79301トイレを移動するという荒技で新たに生み出した書斎空間

トイレを移動するという荒技で新たに生み出した書斎空間

男の隠れ家編集部
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■家族皆が使えるスペースで早朝、仕事に集中する

●東京都/Y邸

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

新築の建売住宅を購入したのは10年前。

昨今のコロナ禍でリモート会議なども増えて、物置兼用の一室で仕事をすることが多かったというYさんは、集中できるミニ書斎を設けることにした。

書斎の場所は2階の、なんとトイレだったところだ。隣室を少し削り、4畳半ほどの広さを確保できた。

2階への階段を上がればすぐの場所。
廊下側の回転窓からは書斎内の様子も見える。

トイレを移動することで、2階での生活動線も良くなった。

「ミニ書斎にはエアコンも導入。狭いからすぐに暖かくなります。元のトイレ窓と廊下側の回転窓で、扉を閉めても光や風も入ります」

Yさんは朝型なので、仕事をするのは出勤前の朝4時から6時くらいだとか。在宅日のリモート会議などもやりやすいそうだ。

実はこの空間はYさん専用ではない。家族皆の小さな書斎という位置づけだ。

次男と椅子を並べ仕事をしながら勉強を見てあげられる。
通常は椅子1脚で、デスクを広々と使う。ノートPCは仕事が終わればデスク上の棚へ。
外に開いた窓は元々トイレの小窓。
仕事上の書類は皆このファイル棚に整理。

今はほとんどYさんの仕事の場となっているが、奥様も使うし、ここで子どもたちの宿題を見てあげることもある。

そのためカウンターデスクは2人が並べる広さを選んだ。

「だから次に使う人のためにデスク上に何も残さないのがルール。PCや書類も全て片付けます」

家族誰もが使える秘密基地は、互いを思いやる心も育てていく。

棚にキャンプ用ランタンも。
1階のボルダリング壁。

■秘密基地造りの3箇条

1、水回りや壁を移動して空間を捻出。
2、“家族誰でも使える”を原則とする。
3、小窓の設置で中の気配が伝わる。

■Owners voice

この狭い場所に籠もっていると“基地感”があって集中できます。今後は似合う照明や書類棚も増やすつもりです。

スタイル工房
東京都杉並区成田西3-2-4 K&3ビル1F
TEL:0120-587-250
公式HP:スタイル工房

文/秋川ゆか 撮影/秋 武生

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