■狭小スペースでも、お気に入りの空間を造る
●東京都/T邸
(※その他の写真は【関連画像】を参照)

10階建てのマンションの最上階に住むTさん。玄関の外には河川敷が広がり、遮るモノがほとんど無い眺望の良さが気に入ってこの物件を選んだのだという。
玄関を一歩入ると右手にガラス張りのドアが目に入る。そこから感じられる明るさや開放感。
内部の様子がよく見通せるそのドアを開けると、そこに小さな空間がある。ここがTさんのお気に入りの小さな書斎である。


リノベーション前は、マンションの間取りによく見られる玄関からの廊下の両側に約6畳ほどの洋室があったが、その右手の部屋を半分ほどに区切って書斎と子どもたちの寝室にした。
このミニ書斎を造るにあたってこだわったのが、やはりこのガラス張りのドアだったそうだ。
「通常のドアを使えばしっかりと遮音ができて、オンライン会議なども生活音を気にしないで集中できますが、このガラスのドアにしたことで遮音に加え、開放感や明るさも確保できました」
書斎の内部は窓が北側に面しているのだが、先述した窓外の広い河川敷によって十分な明るさが確保されている。



中でも奥の壁に設置しているミニベンチが思いのほか良かったと話す。
座面を斜めにカットすることで広い面ができるので、ここに座って好きな本を読んでいると籠もり感があり落ち着いて過ごせるのだという。
「仕事の合間に窓を開けると気持ちの良い景色が目に入るので、とっても居心地の良い空間になっています」と、このミニ書斎が気に入っている様子のTさんだった。


■秘密基地造りの3箇条

1、ドア1枚でも妥協しない。
2、書斎内にもホッとできる場所を。
3、居心地の良さには明るさが重要。
■Owners voice
現状は大変満足しています。使ってみて感じたのですが、これからは棚をどうにかうまく取り付けたいですね。
ゼロリノベ
東京都港区北青山2-12-42
TEL:03-6902-1941
公式HP:ゼロリノベ
文/秋 武生 撮影/遠藤 純
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