106326東京で一番早く味わう「磯自慢」高輪ゲートウェイで開かれた、新酒お披露目のひととき

東京で一番早く味わう「磯自慢」高輪ゲートウェイで開かれた、新酒お披露目のひととき

男の隠れ家編集部
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高輪ゲートウェイ駅直結の「MAISON CLASSIC SALON」テラスで、日本酒好きには見逃せない特別なイベントが開催された。

世界一美味しい市販酒を決める「SAKE COMPETITION 2025」で磯自慢酒造が「TAKANAWA GATEWAY CITY まちびらき記念 最優秀蔵元賞」を受賞。これを記念し、11月21日(金)16時より、無料の振る舞い酒イベントとして新酒のお披露目が行われた。

今回は、磯自慢の味わいとともに、当日の様子を紹介したい。

■品格と革新を併せ持つ「磯自慢」という酒

静岡県焼津市の磯自慢酒造は、天保元年(1830年)創業の老舗。全国新酒鑑評会での金賞受賞にとどまらず、IWCやインターナショナル・サケ・チャレンジなど世界的評価も高い。伝統を守りながら南アルプスの名水や特A地区産山田錦を積極的に取り入れる姿勢が、同蔵のスタイルである。

この日ふるまわれたのは、蔵の原点を象徴する「磯自慢 Standard 本醸造・新酒」。まだ「吟醸酒」という言葉が一般化していなかった時代から、特定名称酒の品質向上に挑み続けてきた精神の結晶である。

使用米は新潟県産「五百万石」100%。立ち上がる香りは清涼で、ひと口含むと軽快な広がりと米の旨味が同居する構成。飲むほどに透明感が増し、穏やかな余韻が続く一本である。

蔵元・寺岡洋司氏は新酒ならではの若々しい香りを楽しんでほしいと来場者へ語りかけていた。

■鏡開きが告げる、新しい季節のはじまり

三者が樽の前に並び、鏡開きがスタート。磯自慢酒造の寺岡洋司氏、SAKE COMPETITION実行委員長の長谷川浩一氏、JR東日本マーケティング本部の河合秀智氏が登壇した。

木槌が一斉に振り下ろされ樽が開くと、周囲に日本酒の甘い香りがふわりと広がった。駅という日常空間でありながら、参加者が新酒に注目し、静かに杯を傾ける光景からは、日本酒文化への敬意が感じられるかのようだ。

寺岡氏は「搾りたてを今日のために届けた」と述べ、新酒ならではの若々しい香りを楽しんでほしい、と来場者に語りかける。ほどよい緊張感のなかにも、蔵元としての誇りがにじむ姿だった。

■限定100本。高輪ゲートウェイだけの特別ラベル

テラスの一角では、「TAKANAWA GATEWAY CITY オリジナルラベル 特別純米」の限定販売も行われていた。特A地区産山田錦を用い、低温発酵で仕込まれた純米酒は、上品な香りとまろやかな口当たりが特徴だ。

受賞記念の特別デザインで、1日100本限定。手に取る来場者の表情には、都市の駅で思いがけず出会う日本酒への驚きと喜びがうかがえた。

販売は11月22日(土)〜24日(振休)の3日間。場所は高輪ゲートウェイ駅構内2階の「Eki Park」。

■MAISON CLASSIC SALONで提供される “ペアリングメニュー”

イベントと同時に、MAISON CLASSIC SALONでは磯自慢に合わせた特別ペアリングメニューの提供がスタート(〜12月15日まで)。酒と東日本の食材をかけ合わせた内容で、落ち着いた大人の酒時間を楽しめるラインアップとなっている。

主な料理は以下の通り。

  • 三陸産筋子の大根添え 青柚の香り
  • 蔵王麹漬けチーズ「KÚRA」と干し柿
  • 笹蒲鉾 春菊 なめこ 菊花の和え物
  • ばっけみそ胡瓜
  • 気仙沼鰹焼なまり節 里芋と梅干しのポテトサラダ仕立て

いずれも磯自慢の軽快かつ品のある酒質を引き立てる組み合わせで、肴をつまみながらゆったりと杯を重ねるのに適している。“食と酒の関係性を確認する場”としても、非常に完成度が高い内容だった。

■“食”と“旅”が交差する駅で味わう、季節の酒

今回のイベントは、磯自慢酒造の受賞を祝う場であるとともに、JR東日本が目指す“駅を起点にした街づくり”の一環でもある。吹き抜ける風、行き交う乗客の気配、テラスに漂う新酒の香りが重なり、駅が“旅と食の交差点”としての表情を見せる瞬間でもあった。

搾りたてならではの若々しさ、五百万石の端正なキレ、蔵元の誇りが重なり、磯自慢の魅力を深く実感できる時間となった。高輪ゲートウェイを訪れる予定があるなら、ぜひ一度、磯自慢を手に取り、その味を確かめてみてほしい。都市の駅で味わう一杯は、旅の始まりにも、日常のささやかな節目にもなることだろう。

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