この記事では、BKFチェアが気になっている人へ ・ BKFチェアをおすすめする理由 ・ BKFチェアの選び方 について解説。名作家具を住まいに迎えるにあたり、失敗・後悔のない選択肢を見つけることができます。


BKF(バタフライ)チェアとは?
名作椅子の中でも、ひときわ大きな存在感を放つBKFチェア。ハイエンドな商業スペースやインテリアショップでも主役級にディスプレイされているため、一度は目にしたという人は多いだろう。
別称バタフライチェアとも親しまれ、蝶が羽ばたくような洗練されたシルエットが特徴的だ。

BKFチェアの特徴
無駄のない機能美で、どんなインテリア空間にも馴染むBKFチェアは、その機能性と快適さにも定評がある。
ミッドセンチュリーに誕生した名作椅子
1938年、アルゼンチン出身の3人の建築家によってデザインされたBKFチェア。ブエノスアイレスの建築スタジオ、アウストラル・グループに在籍していたAntonio Bonet(アントニオ・ボネット)、Juan Kurchan(フアン・クルチャン)、Jorge Ferrari Hardoy(ホルヘ・フェラーリ=ハードイ)によって生み出され、「BKF」は彼らのイニシャルから名付けられた。
クラシックで時代を超えたデザイン
BKFチェアは、アルゼンチンのパンパ地方で先住民が使っていた折りたたみ椅子、通称キャンペーンチェアからインスピレーションを得ている。そのシンプルで機能的な椅子を、モダンで美しいデザインに仕上げたものが、世界で普遍的に愛される名作椅子となったのだ。
シンプルなデザインながら、他の類似品とは美しさも存在感も一線を画し、ミッドセンチュリーモダンデザインのアイコンとして認識されている。
BKFチェアが選ばれる理由
BKFチェアはデザイン性だけでなく、多くの理由で購入者の満足度が高く、それが名作椅子と呼ばれる理由でもある。
包み込まれるような座り心地
BKFチェアは、頑丈なメタルフレームに、座面(背面と一体型)となる生地を取り付けたシンプルな構成。背面から座面へと曲線を描く一枚の生地は、身体をすっぽり包み込むような形状で、深く体を預けてリラックスすることができる。
長く使えるデザインと耐久性
誕生から半世紀以上もの時を経て、今も人々を魅了し続ける洗練された機能美。どんなインテリアにも馴染むため、模様替えや住み替えをしてもたちまち空間のアクセントとして存在感を放つ。
体を包み込むファブリックは、使うほどに体に馴染むように安定感を増し、自宅に迎えたその日から長い年月を共に過ごすことで経年美も楽しめる。
軽量で家の中の移動も簡単
BKFチェアは、頑丈なメタルフレームに座面(背面と一体型)をセットすることで組み立てが完成。分解も簡単で、重厚な佇まいなのに軽量のため、家の中で持ち運ぶのも負担にならない。
いくつもそろえたくなる手頃な価格
BKFチェアはレザーやキャンバスなど、さまざまな素材・色のバリエーションがあり、好みやインテリアスタイルに合わせて選ぶことができる。名作椅子としては手に届きやすい価格帯で、色違いのチェアを並べたり、空間によって素材を変えたりといった楽しみ方をする人も多い。
BKFチェアの選び方
ラインナップは5種類。それぞれの違いは?
BKFチェアは、マリポサ・パンパマリポサ・キャンバス・アウトドアサンブレラファブリック・アイスランドマリポサの5種類のラインナップがある。
それぞれ座面の素材に違いがあり、定番はレザーを使ったマリポサで、それよりも厚みをもたせたのがパンパマリポサ。マリポサとパンパマリポサでは約0.5mmの厚みの違いがあり、パンパマリポサの方がよりワイルドな仕上がりになっている。
アウトドアでの使用におすすめなのは、キャンバスとアウトドアサンブレラファブリック。アウトドアサンブレラファブリックは漂白洗浄ができ、さらに屋外用のフレームも選べる。
アイスランドマリポサはアイスランドシープスキンを使用したタイプ。肌寒い季節にフカフカに包まれて暖を取るのは最高だ。
BKFチェアのラインナップ比較一覧
種類 | 素材 | 基本カラー | 価格 |
---|---|---|---|
マリポサ | ベジタブルタンニンなめしの革 ※約3.5mm | ブラック ナチュラル ブラウン グリーン | 159,500~ 179,300円 |
パンパマリポサ | ベジタブルタンニンなめしの革 ※約4mm | ブラック ポロブラウン | 179,300円 |
キャンバス | コットンキャンバス | ホワイト ブラック | 68,200円 |
アウトドアサンブレラファブリック | 100% アクリル繊維 ※UV耐性・漂白洗浄可 | ホワイト チャコール | インドアフレーム 82,500円 アウトドアフレーム 89,100円 |
アイスランドマリポサ | アイスランドシープスキン キャンバス | ホワイト | 157,300円 |
【迷ったらこれ】王道は人気のレザー3色
最もポピュラーな素材であるレザーは、誰もが目にしたことのあるBKFチェアのイメージに近いはず。ファッション誌やホテル、商業施設、美術館でも人気だ。
カラーはブラック、ブラウン、ナチュラルの3色をはじめ、グリーンやオレンジに近いポロブラウンなどが選べる。
【定番のレザーモデル】BKFチェア マリポサ ブラック

