19257吹き抜けだった頭上空間に書斎。開放感ある秘密基地 〈東京都 M邸〉|小さな秘密基地の造り方

吹き抜けだった頭上空間に書斎。開放感ある秘密基地 〈東京都 M邸〉|小さな秘密基地の造り方

男の隠れ家編集部
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吹き抜け形状を変え書斎スペースにしたという驚きのアイデアで、開放感のある書斎を手に入れたMさん。下はダイニングになっており、書斎に居ながら家族との繋がりも感じられる、ユニークな秘密基地を紹介しよう。
吹き抜けの床の形状を変え造ったご主人の書斎。階下のダイニングが見下ろせる。

爽やかな風がふわりとそよぐような明るく心地良い書斎スペース。白壁に映えるナチュラルな木目調の本棚とデスク、サックスブルーのカーペットなど清々しい色調でまとめられ、デスク上部の飾り棚にはお気に入りの鉄道模型がディスプレイされている。

わずか2帖ほどのスペースの書斎だが、開放感と居心地は抜群。両側の窓を開けると風通しも良く、エアコンは必要ないほどだという。

2階に設えたMさんの秘密基地は、実際、南東側の窓からは日の光が差し込み、一方で以前は開かなかった階段上の北側の窓を開けられるようにしたことで、風がスッーと抜けるようになったという。わずか2帖ほどのスペースだが、吹き抜け空間の一部にある書斎は光にあふれ、開放感たっぷりだ。

書斎の仕切りはカウンター式の本棚で。本棚の向こう側が吹き抜けになっている。

「後ろを振り返れば、三角の小窓を通して隣の子ども部屋で遊ぶ子どもたちの様子をうかがい知ることができ、階下をのぞき込めばLDKが一望できます。自分の隠れ家的スペースを持ちながらも、家族とコミュニケーションがとれるのが気に入っています」と笑顔を見せるMさん。

操作できるところに移設した子ども部屋の三角形の小窓。吹き抜けと書斎が見渡せる。

2017年秋に、最上階のメゾネットタイプのマンションを全面リノベーション。メゾネットならではの縦長の間取りをうまく生かし、その吹き抜けの空間に書斎を造築するという画期的なアイデアだった。


「吹き抜けと廊下の形を無理のない動線に整形し、吹き抜けに面した腰壁にスリットを設けるなどの工夫を凝らしたことで、見下ろしても見上げてもむしろ開放感は高まりました」

廊下側から見た書斎。スライド式のドアで仕切れるようになっており、開放感と共に個室感も確保した。仕事もはかどる!

趣味の写真の整理や持ち帰った仕事に没頭できるミニ書斎は、色もレイアウトもMさんの思いが反映されたとっておきの場所。壁がなくてもプライベート感は保たれているという。

一方、キッチンやリビングには奥さんのセンスがあふれている。壁の色やモダンなタイルの色調など、家の随所が温かく洗練された雰囲気。家中をのびのびと走り回る子どもたちの姿もそれを印象づけている。

2階のミニ書斎から振り向けば1階のLDKを見下ろせる。そのまま階下にいる家族と会話もできるのが楽しい。

【秘密基地造りのPOINT】
1.吹き抜け空間の床を変えて有効利用。
2.窓によって風通しの良さを確保。
3.書斎から階下のLDKが見える。

【Owner’s voice】
書斎での時間を満喫しながら、家族とのコミュニケーションも楽しんでいます。吹き抜け空間がお気に入りです!

文/岩谷雪美 写真/秋武生

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