20164世界の食のプロたちも注目。日本の食文化を世界に広めた「有次」の庖丁(京都市中京区)|世界に誇る日本の逸品

世界の食のプロたちも注目。日本の食文化を世界に広めた「有次」の庖丁(京都市中京区)|世界に誇る日本の逸品

男の隠れ家編集部
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京都の老舗として名高い「有次」は、創業から450年以上もの歴史を誇る。刀鍛冶として創業し、今や世界中の食のプロたちが熱視線を送る庖丁ブランドとして知られている。

日本の食文化を世界に広めた立役者のひとつ

京都の刃ものを扱う店で、海外の客の訪れるのが早かったのは、ここ錦小路通の「有次」だろうか。

永禄3年(1560)創業。京都御所御用鍛治の伝統を受け継ぐ老舗だ。いわずとしれた日本を代表する庖丁ブランドとして世界的な評価を受けている。実際、錦小路の店内には、海外からの客も多い。

和心 和三徳 18cm。鋼をステンレスでカバーしているため手入れがしやすい。

なかには料理や飲食関係者と思われる人も出入りしている。特に外国人向けにPRはしていないが、人を呼ぶチカラは、老舗ブランド力だけではないはずだ。自信と誇りを持って製品を扱っていることへの信頼があるからであろう。

料理のプロでなくとも、料理好きの人にとって良い庖丁を持つことはひとつの願いでもある。

庖丁以外に鍋や薬缶など料理道具全般、さらに花鋏なども扱っている。

店内に入ると、用途に合わせて豊富な庖丁が並べられている。最初は「魚、肉、野菜の3つとも使える三徳庖丁が良いですね」。店の方がアドバイスをくれる。使いこなせるようになったら、一本ずつ使い途に合った庖丁をお気に入りに加えていくと良い、とのこと。

もちろん肝心なのは手入れ。手入れをすれば、庖丁は正直、いつも良い切れ味でいてくれる。砥石を常備して、定期的に研ぐことをすすめられた。購入時には手入れや砥石のことも丁寧に教えてくれるのがありがたい。

刃渡りも様々。プロの料理人が使用する専門的な庖丁も揃う。

※2013年取材

写真/赤岩州五

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