日本各地には長い歴史を誇る奇跡の食堂がある。懐かしくて温かい、そんな食堂を巡る旅に出てみては。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
■津軽屋食堂(昭和4年創業)
●函館市民の故郷の味
「焼き鮭」(400円)や「キャベツ煮」(170円)など20種類ほどのおかずから好きなものを注文し、ご飯や味噌汁と組み合わせて定食にできる。
店内にはパイプ椅子が並び天井には扇風機。古き良き昭和の空気を残している。
北海道函館市松風町7-6
TEL:0138-23-4084
営業時間:10:30~18:00
定休日:水・木曜
アクセス:道央自動車道「大沼公園IC」より約40分
■海鮮食堂 北のグルメ亭(昭和24年創業)
●産地直送の海の幸を堪能
場外市場で最も古い「海鮮市場北のグルメ」内にあり、鮮度抜群の素材を使った「海鮮丼」(上:3270円)、「四大がに丼」(下:1480円)などを提供する。
市場で購入した食材を持ち込めば調理してもらえる。
北海道札幌市中央区北11条西22-4-1
TEL:011-621-3545
営業時間:7:00~15:00 定休日:無休
アクセス:札樽自動車道「新川IC」より約10分
■元祖 豚丼のぱんちょう(昭和8年創業)
●行列のできる豚丼の元祖店
豚丼の専門店として全国にファンを持つ名店。創業者がこの地で育った豚肉をさらに美味しく食べたいと試行錯誤の末に生み出した「豚丼」(950円)の味を守り続けている。
極上のロースを炭火で焼き上げ、秘伝のタレで仕上げた豚丼はどこかホッとする懐かしさがある。
北海道帯広市西1条南11-19
TEL:0155-22-1974
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜、第1・3火曜
アクセス:帯広・広尾自動車道「芽室帯広IC」より約20分
■キクヤ食堂(昭和5年頃創業)
●工都で働く人を支えてきた
化学工場や水産加工工場で働く人々の胃袋を満たしてきた当店。
郷土料理の「八戸せんべい汁」(上:640円)、ジューシーでクリーミーな「カキフライ定食」(下:880円)は時代を超えて労働者に活力を与えている。
青森県八戸市小中野4-2-1
TEL:0178-22-0260
営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00
定休日:不定休
アクセス:八戸自動車道「八戸IC」より約20分
■山崎食堂(昭和6年頃創業)
●温泉熱が育む秘伝のもやし
大鰐温泉の温泉熱だけで栽培され、大鰐の家庭で古くから冬に食べられていた「大鰐温泉もやし」を使用したメニューが並ぶ。
なかでも定番人気なのが「大鰐もやしラーメン」(1050円)。大鰐もやしの芳香な味わいと生命力のある歯ごたえがアクセントになっている。
青森県南津軽郡大鰐町大鰐前田34-21
TEL:0172-48-2134
営業時間:11:00~15:00(月・土曜は~14:00)
定休日:不定休
アクセス:東北自動車道「碇ヶ関IC」より約10分
■和風レストラン松竹(大正9年創業)
●開業当初から変わらぬ絶品ソースカツ丼
文明開化や鉄道開通などを経て和洋折衷の時代を迎えた大正9年(1920)に創業。
人々の生活に溶け込み、愛されてきた当店の看板メニュー「ソースカツ丼」(950円)は創業当時のレシピが代々受け継がれている。
岩手県一関市上大槻街2-1
TEL:0191-23-3318
営業時間:11:00~14:00、17:00~19:00
定休日:不定休
アクセス:東北自動車道「一関IC」より約10分
■千里十里(昭和25年創業)
●誠実な味と店主の笑顔にホッとする
湯沢市市民であれば誰もが知っている食堂で、ラーメン、丼ものなどさまざまなメニューを揃える。
なかでも、滋味あふれる「大名うどん」(上:880円)、冬の定番「上鍋焼うどん」(下:900円)は絶品。
秋田県湯沢市表町4-1-14
TEL:0183-73-2629
営業時間:11:00~14:00、17:00~19:00
定休日:日曜
アクセス:湯沢横手道路「三関IC」より約10分
■まさご食堂(昭和24年創業)
●ボリューム満点隠れ家的地元食堂
江戸時代には北前船で栄華を極め、往時の風情を残す土崎の地に佇んでいる。豊富な品数でどれも絶品だが、とくに人気なのが「かつ丼」(700円)。
味付け、出汁の量などすべてが歴史に裏付けられた配合だ。そのほか、「しょうが焼き定食」(1530円)もご飯が進む一品。
秋田県秋田市土崎港中央1-11-15
TEL:018-845-1135
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜22:00
