「もっと多くの」瀬戸内が楽しめる観光列車
運行ルートは、多くの部分で海岸線を走る呉線。そのため走行中は長時間、瀬戸内海のオーシャンビューを楽しめる観光列車だ。ただ海岸線を走るだけでなく、軍港の呉、とびしま海道やしまなみ海道といった大小の島々が点在するエリアなど目まぐるしく表情を変える瀬戸内の風景が車窓を流れていく。多島美が織り成す光景を満喫したい。
名称はラテン語で「その他」を意味する「etcetra」に、広島弁の「えっと(たくさんの)」や「瀬戸」をかけたもの。もっと多くの瀬戸内の魅力を楽しめる車両に、との思いから名付けられた。海の青と、波の白をイメージした鮮やかな車体が旅行気分を一層盛り上げる。
車内は2~4人用のボックス席の他、海側に向いたシートを設置するなど、ソロでもグループでも車窓風景をゆっくりと眺められるようにレイアウトされている。テーブルや照明など、落ち着いた雰囲気で整えられているのもいい。
車内サービスは予約制で広島有数の菓子メーカーなどの特別なスイーツがオーダー可能となっている。さらに復路(広島行き)ではバーカウンターも営業。広島のクラフトジンを使った「et SETO ra」車内限定のオリジナルカクテルは、忘れずに飲んでおきたい。
広島駅~尾道駅(約3時間)
料金 / 一般2520円
運行日の目安 / 月・金曜、土日祝
JR西日本 / 0570-00-2486
取材協力 / JR西日本