この記事では、アーロンチェアが気になっている人へ ・ アーロンチェアをおすすめする理由 ・ アーロンチェアの選び方 について解説。名作家具を住まいに迎えるにあたり、失敗・後悔のない選択肢を見つけることができます。


アーロンチェアとは?
人間工学に基づいたデザインで、長時間座っても疲れないことから人気のアーロンチェア。オフィス環境から自宅の書斎にも馴染むスタイリッシュなデザインで、人気のワーキングチェアとして不動の地位を築いている。

アーロンチェアの特徴
アーロンチェアの誕生は1994年。デザイナーのDon Chadwick(ドン・チャドウィック)、Bill Stumpf(ビル・ストンプフ)によって設計され、アメリカの著名な家具メーカーHerman Miller(ハーマンミラー)から発売された。
その革新的なデザインと快適性、エルゴノミクス(人間工学)への注力により、すぐに人気を集め、オフィスで極上の座り心地を提供するワーキングチェアのアイコン的存在となった。

アーロンチェアが選ばれる理由
多くのプロフェッショナルに選ばれるアーロンチェアの最大の魅力は、人間が自然な動きや快適な状態で使えるように緻密に設計された人間工学的デザインにある。
長時間座っても快適な座り心地
アーロンチェアを特徴づける背もたれと座面のメッシュ素材は、通気性に優れ、体温の変化に順応。座面の形状、背もたれのカーブは体圧を均等に分散するため、正しい姿勢を維持できるように体をサポート。体への負担を軽減し、長時間でも疲れない座り心地を叶えている。

改良を重ねて進化し続ける椅子
アーロンチェアは、自分の好みの座り方に合わせて自在に調節が可能。アームレストの高さや、座面の高さ、背もたれに寄りかかった時の角度を調整するチルトテンション、リクライニング制御など、体型や気分に合わせてさまざまなカスタマイズができる。
さらに時代の変化に合わせ、アーロンチェアは新しいテクノロジーやエルゴノミクスの特徴を取り入れ、改良を重ねてきた。
高品質な素材による耐久性
家に迎えたその日から、長い年月を共にするために設計されたアーロンチェアは、ハーマンミラーによる12年の保証が付いている。メンテナンスを行うことで、いつまでも変わらない座り心地が得られ、長く愛用することができるだろう。
オフィスチェアとして確固たる地位を確立
誰もが一日中快適に座れる椅子は、仕事の生産性を高めてくれるスタイリッシュなワーキングチェアとして、世界中のオフィス環境で導入されている。
ホームオフィスにも馴染むデザイン
その洗練されたデザインと多彩なカラーバリエーションは、ホームオフィスのインテリアにも馴染むため、リモートワーク用に購入した人も多いだろう。
素材はグラファイト、オニキス、カーボン、ミネラルの4つ展開から選べ、アームパッドはビニール、レザーから選択可能。自分の体格・体型に合わせてスモール・ミディアム・ラージの3サイズが選べる。

アーロンチェアの選び方
数多くのモデルとオプションが存在するアーロンチェア。自分にぴったりのアーロンチェアを選ぶことが重要だ。アーロンチェアを選ぶ際に考慮すべき重要なポイントを、詳しく解説していこう。
【迷ったらこれ】進化を遂げたアーロンチェアリマスタード
1994年から販売されていた初代モデルであるクラシックアーロンチェアは、2018年に販売を終了。その後継が、クラシックからより現代的なデザインに進化させたアーロンチェアリマスタードだ。
調整機能を拡張され、座面の深さや高さ、腰部のサポートの調整が可能になった。背もたれの形状や素材の改良により、快適性や耐久性もアップしている。
カラーやベースが自由に選べるが、定番のタイプは、グラファイトカラー&グラファイトベース・BBキャスター。サイズはA・B・Cの3種類。
サイズ
アーロンチェアは各ユーザーに快適さを提供するために設計されている。まず最初に注意すべきは、自分の体格に合ったサイズを選ぶこと。サイズはA・B・Cの3種類。詳しいサイズは次の通りだ。
高さ | 幅 | 奥行 | 座面の高さ | 座面の奥行 | アームの高さ | 耐荷重 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サイズA スモール | 870~998 | 699~744 | 686~699 | 366~490 | 406 | 191~292 | 135kg |
サイズB ミディアム | 933~1045 | 719~772 | 699~719 | 376~579 | 432 | 191~292 | 159kg |
サイズC ラージ | 1016~1153 | 719~803 | 699~719 | 401~579 | 470 | 191~292 | 159kg |
サイズBはミディアムとはいえ、日本人の標準体型と比べると大きめのサイズ感であることに注意。細身の男性はサイズAの方がフィットするという場合もある。フィット感が良いことで、長時間の作業でも疲れにくくなる。下記のサイズ適応表を参考にしながら、自分に合うサイズを見つけてほしい。

サイズ適応表
フレーム&張り地のカラー

(左から)ミネラル、カーボン、グラファイト
アーロンチェアの定番カラーは、グラファイト、カーボン、ミネラルに加え、2021年に新しく登場したオニキスの4色。
・グラファイト…黒に近い色で、最もベーシックなカラー。オフィスや自宅など、どんな場所にも合わせやすい。
・カーボン…グラファイトよりも明るいグレー。モダンな雰囲気。
・ミネラル…白に近いグレー。明るく清潔な印象。
・オニキス…グラファイトよりも黒に近い色。重厚感があり、シックな雰囲気。
自分の好みやインテリアに合わせて、好きなカラーを選ぼう。
ベースの種類