定休日:水曜
アクセス:秋田自動車道「秋田中央IC」より約20分
■ヨット食堂(昭和28年創業)
●不思議な名前の大衆食堂
店名の由来は創業者がヨット好きだったから。
人気の「もつ煮込み定食」(800円)はしっかりと煮込まれたもつが口の中でほどけていく。うま味たっぷりでご飯が進む。
茨城県石岡市府中1-1-29
TEL:0299-23-5645
営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
定休日:日曜
アクセス:常磐自動車道「千代田石岡IC」より約10分
■ひかり食堂(昭和20年代創業)
●変わらない先代の味
祖父の細貝益蔵さんが戦時中の配給でうどんを出したのがルーツ。
現在は孫の直樹さんが3代目店主に。先代から人気の「生姜焼き定食」(980円)はタレも手作りだ。
茨城県日立市千石町1-11-24
TEL:0294-33-1028
営業時間:11:00~14:00(土・日曜は〜14:30)、17:30~20:30
定休日:月曜
アクセス:常磐自動車道「日立南太田IC」より約20分
■日立食堂(昭和11年創業)
●経済成長とともににぎわった
日立製作所の企業城下町である日立市で3代続く大衆食堂。
先代から継いだ海老フライライス(1050円)やTHE 昭和のオムライス(900円)など正統派食堂メニューが嬉しい。
茨城県日立市宮田町3-5-5
TEL:0294-21-1085
営業時間:11:00~20:00
定休日:日・月曜
アクセス:常磐自動車道「日立中央IC」より約10分
■あおき食堂(昭和30年代創業)
●家庭的な味が染み渡る
「『美味しい』と言って笑ってもらえるのが嬉しくて続けてきた」と話す店主の矢作孝さん。
柔らかな肉と生姜の爽やかな香りが絶妙な「豚生姜焼き定食」(800円)は主人の心意気と丁寧な仕事ぶりがうかがえる。
埼玉県川口市中青木3-2-10
TEL:048-255-4330
営業時間:9:30~13:30、16:30~20:00
定休日:日曜
アクセス:東京外環自動車道「川口中央IC」より約20分
■村田食堂(昭和30年代創業)
●港町のアットホームな食堂
地元民に愛されるアットホームな雰囲気でふらりと立ち寄りたくなる店だが、味は本物。
「カツ丼」(左:850円)や「スブタ」(右:1200円)など、東京で料理修行をした経験のある店主が作る本格的な中華料理を楽しめる。
千葉県勝浦市興津850
TEL:0470-76-0754
営業時間:11:00~21:00
定休日:木曜
アクセス:中央連絡自動車道「市原鶴舞IC」より約40分
■一福(昭和24年創業)
●米軍基地の元組合員食堂
米軍基地の組合員食堂として海軍の街、横須賀に開店。
カンスイを使わない独特の麺を使用した「タンタン麺」(上:650円)、素朴ながらもうま味の詰まった牛すじ煮込み(下:530円)は一度は食したい。
神奈川県横須市本町3-12
TEL:046-822-3881
営業時間:11:30~22:00
定休日:日曜
アクセス:横浜横須賀道路「横須賀IC」より約10分
■いろは本店(昭和5年創業)
●自家製にこだわり味を守る
そばを中心にメニューを展開。毎朝自家製麺を打ち、変わらぬ味を提供し続ける。
看板メニューの「おろしそば」(上:600円)は爽やかな大根おろしと店主自らが本節を削ったかつお節が豊かな香りを添える。
越前市のご当地グルメ「ボルガライス」(下:900円)も必食。
福井県越前市蓬莱町2-24
TEL:0778-22-0654
営業時間:11:30~14:30、17:00~18:30(土日祝は11:30〜18:30)
定休日:水曜
アクセス:北陸自動車道「武生IC」より約10分
■三好野(昭和14年創業)
●繊細な味わいに驚き
福井のソウルフードとして有名な「ソースカツ丼」(920円)を味わえる名店。
大野市は名水の里としても知られ、すべての料理で大野市の美味しい地下水を使用し、まろやかな味を出している。
福井県大野市若杉町1409
TEL:0779-66-3282
営業時間:12:00~14:00、17:30~20:00
定休日:無休
アクセス:中部縦貫自動車道「大野IC」より約10分
■四日市ヒモノ食堂本店(昭和11年創業)
●目利きが選んだ厳選素材
伊勢神宮にも奉納している干物が味わえる専門店。20種類以上の干物が店頭に並んでおり、好きなものを選んで定食にできる。
一番人気の「しまほっけ定食」(1000円)は身がプリプリで芳醇な香りが口に広がる。
三重県四日市市富双町2-1-30
TEL:059-365-3123
営業時間:7:00~18:30
定休日:無休
アクセス:伊勢湾岸自動車道「みえ川越IC」より約10分
■若草堂(昭和29年創業)
