トラックメーカーが造った乗用車を後世に残す「日野コンテッサ900(1964年/日本)」┃憧れのクラシックカースタイル
自動車修理業を営む金子始さん(66歳)の愛車は、1964年製の日野コンテッサ900。日野唯一の乗用車に憧れて二度手に入れた。パーツの入手難易度に悩みながらも長距離ドライブを楽しんでいる。
日野といえばバスやトラックを作っていることで知られているが、昔は乗用車も生産していた。フランスのルノーの4CVというクルマのライセンス生産で得たノウハウを生かして1961~67年まで生産された乗用車が、この日野コンテッサ900だ。リアエンジン・リアドライブ(RR)の駆動方式を持つ日野唯一の乗用車だった。

フロントグリルレス、2灯ヘッドランプ、サイドのエアインテーク、テールフィンなどが特徴。リアエンジンでコラムシフトが特徴。
金子さんが1964年製のこのクルマを持つに至った理由というのがまさにそれ。日野が初めて作った乗用車だったということで30歳の頃に手に入れたのだ。当時は数年で手放してしまったが、60歳を目前に再び手に入れたいと思い始め、7年前に前オーナーを口説いてようやく再会を果たし、約25万円で購入。レストアをした。
今のところトラブル無しで長距離ドライブを楽しんでいるが、欧州車と違い国産の古いクルマのパーツはなかなか入手できないことがネック。今後の維持に頭を悩ませている。




情報概要
製造開始年 | 1961年 |
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排気量 | 893cc |
エンジン | 直列4気筒OHV |