ライバルの大排気量車にアドバンテージを獲得
昭和43年(1968)の東京モーターショーで発表され、翌年4月から北米を中心に、8月からは国内で販売を開始。搭載されている4ストロークOHCエンジンは、量産車としては世界初の直列4気筒レイアウトを実現。量産オートバイとしては、世界で初めて時速200kmを超えたモデルだ。
機能・装備面は、気筒数分の4キャブレター、4本出しマフラー、前輪ディスクブレーキ、ドライサンプ式の潤滑方式、2輪車初のAC交流発電機など、当時の最高水準の技術が盛り込まれていた。
国内だけでなく、海外からも高評価を得たことで、ナナハンブームが起こり社会現象に。当時、カワサキは同じ750cc4気筒を開発していたが、CBの登場により路線を変更。後年DOHC4気筒900ccのZ1を発表した。
「当時はヤンチャなバイクとして人気だったようですが、今は歴史や味わいが詰まったバイクに昇華しています。加えて自分の生まれ年と同じ年式なのも、購入のキメ手」と高橋さん。後付の集合管の音にも惚れ込んでいるという。