S20型エンジンの“Z”。黒で統一されたスパルタンな装いと印象的な三連メーター「ニッサン フェアレディ Z432」(1971/国産)|憧れのクラシックカースタイル
飯田さんは自宅兼店の真向かいに専用ガレージを持ち、その中にポルシェ・ボクスタースパイダーと共に置かれているのがニッサン・フェアレディZ432だ。フェアレディZの中で唯一、GTRと同じS20型エンジンを搭載しているのがこのクルマだ。432とは4バルブ3キャブ2カムという意味で、ケンメリGTRと共に排ガス規制の波に飲み込まれ、ほんの少数(わずか419台)しか販売されないモデルだった。
「とにかくS20型エンジンが搭載されているZに乗りたかった」という飯田さん。そんな希少なクルマを30年前に手に入れてから、ずっと大事に乗り続けてきた。3連メーターが印象的なハンドル周りや、黒で統一されたスパルタンな雰囲気は、今のクルマには見られない作りだ。


だが50年近く前の高性能エンジンだけにキャブレターの調整には気を使うそうだ。維持するだけでも大変なのだが、それも楽しみになっているという。


ニッサン フェアレディ Z432

レーシングカーR380に搭載されていたGR8型エンジンをベースにした、S20型エンジンを積んだフェアレディ。排ガス規制により1973年販売終了。
情報概要
製造開始年 | 1969年 |
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排気量 | 2000cc |
エンジン | 水冷直列6気筒DOHC |