83895アアルトの名作椅子を徹底比較|定番はスツール60とチェア66

アアルトの名作椅子を徹底比較|定番はスツール60とチェア66

男の隠れ家編集部
編集部
目次
この記事では、アアルトの椅子が気になっている人へ
・ アアルトの椅子をおすすめする理由
・ アアルトの椅子の選び方
について解説。名作家具を住まいに迎えるにあたり、失敗・後悔のない選択肢を見つけることができます。

初めてのアアルトチェアは定番のスツール60

アアルトの椅子の入門におすすめなのは「スツール60」。

装飾のない天板と脚だけで構成された超シンプルな構造で、デザイン性、機能性、素材の全てにおいて高いレベルを誇る名作。長く愛用できる確かな品質と、どんな空間にも馴染むデザインは、まさに一生ものの家具と言える。

リビング、ダイニング、寝室など、好きな場所に置いて究極のシンプルの美しさを堪能しよう。

スツール60をチェック!

アルヴァ・アアルトとは?

出典:FLYMEe

北欧デザインの第一人者とも言えるフィンランドの建築家であるアルヴァ・アアルト。建築のみならず絵画やプロダクトデザインなど、その活躍ジャンルは多岐にわたる。

1935年に妻のアイノ・アアルトと建築家ニルス・グスタフ・ホールとともに、アルテックを設立。家具や照明器具、テキスタイルなど、数多くの名作を世に送り出しており、現在ではフィンランドを代表する家具メーカーとして、世界中でその製品を販売している。

木材などの自然素材を活かした温もりのあるアアルトデザインの家具は、ミニマルながら高い機能性を兼ね備える。その特徴は、その後の北欧デザインのスタンダードとなるほど大きな影響を与えた。

アルヴァ・アアルトの椅子の特徴

材料革命と評されたアアルトチェアのデザイン

出典:FLYMEe

モダニズムを継承しつつも大胆な曲線美を取り入れたアアルトの椅子は、自然素材による柔らかさや温かみのあるフォルムが最大の特徴。

北欧、モダン、ナチュラルな空間やインテリアとの相性は特に抜群。カラーバリエーションも多く、さまざまな環境に馴染むアイテムが見つかるはずだ。

アアルト考案の曲げ木技術「Lレッグ」

出典:FLYMEe

アルテックの椅子やベンチ、テーブルなど、多くの製品に応用されている「Lレッグ」はアアルトが考案した曲げ木の技術。アルテックの家具デザインの基礎であり、1933年に特許を取得。この技術はアアルト最大の発明とも評されている。

その技法は、20cm程度のスリットを入れた無垢材にベニヤ板と接着剤を挟み、機械で熱して90度に曲げるというもので、パーツとしての強度を高めるのはもちろん、デザインのポイントにもなっている。

自然素材の活用

アアルトの作品には自然素材が用いられており、デザイン性や実用性だけでなくものづくりの観点でも優れている。

例えば、代表的なスツールは、フィンランドの名産である白樺の木「フィンランドバーチ」を1本無駄なく使用して量産されている。製造過程で出る木くずは工場の暖炉の燃料に利用するなど、素材に対するサステナブルな姿勢も世界中で愛される理由だろう。

アルヴァ・アアルトの椅子が選ばれる理由

出典:FLYMEe

北欧デザインの巨匠による歴史的価値

トレンドに左右されることなく、今も昔も支持され続けるアアルトの椅子。住まい、公共施設、オフィスなど、あらゆる環境において普遍的な存在であることが、時代を超えて選ばれ続けている理由のひとつ。

多くの建築家やデザインに携わる人物に影響を与えてきたアアルトが生んだ作品は、インテリア愛好家からの人気も絶大。アアルトのこだわりや家具が生まれた背景、歴史などもブランドの価値につながる要素だ。

和・洋どちらにも馴染むシンプルなデザイン

北欧インテリアは日本の住環境とも相性が良く、洋室はもちろん、和テイストな空間にも不思議とハマる懐かしさと温かみがある。ユーモラスな存在感のチェアやスツールを置けば、家で過ごす時間を格上げしてくれる。

また、長く愛用することで経年変化も楽しめ、より愛着を持って家具に向き合えるだろう。

アルヴァ・アアルトの名作椅子6選

出典:FLYMEe

代表的な作品には「スツール60」や、パイミオチェアとも呼ばれる「41 アームチェア パイミオ(アームチェア41)」などがある。価格的にも手にしやすいチェアから、デザイナーズインテリアの名品として語り継がれる高級家具まで、さまざまな製品が存在する。

アイコニックな「スツール60」

スツール60(脚部:ナチュラルラッカー 座面:ナチュラルラッカー)

