケース別に紹介

男の隠れ家編集部
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近年急激に注目を集め始めているNFT。2021年頃からあちこちで話題になり、最近では億単位の取引が行われる事例も増えてきた。そんなNFTの資産性に注目し、自分でも取引や出品をしてみたいと考える人は決して珍しくない。

しかし、デジタル資産の取引をしたことがない人にとって、NFTの始め方は少々ハードルが高いものに感じられるだろう。そこで本記事では、NFTを始めるために押さえておきたい取引の流れを紹介する。

●NFTとは?

まずは、NFTの基本知識について軽くおさらいしておこう。

NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を利用して発行される代替不可能なデジタル資産のことである。難しい言葉が並んでいるが、要するに「取引の履歴を暗号で鎖のようにつなげた、改ざんしたりほかのもので代用したりできない唯一無二のデジタルデータ」のことである。

アーティストが作品をデータで販売する「NFTアート」をはじめ、トレーディングカードやゲームのアイテム、音楽や漫画などのNFT化が進められている。

●NFTの取引を始める手順

NFTの取引を始めるときは、NFTマーケットへ登録し、仮想通貨で売買する必要がある。初めてでもわかりやすいように、手順をひとつずつ見ていこう。

1.NFTマーケットへ登録する

NFTマーケットとは、NFTの売買が行われるプラットフォームである。「OpenSea」や「Rarible」などが有名だが、それぞれのマーケットでは出品されている作品の種類や質などが異なるため、事前にしっかりとリサーチしておこう。

登録方法は簡単で、ECサイトへ登録するときと同様に必要事項を入力するだけ。クレジットカードや銀行口座が必要になる場合もあるため、手元に用意しておくとスムーズだろう。

2.Webウォレットを作成する

Webウォレットとは、仮想通貨や購入したNFTなどを紐付けるWeb上の財布のようなものである。ブラウザ上で簡単に作成でき、パソコンやスマートフォンといった複数のデバイスで管理・使用できる。

Webウォレットにはさまざまなものがあるが、「MetaMask」がもっとも有名なため、迷ったらこちらに登録しておくといいだろう。

3.仮想通貨取引所に口座開設する

NFTの取引は仮想通貨で行うため、仮想通貨をWebウォレットに送金して使用できる状態にしておかなければいけない。

仮想通貨を送金するには仮想通貨取引所に口座が必要となるので、こちらも登録しておこう。初心者の場合は、口座開設が簡単で利用しやすい「Coincheck」がおすすめだ。

4.仮想通貨をWebウォレットに入金して取引を開始する

あとは、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、Webウォレットに送金するだけ。仮想通貨取引所の「コイン送金」から送りたい通貨と送り先のアドレスを入力すれば、送金が完了する。この状態でNFTマーケットにログインすることで、NFTの取引が可能となる。

●購入したNFTを売却して利益を得る手順

NFTの価値は上がったり下がったりするため、5万円で購入した作品の価値が20万円まで高騰する可能性もある。価値が上がった状態で売却すれば、差額を利益として受け取ることが可能だ。

NFTの売却は、マーケット内の保有NFTのページにある「売る」ボタンから行える。販売方法はマーケットによってさまざまだが、定価販売もしくはオークション販売が一般的である。

●自分で作った作品をNFTとして出品する手順

自分で作成した作品をNFTとして販売するときの手順も、売却するときの手順とほとんど同じである。ただし、デジタル作品を作成し、コレクションにアイテムを登録するプロセスが必要になる点に注意しよう。

出品作品のアップロードやアイテム情報・付加情報の入力、取引に関する設定などを行ったのちに販売可能となる。購入希望者がいればオファーが届くため、それを承認すれば作品は次の所有者の手に渡る。

●NFT取引を行う際の注意点

アーティストの支援や投資などができるNFTだが、決してメリットばかりではないため注意が必要だ。最後に、NFT取引を行う際の注意点について紹介する。

法整備が進んでいない

NFTは近年普及してきたデジタル資産であるがゆえに、まだまだ十分に法整備が進んでいない。

現時点ではNFTの取引に関連する法律はないため、トラブルや不正が発生するリスクは拭いきれず、発生した際に適切な対応が困難となる可能性がある。リスクがあることも理解のうえ、慎重に取引を行おう。

ニセモノ作品がある

NFTとして出品されている作品のなかには、ニセモノやコピーが紛れ込んでいる可能性がある。

たとえば、別のアーティストの作品を複製して自分の作品のように出品したり、作品自体のデータをコピーして再配布したりすることは不可能ではない。過去には、身分を偽って高額で作品を出品する詐欺事件が発生した事例もあるようだ。

法整備が進んでいないNFTでは、こういったニセモノ作品に対する規制が難しい。作品の真正性をしっかりと見極める判断力を身につけることが重要だ。

手数料がかかる

NFT取引の際は、「ガス代」と呼ばれる手数料が発生する。ガス代はNFTマーケットによって異なり、今は価格が高騰傾向にある。売却で得られる利益が大幅に減ってしまうおそれがあるため、あらかじめプラットフォームごとの手数料相場について確認しておくことを推奨する。

●NFTでビジネスや投資の可能性を広げよう

まだまだ登場したばかりのNFTは、これからさらに注目を集める可能性が高い。ビジネスや投資の手段として活用する人は増加していくと予想されるため、始め方を知っておくと安心だ。

ただし、NFTにはまだまだ課題や懸念点が多いことも事実である。リスクも理解したうえで、自己責任かつ慎重な取引を意識してほしい。

編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

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