●伊勢神宮のそばに佇む
伊勢神宮外宮参道の入り口に佇む、伊勢うどんの名店。店内は昭和の面影を残した時が止まったかのような空間。
伊勢うどん(左:500円、右:牛肉入りは800円)が代表的なメニューだが丼ものも極上だ。
三重県伊勢市本町5-1
TEL:0596-24-3210
営業時間:6:30~19:00
定休日:無休
アクセス:伊勢自動車道「伊勢西IC」より約5分
■大衆食堂 服部屋(昭和32年創業)
●甘めの味付けでヤミツキ必至
福山市民に古くから親しまれる郷土の味、牛と豚のホルモンを串に刺して甘辛く煮込んだ「関東煮」(右:170円)や「肉めし」(左:650円)をいただける。嚙むごとに懐かしい味わいが口に広がる。
広島県福山市御幸町森脇406
TEL:084-955-0116
営業時間:11:00〜14:00、16:30〜20:00
定休日:日曜
アクセス:山陽自動車道「福山東IC」より約15分
■肉のますゐ(昭和31年創業)
●まるで大人のお子様ランチ
精肉店直営ならではの、確かな品質の肉料理が味わえる「特ランチ」(950円)はお子様ランチのようなワクワク感がある。
創業当時から提供し続けるサービストンカツは採算度外視の430円で愛され続けている。
広島県広島市中区八丁堀14-13
TEL:082-227-2983
営業時間:11:00~21:00
定休日:水曜、第2火曜
アクセス:山陽自動車道「五日市IC」より約15分
■蓬莱(昭和39年創業)
●シンプルながら奥深い町中華
中華の名店「蓬莱」で修行をした初代が故郷にて創業。
「唐揚げ定食」(上:1050円)、「鳥醤油唐揚げ定食」(下:1050円)など家庭では実現できない本格派の味わいが人気でリピーターも多い。
鳥取県日野郡日南町生山734
TEL:0859-82-0007
営業時間:11:00~14:00、17:00~19:30
定休日:日曜、祝日
アクセス:米子自動車道「江府IC」より約30分
■味の老舗八千代(昭和29年創業)
●素朴ながら味わうほどに奥深い
戦後の混乱期、祖父である大西正祝さんが苦しいなか、生きていくために始めたのがきっかけ。孫で3代目店主の美希さんが店を守り継いでいる。
看板メニューである「中華そば」(550円、からあげセットで970円)は創業時から継ぎ足し守ってきた醤油ベースに、丁寧に煮出したスープがマッチ。優しい味わいだ。
徳島県三好市池田町サラダ1798
TEL:0883-72-0512
営業時間:10:00~15:00
定休日:日曜
アクセス:徳島自動車道「井川池田IC」より約5分
■玉川食堂(大正8年創業)
●守り継がれた本物の味
料亭で修行を積んだ父、奥本鳥夫さんが創業。「誰もが本格的な味を楽しめるように」という思いで、リーズナブルに料亭で磨いた腕を振るったという。
100年モノのぬかでサバを炊いた「ぬかさば定食」(上:890円)は先代の頃からの人気メニュー。すっと箸が通るほど柔らかく、コク深い。
小倉の名物である「うどんナポリタン」(下:780円)はノスタルジックな味わいで市民に親しまれている。
福岡県北九州市小倉北区魚町2-3-21 第30エルザビル B1F
TEL:093-522-6305
営業時間:11:30~22:00
定休日:水曜日
アクセス:北九州高速道路「足立IC」より約5分
■べら安食堂(昭和5年創業)
●絶品の正統派メニュー
使い込まれたカウンターやこぢんまりとした小上がりの座敷が懐かしく、安心できる店内。
「特別なことはせんで先代から受け継いだ味をずっと守っとるだけ」と語る3代目店主の二田健司さんの「オムライス」(700円)は長年のファンも多く、地元民のはらぺこ腹を満たしている。
福岡県久留米市小頭町3-158-1
TEL:0942-32-2444
営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00
定休日:木曜
アクセス:九州自動車道「久留米IC」より約20分
■山本屋食堂(昭和39年創業)
●歴史を背負う心意気
初代の山本勘次郎が、荷車や馬車で米を収めた農家の胃袋を満たすために米の集積所の向かいに食堂を作ったのがルーツ。
「鯖の煮付け」(450円)は口に入れると脂が溶け出し、甘めの煮汁と絡み合う。
味噌汁はスリこぎで擦った麦味噌を使い、風味豊かだ。熊本地震で一部が倒壊したが、店を守り抜くという矜持のもと建て直し、今日も町の人々の胃袋を支えている。
熊本県熊本市中央区南坪井町7-10
TEL:096-352-2900
営業時間:11:00~20:30
定休日:不定休
アクセス:九州自動車道「熊本IC」より約20分
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