「あなたに乗って欲しい。サーフボードをアロハキャリアに積んで、湘南を1970年代の雰囲気で走ってくれ」と。柏木さんはそう解釈して、友人に熱意を伝えこのクルマをようやく譲り受けたのだ。それほど愛しているのがオレンジ色のこのビートルだ。
特に惹かれているのが後ろから見た大きなオシリ、ビッグヒップだ。このセクシーさは他のクルマには見られないという。そして世代を超えて多くの人が愛を持ってこのクルマを振り返ってくれる度、良いモノを持つ喜びが湧いてくると感じている。近所の小学生が「おはよう」と声をかけていくこともあるという。でも、冬は寒く、夏は暑いので、女性は乗ってくれないらしい。