18539鉄らしくない優しい曲線。ギアが手がけたデザインに惚れて「VW カルマンギア」(1968/ドイツ)|憧れのクラシックカースタイル

鉄らしくない優しい曲線。ギアが手がけたデザインに惚れて「VW カルマンギア」(1968/ドイツ)|憧れのクラシックカースタイル

男の隠れ家編集部
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60年前にスバル360から始まった上中さんのカーライフは、ワーゲンビートルやボルボアマゾンと、ヨーロッパ車中心だった。このクルマは今から45年前、高年式中古車として手に入れたという。当時子どもを乗せるクルマとして購入したのだ。

家族の成長を見守ってきたこのクルマに乗り続ける

その娘さんは成人し、現在はお孫さんもいて「家族の歴史に寄り添ってきた愛車として乗り続けているんです」と話す。バイクも好きでカワサキのW3、BMWR100RS、2ストローク単気筒で排気量250ccの中国製の幸福号などを所有する。

車と同じドイツ製のBMW R100RS。1976年に発売されたモデル。スポーツツアラーというジャンルの基盤を作った画期的バイク。
中国製の幸福号。2ストローク単気筒250ccのクラシカルフォルムのバイクだ。

このクルマの気に入っている点は、なんといっても鉄らしくない優しい曲線に包まれたデザインだという。白いボディもさることながら、ウッドパネルと同系のオレンジの内装が美しい。これは当時のオリジナル。

また、ワーゲンに共通するのがアファターマーケットパーツが充実していること。今でもパーツがふんだんに供給されているので、メンテナンスに困らないらしい。それがこれまで乗り続けられてきた理由にもなっている。

エンジンはワーゲンではおなじみの空冷の水平対向1600㏄。ワーゲンに共通するのがアファターマーケットパーツも充実していること。パーツ供給も問題がないのが嬉しい。
ウッドパネルと同系のオレンジの内装も当時のオリジナル。美しくメンテナンスされている。
カルマンギアのエンブレムの下のクラシカルなラジオ。シンプルながら存在感のあるデザインだ。
細めのハンドルの中には、当時は定番だったこれも細めのハーフリングのホーンレバーがある。

故障もほとんどなく、現在でも休日のドライブやイベント参加のために運転しているという。今後は同じく若い頃に乗っていたスバル360や、ボルボアマゾンにもう一度乗るのが夢だそうだ。

年式の割には故障が少ないので、どこにでも気軽に出掛ける。

VW カルマンギア

VWのビートルをベースにした1200が1955年に発売。その後タイプ3をベースにした1500。1600が1961年に発売された。オープンもある。

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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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