109129日本でたった一軒の店名「ニッカバー リタ」(小樽)|港町酒場で逢いましょう

日本でたった一軒の店名「ニッカバー リタ」(小樽)|港町酒場で逢いましょう

男の隠れ家編集部
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■ウイスキーを楽しむなら外せない2つのバー

小樽の新しい観光スポットとして賑わう出抜小路。その路地の奥まった所で存在感を放っているのが、「ニッカバー リタ」だ。

バーテンダーの山口義則さんによれば、日本全国にあるニッカバーのなかで、「リタ」の名を店名にしているバーはここ一軒だけだ。

リタとはもちろんニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝のリタ夫人のこと。ニッカ本社の許可もいただいているという。

バーテンダーひと筋の山口さん。

店内には、政孝とリタのレトロな写真などがディスプレイされている。2人のウイスキーに対する愛と情熱が伝わってくるような、貴重な空間でウイスキーを飲む。唯一無二の体験ができるだろう。

リタ夫人は、ウイスキー造りを学ぶためにスコットランドに渡った“マッサン”こと政孝と出会い恋に落ちる。2人は周囲の反対を押し切って結婚。

日本に帰国後は「本物のウイスキーを造る」とウイスキー造りに情熱を燃やす政孝につねにリタは寄り添い、「わたしもマッサンの夢のお手伝いをしたい」と支え続けたのだった。

「飛行機のなかった時代に、スコットランドから船で日本にやってきた。リタさんという存在がなかったらと思うと……。ニッカウヰスキーにとってとても大切な人です」

テイスティングメニューでは数量限定の特別なウイスキーも提供している。

この店ではテイスティング体験がお勧めだ。リタ夫人にちなんだ「リタセット」のほかに、余市蒸溜所セットや竹鶴セットなど、ニッカウヰスキーの魅力を存分に味わえる。

メニューにはない貴重なウイスキーもあり、シングルカスク原酒は余市蒸溜所以外では限られた店しか扱っていないという。

山口さんは学生時代にバーテンダーのアルバイトを始め、70歳の現在まで小樽でバーテンダーを続けている。ニッカウヰスキー余市蒸溜所のテイスティングバーに務めた後、3年前から現在の店に。

「ニッカは創業者の遺志を受け継いで、酒造りの技術がしっかりとしています。今後も“品質のニッカ”であり続けてもらいたい」

ウイスキーマニアが満足できる本格的なバーであり、観光客がふらりと行っても楽しめる店だ。

照明を抑えた店内、壁には政孝・リタ夫人のセピア色の写真。レトロな雰囲気漂う空間でウイスキーを楽しむ。
ベテランバーテンダーのキャリアの片鱗、鮮やかな手つきでウイスキーをグラスに入れる。
バックバーの上にチョークで描かれたイラストがおしゃれ。

■おすすめの一杯

⚫︎テイスティング「リタセット」

4000円

アップルブランデー弘前12年、鶴、竹鶴ピュアモルト。リタ夫人に関連した3種をテイスティング。

アップルブランデーは、「リタさんといえばアップルのイメージ」(山口さん)。創業当時、苦難の時代にはリンゴジュースを製造していたという。

ニッカバー リタ

出抜小路のオープンとともに20年前に開店。扉にはニッカのラベルでおなじみ・ローリー伯爵のステンドグラスがある。

店内にはカウンター席とテーブル席。気軽な雰囲気でニッカウヰスキーの奥深い味わいを、とノーチャージ制。

北海道小樽市色内1
TEL/0134-33-5001
営業時間/17:00~22:00
定休日/火曜(前後で連休の場合あり)
アクセス/JR「小樽駅」より徒歩約10分

文/阿部文枝 撮影/林 直光

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