熟成ウイスキーとは?

グラスに注がれた一杯のウイスキーができるまでには、様々な工程がある。まずは原料と水を合わせて糖化させ、それをさらに発酵させる。 その後「ポットスチル」と呼ばれる蒸留器で2度蒸留し、アルコール濃度を高めるのだ。

こうしてできた無色透明の蒸留液「ニューポット」を、様々な材木で作られた樽に入れ、じっくりと熟成させる。個性に合わせ て、5年から10年そして20年と、時には寝床となる樽を変えながら味わいや性格を変化させていくのだ。

赤ん坊が立派な大人になっていくよう に、クラフトマンやブレンダーのに見守られながら、ウイスキーは育っ ていく。時間をかけてじっくりと造り込まれた熟成ウイスキーを、この機会に試してみてはいかがだろう。

熟成ウイスキーの 美味しい飲み方

豊かな香りと味わいをダイレクトに感じられるのは「ストレート」。空気に触れると味わいが変わるので、グラスの形にもこだわろう。水を加えると香りが変化するので、ロックで飲む場合は氷の大きさも重要だ。バーでお勧めを聞いてみよう。

一度は飲みたい憧れのウイスキー

樽のなかで熟成するウイスキーは樽内でも呼吸しているため、少しずつ量が減っている。この現象は「天使の分け前」と呼ばれている。長年樽内で熟成され天使に配当を支払い続けたウイスキーは、価格だけでなく味わいも格段だ。

竹鶴21年ピュアモルト

ひとつのブランドでありながら、エイジング(熟成)ごとに個性が異なる「竹鶴ピュアモルト」。「竹鶴21年ピュアモルト」は熟成したピーチのような果実香。柔らかさの中にコクとほのかな苦味を感じる味わいだ。口に含むと、コクのある余韻が大きく広がる。

竹鶴25年ピュアモルト

5年を超える長期熟成モルトを、熟練のブレンダーが丁寧にブレンドした「竹鶴25年ピュアモルト」。華やかな香りにはシェリーやスイートな樽熟成香が。レーズンやクッキーのような香りが繊細に重なる。穏やかな甘さとほのかなビター感と、味わい豊か。

Ichiro’s Malt&Grain Limited Edition World Blended Whisky

伝統的なダンネージスタイルの貯蔵庫でウイスキーの熟成をする秩父蒸溜所。ブレンドで力を発揮する原酒に、個性豊かなモルトやグレーン原酒をブレンドした「Ichiro’s Malt&Grain Limited Edition World Blended Whisky」。熟したプラムのまろやかな酸味とそれを包む軽や かな甘みが特徴。

シングルモルトウイスキー山崎18年

山崎蒸溜所で生まれたモルト原酒だけで造られる「シングルモルトウイスキー山崎18年」。18年以上のシェリー樽で熟成した原酒を中心にじっくりと後熟させた、どっしりとしたフルボディタイプ。樽由来の甘く香ばしい香りで、蜂蜜のような甘さとスパイシーさが共存する味わい。

響21年

二代目マスターブレンダー・佐治敬三氏が生み出したブレンデッドウイスキー「響」。山崎・白州蒸溜 所で造られたモルト原酒に、知多蒸溜所で造られたグレーン原酒をブレンドした「響21年」は、花を思わせる熟成香とフルーティで甘美 な香り。口当たりはなめらかだ。

キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend

富士のふもとに眠る多彩な原酒の中から、熟成年数に関わらず熟成のピーク(マチュレーションピーク)を迎えた原酒を厳選し、ブレンドした「富士山麓」の自信作。表情豊かな原酒が織りなすハーモニ ーと、複層的で奥深く円熟した味わいが特徴。

富士山麓御殿場蒸留所 AGED25 YEARS SMALL BATCH

日本では富士御殿場蒸溜所だけにある「ケトル」と呼ばれる蒸留器で蒸留。25年以上じっくりと古樽で熟成したシングルグレーンウイスキー「富士御殿場蒸溜所 AGED25 YEARS SMALL BATCH」。フルーツや黒蜜を思わせる香り。濃厚ながらもさらりとした甘い味わい。

シングルモ ルト駒ヶ岳 AGED 27 YEARS

マルス信州蒸溜所の「シングルモ ルト駒ヶ岳 AGED 27 YEARS」は、当時の製造責任者兼チーフブレンダ ーであった谷口健二氏が稀少な長期熟成原酒の中から試行錯誤を重ね厳選したモルトをヴァッティン グ。個性派ながら調和のとれた1 本だ。