78781リビングの真ん中に位置する秘密基地! 家族とつながるスペースを確保

リビングの真ん中に位置する秘密基地! 家族とつながるスペースを確保

男の隠れ家編集部
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目次

■家族が集まる穏やか空間は書斎を中心にデザイン

●神奈川県/長田邸

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

無垢材の美しさを生かした内装の美しさ。床はオーク材、ベンチはタモ材。

築30年余りのマンションをリノベーションした長田さん。玄関から続く長い廊下にはお気に入りの絵や本などがスポットライトを浴びてギャラリーのような雰囲気を醸し出している。続くリビングは、ナラの天然木による素足にも優しいフローリングだ。

「以前住んでいた賃貸物件が長女の誕生で手狭になり、思い切って中古マンションを購入しリノベーションすることにしました」

書斎脇の壁は書き込める仕様となっている。メモ帳代わりに便利。ちなみにテレビ脇の壁も、子どもの「お絵かき」のため同様の仕様。
リビングから玄関方向を望む。各所にさりげなく飾られる小物がおしゃれだ。

IT関連に従事するご主人が籠もる小さな書斎は、リビングと水回りを隔てる生活空間の真ん中に位置している。リノベーションをする時、そこには移動させることができない電気温水器があり、レイアウトがかなり制限されると予想していた。

しかしそれをうまく使って書斎の壁と共に柱のように見立て、タモ材の大きなベンチで囲うことでリビングのアクセントとし、書斎と家族の居場所を創り出すことができた。

温かみのある無垢板のデスク天板。傍らに観葉植物を添える。
奥行き70cm、幅80cmの小さなスペースに設けられたミニ書斎。リモートワークの仕事はこの狭さが功を奏して集中して行える。

温かな雰囲気のリビングからは一線を画した書斎を囲むシックな壁材は、とっさにメモできるホワイトボード仕様。ワークスペースは奥行きを深くすることで、籠もり感のあるスペースに。

天然木を用いた机の天板には、暖色系の照明が美しく、手元の観葉植物が潤いを添える。背後には寝室との境を造る本棚や趣味のギターがさりげなく置かれて、これも部屋の装飾としての役目を担っているようだ。

「この小さな書斎で仕事に集中し、ひと段落したらダイニングテーブルの傍らにある、緑を眺められる窓際のカウンターで気分転換します」と語る長田さん。

時には雰囲気を変え窓際のカウンターへ。窓の外の緑が目に優しい。
リビングと寝室を隔てる壁は本棚にしている。上段はビジネス書、下段は絵本で子どもが手に取りやすい。

■秘密基地造りの3箇条

1、小さくても効率的な作業空間。
2、籠もり感を演出したライティング。
3、“家族”が感じられることも大事。

■Owner’s voice

無垢材の床とコンクリート壁の調和をコンセプトに設計しました。集中できる書斎でも、家族と共にあります。

ゼロリノベ
東京都港区北青山2-12-42
03-6902-1941

文/角田陽一 撮影/遠藤 純

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