クラシックカーを見かけると、ファンでなくてもつい凝視してしまう。理由はよくわからないが、単純に旧いクルマではない何かがあるに違いない。それがオーナーともなると、言葉では言い表せないほどの「特別な存在」になる。そんな存在について語ってもらった。

アメリカ全土でも希少なマニュアル仕様

1969年に知人の紹介で渡米、造園業で生活を営み現在に至ったという。渡米して最初に購入したクルマは仕事に使う72年製シボレーシャイアンというピックアップトラック。「お客さんにクルマ好きの日系人がいて話を聞いていくうちに古いクルマ、面白いクルマなどに興味を持ち始めたんです」と新沢さん。

現在は造園業は引退し、息子さんと共同で中古車の売り買いを仕事にしているという。今から13年前に手に入れたこのBMWは、アメリカでは珍しいスティック(マニュアルシフト)だったことと、フロントマスクや紫色のシートも気に入り大事にしているという。カルフォルニアに4台しか入荷されなかったマニュアル仕様のアルピナで、アメリカ全土でも現存は少ない。

また、4年前にはフォードのV8エンジンを積む真赤なMGBも手に入れ、現在は8台のクルマを所有している。トップ写真の2台をカーイベントに出展させたりと、カリフォルニアでの生活を楽しんでいる。

BMWはどこを取っても好きなのだが、特にお気に入りなのがこの紫
ベースにラインの入ったバケットシート
アルピナ仕様の2.3Lエンジンはマニュアルシフトと相まって軽快に走ってくれるという。
若い頃に乗り回した1974年製のAMCマタドールクーペ。


【BMW C1 2.3 アルピナ】
製造開始年/1980年
排気量/2315ccエンジン/直列6気筒SOHC
オーナー:新沢さん(自営業・73歳)
BMW323iをベースにドイツのチューナーであるアルピナが170馬力/5,800rpmにメカニカルチューニングしたモデルで1983年まで製造された。

写真/本林昭吾