1933年にアルヴァ・アアルトによりデザインされたスツール60は、アルテックを象徴するアイコン的アイテム。アルヴァ・アアルトが設計したヴィープリ図書館で使用するための椅子としてデザインされ、これまでに800万脚以上生産されている。

豊富なカラーバリエーション・仕様

スツール60

普遍的かつ実用的なデザインが人気のスツールだが、豊富なカラーバリエーションも特筆すべきポイントだ。

ナチュラル、ホワイト、ブラックといった定番色から、オレンジ、イエロー、グリーンなどのポップなカラーと仕様を展開。豊富なラインナップから好みの一脚が見つかるだろう。

さまざまなシーンで使える汎用性の高さ

スツール60

スツールとしてだけでなく、ソファやベッドのサイドテーブルとして、植物などをディスプレイする台としてなど、あらゆる使い方ができる汎用性の高さも魅力だ。軽量でスタッキングしておくこともできるため、来客用椅子にもおすすめ。

商品名スツール60
生産国フィンランド
サイズ幅38cm×奥行38cm×高さ44cm
座面直径:35cm
材質座面:バーチ材(ラッカー仕上、ラミネート仕上、またはリノリウム仕上)
脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上)
ブランドArtek(アルテック)
参考価格35,200円〜
※参考価格:公式の通常販売価格

コンパクトでマルチユースなダイニングチェア「チェア66」

66 チェア(本体:ナチュラルラッカー 座面:ナチュラルラッカー)

発売以来、世代を超えたベストセラーとなっている「チェア66」は、キッチンやカフェで見かける伝統的な木製椅子の原点ともいえる椅子。

シンプルな構造とデザイン、大きめの背板を採用している点などから、ダイニングチェアとしておすすめだ。

背板には頑丈なフィンランド産のバーチ材を採用し、腰掛けると程よくしなることで快適な座り心地を実現している。

66 チェア

ベーシックなナチュラルラッカー仕上げのほか、本体はホワイト、ブラック仕上げ、座面はホワイトラミネート、ブラックリノリウムのバリエーションがある。

商品名チェア66
生産国フィンランド
サイズ幅39cm×奥行42cm×高さ78cm
座面高:43.5cm
材質座面:バーチ材(ラッカー仕上、ラミネート仕上、またはリノリウム仕上)
脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上)
ブランドArtek(アルテック)
参考価格56,100円〜
※参考価格:公式の通常販売価格

台形の座面でゆったり座れる「チェア69」

チェア69(バーチ材)

「スツール60」「チェア66」と同時期にデザインされた「チェア69」。

2つのアイテムと決定的に異なるのは、座面の形。「スツール60」と「チェア66」は円形なのに対して、「チェア69」は丸みを帯びた台形。カーブを描いた背もたれは、身体に優しくフィット。ゆったりとした座り心地が特徴だ。

チェア69のカラーバリエーション

バーチ材のぬくもりが伝わるナチュラルラッカー仕上げのほか、座面や背もたれをカラーで仕上げたバリエーションも。

好きな仕上げでそろえるほか、さまざまなカラーのものを集めて並べるのもおしゃれ。

商品名チェア69
生産国フィンランド
サイズ幅44cm×奥行47cm×高さ74~76cm
<2サイズ展開>
座面高43.5cm(高さ74cm)
座面高45.5cm(高さ76cm) 
材質座面:バーチ材(ラッカー仕上、またはラミネート仕上)
脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上)
ブランドArtek(アルテック)
参考価格59,400円 〜74,800円
※参考価格:公式の通常販売価格

どっしりとした存在感「アームチェア 400 タンク」

アームチェア400タンク(ナチュラルラッカー・ゼブラ)

1936年にミラノトリエンナーレの展示のためにデザインされたアームチェア。どっしりと力強い佇まいとそのフォルムが戦車(タンク)のようだと例えられ「タンクチェア」とも呼ばれる。

厚みのあるクッションと低めの座面で安定性に優れ、ゆったりと深く腰掛けることができる。

リビングや寝室のリラックススペースに最適。ローテーブルとも相性がいい。

アームチェア400タンク(ブラックラッカー・ゼブラ)

座面と背もたれのカバーのバリエーションは豊富で、布張りと革張りから選べる。フレーム部分は「ナチュラルラッカー」「ブラックラッカー」「ハニーステイン」「ウォルナットステイン」の4種類。

