24292自慢はタンメン。駅前の路地に佇む米軍基地の元組合員食堂「一福」(横須賀市・汐入駅)|人情溢れる駅前食堂

自慢はタンメン。駅前の路地に佇む米軍基地の元組合員食堂「一福」(横須賀市・汐入駅)|人情溢れる駅前食堂

編集部
京急・汐入駅から徒歩3分の立地にあるのが「一福」だ。横須賀のドブ板通り商店街にある、と言ったほうがわかりやすいだろうか。昔懐かしいアメリカンな雰囲気が漂うこの町に、店を構えて70余年。一福は地元の常連客から愛される名食堂だ。

あのスターもかつて通った名物食堂

ひっそりと佇む店。常連客には横須賀出身のX JAPANの故HIDE氏、指揮者の小澤征爾氏なども。

昭和24年(1949)、米軍基地で働く日本人組合員食堂として開店した「一福」。店の歴史を店主に聞くと、横須賀ならではの話題が多くなる。

「ベトナム戦争の時は港に船が入ると、店の前は米兵のセーラー服で向こうが見えなくなるほどでした。外は騒がしかったけれど、うちは日本人向けの店だったからね」と二代目の比護惣一郎さん。比護さんは奥さんの幸さんと共に、厨房で腕を振るっていた。

左から惣一郎さん、幸さん、そして息子の芳久さん。

店内ではテレビから高校野球の中継が流れている。一家は野球好きで、壁にはソフトボールをしている孫娘の写真が飾られていた。

一角には昭和の漫画が雑然と積み上げられ、プライベート感が溢れている。しかし、だからこそ居心地が抜群に良く、常連客が多いのである。

自慢のタンメン。横須賀ではカンスイを使わない独特の麺を使用。

「お母さんにキムチ鍋をリクエストしたら、それがメニューになったことも」と客の女性。

店に灯りがともる頃になると、今日もまた古くからの常連客が一人、二人と店の暖簾をくぐっていく。

牛すじ煮込みも人気。
夜は居酒屋の雰囲気。奥のテーブル席はサラリーマンや、一人で飲むお客さんが多い。

※新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間・定休日に変更の可能性あり(2015年取材)

文/阿部文枝 写真/遠藤純

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