1965年7月18日、雨の第1回全日本自動車クラブ選手権船橋レースに、ロータスレーシングエランでGT-2クラスに参戦した浮谷東次郎が、強豪プリンス自動車のスカイライン2000 GT- Bなどを相手にして、終始それらのメーカーマシンを寄せつけず完全優勝を遂げたレースだ。それから10数年後、木村さんが30歳の時、このクルマをようやく手に入れた。
ロータスエランスプリントのどこに惚れているのか、と聞いたら「全て」と返ってきた。手に入れてから40数年、手放さずにいるのがその答えだった。パーツは入手可能なため、安心してロータスエランを週末のドライブに連れ出しているという。