煉瓦のブリックタイルを張ったカウンターで、ひとり家呑みを愉しむTさん。

カウンターの奥にリビングと寝室があるから、やはりここは住居なのだと認識するものの、ミッドセンチュリーの家具やインテリア小物など細部にわたってTさんのこだわりが光り、そのセンスの良さも店を想起させるのだろう。

「7年前に中古のマンションをリノベーションした際、何より造りたかったのが家で酒を呑む空間だったんです」

部屋番号が107号室だから、ネーミングも「BAR 107」とし、遊び心も忘れていない。

リビングに飾っている「BAR 107」の手作りオブジェ。部屋の番号からこの名を付けて楽しんでいる。

ひとり家呑みの定位置は、カウンターだったり、奥のリビングのテーブルだったり、玄関の土間に配したソファだったりと気分によって変わるとそうだが、やはり酒を愉しむために造ったカウンター席が一番のお気に入りだという。たまに奥さまの手作り料理がカウンター越しサーブされるなど、シチュエーションは最高だ。

カウンターの上にはワイングラスを下げて収納するアイアンシェルフを設置。既製品にはないサイズだったのでフルオーダーした。
見上げた天井は、もともとの天井板をはがしてそのまま利用。格好いい空間で酒を呑む幸せを堪能。
酒器をカゴに入れてカウンターに置いている。もうこれは居酒屋のようなシチュエーション!

『ひとり家呑み部屋』造りのコツ
1.落ち着いた色合いに統一した。
2.カウンターも素材にこだわった。
3.酒肴をすぐに作れるようにした。

今日は刺身と塩辛をアテに辛口の冷酒を一献。基本的に和食が好きなので日本酒を呑むことが多いそうだが、ワインもワインクーラーを設置しているほどのこだわり派。ワインの時はTさん自らがパスタやドライカレーなどを作るとか。Tさんの料理の腕前は友人たちにも好評だという。

刺身と塩辛を酒のつまみに日本酒を。今日は「写楽」という会津の酒をチョイス。カウンターの奥にリビングと寝室がある。

ジャズが流れる店(家)内で、ひとり家呑みを愉しむひと時。ステイホームでもこんな空間があれば……と羨ましい限りだ。

「好きなインテリアの中で呑んでいるとやはり楽しいし落ち着きますね。結婚する前に造ったものなので、私の趣味が満載ですが(笑)。施工会社には色々要望を聞いてもらいましたが、カウンターの壁に煉瓦のブリックタイルを張ったり、床板をヘリンボーンに組んでもらったのも正解でした」

リビングのソファでは奥さまとお酒を愉しむことが多い。

【Owner’s voice ひとり家呑みSTYLE】
居酒屋のようなカウンターで呑むのが最高です。好きなインテリア空間で呑むのが愉しいんです。

(文◎岩谷雪美 撮影◎秋 武生)

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