商品名アームチェア 400 タンク
生産国フィンランド
サイズ幅77cm×奥行77cm×高さ65cm
座面奥行:58cm
座面高:37cm
アーム高:51cm
材質本体:バーチ材(ラメラ積層合板 曲げ加工、ラッカー仕上)
クッション材:波形スプリング、ポリウレタンフォーム、ポリエステル
張地:布地張り、革張り
ブランドArtek(アルテック)
参考価格854,700円 (ナチュラルラッカー×ゼブラ柄)
※参考価格:FLYMEeの通常販売価格

いつかは迎えたい憧れの名品「アームチェア41」

パイミオのサナトリウムで療養する結核患者のため、1931年に作られた「41 アームチェア パイミオ(アームチェア41)」。デザイナーズインテリアや高級・名作家具が好きなら知らない者はいないであろう名作椅子だ。

滑らかで有機的なカーブが目を引くフレームが印象的。家具デザインの歴史に衝撃と革命をもたらしたと言われている。

カラーはホワイトとブラックの2色があり、どちらもリビングをくつろぎの空間に変えてくれる存在感がある。

快適な座り心地とこだわりの仕様

41 アームチェア パイミオ(ブラック)

カンチレバーのフレームに固定された座席は、木製でありながら驚くほどの弾力性があり、心地よく体を受けとめてくれる。その快適な座り心地は、まるで宙に浮いているようと表現されるほど。美しい曲げ木のなめらかな質感も、至極の座り心地を生み出す要素の一つだ。

肘掛けを兼ねたフレームは、分厚いひとつのフレームを半分に分割して両端に設置するように造ることで、左右のバランスが崩れないようになっている。そのため、時間の経過や使い方の個性による歪みが起きにくい。

木の性質を知り尽くしたアアルトならではのこだわりが随所に散りばめられているのは、流石の一言だ。

商品名41 アームチェア パイミオ
生産国フィンランド
サイズ幅60cm×奥行80cm×高さ64cm
座面高:33cm
アーム高:56cm
材質本体:バーチ材(ラメラ積層合板 曲げ加工、ナチュラルラッカー仕上)
背座:バーチ材成形合板(ラッカー仕上)
ブランドArtek(アルテック)
参考価格641,300円
※参考価格:公式の通常販売価格

頑丈なバーチ材製の多目的ベンチ「153 ベンチ」

ベンチ153(153A、ナチュラルラッカー)

頑丈なバーチ材のベンチ「153 ベンチ」は、Lレッグシリーズ後期の名作として知られるアイテム。座面には、軽量化と持ち運び易さを目的としたスリット(隙間)が等間隔に施されている。他製品と同様に複雑な構造や組み立てを必要とせず、座面に脚部を取り付けるだけのシンプルな構造も特徴だ。

ベンチは空間に遊び心を演出するアイテムとして最適。アアルトのスツールやチェア、テーブルなど初期の製品とも自然に馴染むので、組み合わせて配置して抜け感を作るのもおしゃれだ。

153 ベンチ

多目的に使えるのも魅力で、腰掛けるだけでなく、植物や小物をディスプレイしたり、読みかけの本を一時的に置いたりと、なにかと便利に使えるのもうれしいポイントである。

商品名153 ベンチ(153A)
生産国フィンランド
サイズ幅112.5cm×奥行40cm×高さ44cm
材質バーチ材(ラッカー仕上)
ブランドArtek(アルテック)
参考価格103,400円 〜118,800円
※参考価格:公式の通常販売価格

レプリカ(リプロダクト)について

多くの名作家具と同様に、アルヴァ・アアルトの椅子にもリプロダクト品(ジェネリック)がある。一見、本物とほぼ遜色ないデザインで安く買えることから一定の需要はあるが、購入はおすすめしない。

オリジナルのデザイナー・ブランドが手掛ける正規品や、本家から正式に技術と権利を継承した家具メーカーが製作するプロダクトは品質と系統の両面で資産価値がある一方、安価なリプロダクト品はデザイン性や品質が劣る、耐久性に難がある、リサイクル時に値段が付かないなどのデメリットがある。

アルヴァ・アアルトの椅子を購入するなら、アルテック社の手掛ける正規品がおすすめ。正規輸入代理店や、アルテック社の製品を取り扱っていることを明示している家具ショップで購入することで、安心の保証が受けられる。ヴィンテージ品を買う場合も状態の良い良品を取り扱うショップで購入することで、新品より少しお得に買うことができ、売却する時も価値が下がりにくくなる。

アアルトの椅子から始める北欧インテリア

北欧家具の代表格として、多くの家庭やカフェ、レストランなどで使用されているアアルトの椅子。現在も世界中で愛され続けている名作チェアをインテリアに取り入れてみては?

アアルトの家具は椅子以外にもテーブルやベースなど、有名なプロダクトが数多くある。以下の記事も参考にして、理想の部屋を作り出してほしい。

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