カーボン × ポリッシュドアルミニウム
アーロンチェアのベースは、グラファイト、サテンカーボン、ダークミネラル、ポリッシュドアルミニウムの4種類。
基本的にフレームのカラーと合わせるが、より高級感のある雰囲気に仕上げたいなら、ポリッシュドアルミニウムがおすすめ。鏡面仕上げの高級感のあるタイプで、どのフレームとも相性が良い。
保証内容
耐久性の高い製品だからこそ、保証期間やアフターサービスも確認し、長く愛用できるかどうかをきちんとチェックしよう。
アーロンチェアは12年間の保証期間を提供している(上下昇降のガス圧シリンダーは2年)。保証期間内に製品に欠陥が発生した場合、無償で修理または交換をしてもらえる。
保証が適用されるのは、ハーマンミラーから直接購入した場合と、正規代理店から新規に購入した場合のみ。オリジナルのハーマンミラー製品以外のものと組み合わせて使用した場合は対象外なので注意が必要だ。
アーロンチェアを買うならこのショップ
庄文堂

アーロンチェアのほか、エンボディチェア、ミラ2、イームズなどハーマンミラー製品全般を取り扱っている、ハーマンミラーの正規販売店。
世界各国の優良販売店に送られる賞を9回受賞。12年の長期保証が受けられ、メンテナスや修理の対応もOK。不具合があったときにもしっかり対応してくれるので安心だ。チェアの梱包開封から室内設置、梱包資材の回収までやってもらえる「らくらくチェア家財便」もあり、サポートが充実している。
「在庫有」と表示があるものは、平日15時までに決済が完了した場合、翌営業日に出荷される。
FLYMEe(フライミー)

日本最大級のインテリア通販サイト・FLYMEe(フライミー)。取り扱いブランド数は1000以上で、国内外の家具を多数取りそろえている。
ハーマンミラー製品の取り扱いもあり、全て正規品。アーロンチェアはリマスタード版が各種そろっている。配送は、グラファイト×グラファイトであれば3~7日程度で、その他カラーは海外取り寄せとなるため3~4ヶ月半程度かかる。画像が豊富で、製品の設置イメージや詳細がわかりやすい。
レプリカ(リプロダクト)について
多くの名作家具と同様に、アーロンチェアにもリプロダクト品(ジェネリック)がある。一見、本物と遜色ないデザインで安く買えることから一定の需要はあるが、購入はおすすめしない。
オリジナルのデザイナー・ブランドが手掛ける正規品や、本家から正式に技術と権利を継承した家具メーカーが製作するプロダクトは品質と系統の両面で資産価値がある一方、安価なリプロダクト品はデザイン性が劣る、耐久性に難がある、リサイクル時に値段が付かないなどのデメリットがある。
アーロンチェアを購入するなら、ハーマンミラー社のオリジナルがおすすめだ。正規輸入代理店や、ハーマンミラー社の製品を取り扱っていることを明示している家具ショップで購入することで、安心の保証が受けられる。中古を買う場合も状態の良い良品を取り扱うショップで購入することで、新品より少しお得に買うことができ、売却する時も価値が下がりにくくなる。
アーロンチェアに関するQ&A
クラシックとリマスタードの違いは?
リマスタードは、クラシックの機能やデザインを継承しつつ、さらに進化させたモデル。リマスタードはクラシックよりも軽量で、背もたれのサポートが向上している。
リマスタードモデルが発売されたことに伴い、クラシックモデルは生産終了となっているため、現在新規で購入できるのはリマスタードのみ。
リマスタードとライトの違いは?
ライトモデルはリマスタードよりも価格が安く、アームレスト調整や前傾チルト機能などを省いたシンプルなデザインが特徴のモデル。
アーロンチェアのライトモデルは、2023年3月をもって生産終了となっているため、現在は購入できない。
純正のヘッドレストはどこで買える?
アーロンチェアには純正のヘッドレストはない。純正のヘッドレストがない理由は、アーロンチェアは、人間工学に基づいたデザインで、長時間座っていても疲れにくいように設計されているから。リラックスチェアではなくワークチェアだから、アーロンチェアにはヘッドレストは「いらない」ということだろう。
他社製で「アーロンチェア用」として販売されているヘッドレストもあるが、それを取り付けて使用した場合は保証対象外になる可能性がある。
アーロンチェア 商品詳細
生産国 | アメリカ |
サイズ | サイズA(スモール):高さ870~998×幅699~744×座面の高さ366~490 サイズB(ミディアム):高さ933~1045×幅719~772×座面の高さ376~579 サイズC(ラージ):高さ1016~1153×幅719~803×座面の高さ401~579 |
材質 | 素材:グラファイト/オニキス/カーボン/ミネラル アームパッド:ビニール/レザー |
ブランド | Herman Miller(ハーマンミラー) |
価格 | 276,100円〜 |
失敗しないか不安…という人はレンタルでお試し
アーロンチェアは高額な買い物になるので、買って後悔したくないなら購入前にレンタルで試してみるのも一つの手。実際に日常的に使ってみて、本当に自分に合うかどうかを確かめられる。
家具のサブスクサービス「CLAS(クラス)」では、「アーロンチェア リマスタード」のレンタルが可能。月々1万8000万円ほどでレンタルできる。
4ヶ月以上の利用で往復送料が無料になるので、購入前のお試しだけでなくいろいろなインテリアを試してみたい人や、一定期間だけ利用してみたい人、家具のメンテナンスに手間を掛けたくない人にもおすすめだ。