「内容が気に入らないから批判コメントを残そう」
「相手を貶めてスッキリしよう!」
このような感情を抱いたことはないだろうか? 他人を否定したくなる気持ちは誰にでもある。誰かを批判することで、モヤモヤしたストレスが解消されることもあるだろう。
しかし、誰かを貶めるようなアンチコメントを書き込むことで、いくつかのデメリットが生じてしまう。その事実に気付かずに、いつまでも批判的な行動を続けてしまうと、自分自身が損をすることになるだろう。
そこで今回は、アンチコメントを書き込むことで起こる5つのデメリットを解説する。
■デメリット1.消耗してしまう
アンチコメントを書き込むと、自分自身の気力を消耗してしまう。誰かを批判すれば一時的に気分が晴れるかもしれないが、その分自分に跳ね返ってくるのだ。
批判的な意見に限らず、自分が発信する意見というものは、相手ではなく自分自身が最も影響を受けてしまう。そのため、ネガティブな意見を発した場合は、そのコメントを見て嫌気が差すのは自分自身ということだ。
一時的にストレスが解消されたとしても、それ以上のストレスが上乗せされてしまうだろう。
■デメリット2.脳や心の健康を損なう
批判的な意見を言うことで、脳や心の健康を損ねるデメリットが考えられる。他人や世間に批判的意見を持っている人は、そうでない人に比べて認知症のリスクが高いと言われている。
また、悪口を書き込むとストレスがかかり、心の健康に悪影響を及ぼすともされている。イライラを発散しようと悪口を書いたとしても、さらにそのイライラが悪化するため、あまり良い行為だとは言えないだろう。
■デメリット3.コミュニケーションを取れなくなる
アンチコメントを書き込むことで、コミュニケーションを取れなくなるデメリットが生じる。誰かに対してネガティブな感情を持ち続けてしまうと、誰からも相手にされず、コミュニケーションのやり方を忘れてしまうのだ。
また、批判的な意見を通して意思疎通ができたとしても、現実世界でその手法は役に立たない。さらに、悪口を言う人は相手からよく思われないため、孤立する可能性が高くなってしまうのだ。
誰かと円満にコミュニケーションを取りたいと思う場合、できるだけ相手にネガティブな感情を持たないようにしよう。
■デメリット4.自分も不快な気持ちになる
アンチコメントを書いたことで、自分も不快な気持ちになったことはないだろうか。先程も解説したとおり、自分が発した批判的意見は、自分自身がその発言を最も認識している。
そのため、「相手を不快な気持ちにさせてやろう」と思ったその感情は、結局のところ自分に跳ね返り、相手を不快にさせると同時に自分も貶めているのだ。
アンチコメントを書いてイライラし、さらにアンチコメントを書く、といったアンチコメントの連鎖が起こるため注意しよう。
■デメリット5.挑戦ができなくなる
5つ目のデメリットは、挑戦ができなくなることだ。過去に否定した事実があると、その事実が自分自身を縛り付けてしまい、身動きが取れなくなってしまうのである。
普段から否定的な意見を持っている人は、あとでその正しさに気が付いたとしても、自分で否定した事実を取り消しできないので、同じ行動をすることは難しいだろう。
自分自身の可能性を狭めることに繋がるため、あまり否定的な意見は持つべきではないと言える。
■まとめ
今回は、アンチコメントを書き込むことで起こる5つのデメリットを解説した。
人間は気に入らないことがあると、ふとネガティブな意見を口にしてしまいがちだ。しかし、アンチコメントや否定的な意見を発した場合、自分自身にデメリットが生じてしまう。
モヤモヤした感情は一時的に解消されるかもしれないが、結果的にそれ以上のストレスが上乗せされてしまうのだ。本記事で解説した内容を参考にした上で、アンチコメントを書き込む自分自身と向き合ってみてほしい。