【定番のレザーモデル】BKFチェア マリポサ ブラウン

【定番のレザーモデル】BKFチェア マリポサ ナチュラル

キャンバス、アウトドアはより気軽に使える

BKFチェアは誕生当初、キャンプや庭でのリラックスなど屋外で広く利用されており、コットンキャンバス素材のチェアはその原点に近いモデルといえる。
【より手軽なキャンバスモデル】BKFチェア マリポサ キャンバス ナチュラル

【屋内外で使えるアウトドアモデル】BKF アウトドア サンブレラ ファブリック

庭やテラスで使いたい場合は、アウトドアモデルがおすすめ。パラソル用の素材として誕生したサンブレラ社のファブリックは、100%アクリル繊維で耐久性や耐候性、防汚性に優れている。
どのモデルも通年使用できるが、キャンバス、アウトドアモデルは夏に最適だ。
レプリカ(リプロダクト)について
多くの名作家具と同様に、BKFチェアにもリプロダクト品(ジェネリック)がある。一見、本物と遜色ないデザインで安く買えることから一定の需要はあるが、購入はおすすめしない。
オリジナルのデザイナー・ブランドが手掛ける正規品や、本家から正式に技術と権利を継承した家具メーカーが製作するプロダクトは品質と系統の両面で資産価値がある一方、安価なリプロダクト品はデザイン性が劣る、耐久性に難がある、リサイクル時に値段が付かないなどのデメリットがある。
BKFチェアを購入するなら、CUERO(クエロ)社の手掛ける正規品がおすすめ。正規輸入代理店や、CUERO社の製品を取り扱っていることを明示している家具ショップで購入することで、安心の保証が受けられる。中古を買う場合も状態の良い良品を取り扱うショップで購入することで、新品より少しお得に買うことができ、売却する時も価値が下がりにくくなる。
BKFチェアに関するQ&A
BKFチェアの座り心地は?
BKFチェアはカーブした背もたれと座面が特徴的で、体に合わせて優雅にフィット。「長時間の座っていても疲れにくい」「包み込まれるような感覚」「ハンモックみたいな座り心地」という声が多い。
BKFチェアの経年変化は?
BKFチェアのレザーは「ベジタブルタンニンなめしの革」を使用。植物由来のタンニンを使用してなめされていて、質感が豊かで手触りが柔らかく、肌に優しい特徴がある。
このタイプの革は時間とともに変化し、使用によって色合いや質感が深まる。使い続けていくうちに硬さが取れてしなやかになり、紫外線や空気中の酸素に触れることで色が徐々に変化していく。
長期間の使用によって革独特の個性が生まれて魅力が増す「エイジング」を楽しめるだろう。
BKFチェアの手入れの仕方は?
BKFチェアのレザーはコーティングがほとんどされていないため、「シミになりやすい」「汚れが革内部に浸透しやすく取れにくい」「耐水性が弱い」という弱点がある。
以下の手入れの基本を守って、BKFチェアを長く美しく保とう。
BKFチェアの手入れの基本
・柔らかい乾いた布でやさしく拭きあげる(吸水性が高いので水拭きは避ける)。
・ホコリも汚れの原因になるので、こまめに掃除機などで吸い取る。
・市販の皮革専用クリーム塗る(年1~2 回くらい)。
・熱に弱いため、直射日光が当たる場所や暖房の近くに置かないようにする。
BKFチェア 商品詳細
生産国 | スウェーデン |
サイズ | 幅850×奥行900×高さ900mm 10〜14kg |
材質 | 座面:レザー/コットンキャンバス/アクリル繊維 フレーム:ブラック ソリッドスチール(直径12mm) |
ブランド | CUERO(クエロ) |
価格 | 68,200円〜 |