男なら、幼いころには一度といわず隠れ家を作ったことはあるだろう。動く隠れ家ともいえるキャンピングカーを購入する予定の人に向けて、キャンピングカー の保管場所と旅行中の駐車場について解説する。
キャンピングカーはどこに保管すればいい?
キャンピングカーでの生活には固定の駐車場は必要ない。そう思っている人もいるだろう。実は、キャンピングカーやトレーラーなどの車両も車庫証明が必要となる。住民票の登録住所から半径2km以内の場所に駐車場を確保しなければならないのだ。
キャンピングカーはサイズが大きく、コインパーキングのようなサイズでは駐車できない。屋内駐車場ならなおさらのこと、高さが足りず駐車できない場合もあるだろう。
しかし、自宅の近所にキャンピングカーを駐車できるサイズの駐車場を確保できないからといって、諦めてしまうのはもったいない。実は、そんな人のために、「モータープール制度」という嬉しい制度がある。
これは、全長が5.7m以上又は全幅1.9m以上の8ナンバーのキャンピングカーであれば、自宅からの2km以上離れた場所に駐車保管することができ、車庫証明を取得できるというもの。利用料金は月額6,000円~1万5,000円程度と運営会社によって異なるため、複数の業者を比較した方がよい。モータープール場所は、郊外の駐車場もあれば、サービス工場の駐車場というところもある。
このようなモータープールの場所には給・排水設備や洗車場、汚水処理できるダンプステーションが併設され、サービス工場のあるところなら旅行前に車両の点検や整備も行えるので便利だ。
RVパークで快適な車中泊を楽しむ
キャンピングカーで旅行をする場合、旅行中にどこに駐車すればいいのか悩ましいところ。そんな人におすすめしたいのが、泊まれる駐車場「RVパーク」だ。
RVパークとは、駐車場などの一部に設けた有料の宿泊可能な駐車場である。「日本RV協会」が認定しているRVパークでは、100V電源供給設備や24時間利用可能なトイレを完備、ゴミ処理も引き受けてくれるなど、キャンピングカーでの旅に最適な環境が用意されている。
オートキャンプ場や道の駅、温泉施設などに併設されているので、気づいている人も多いかもしれない。一般的な駐車場よりも料金は高めだが、ほとんどのRVパークでは入浴も可能だ。ホテルや宿に滞在するよりも大幅に費用が抑えられ、キャンピングカーを利用した旅行者にはありがたい存在になるだろう。
RVパークを利用する上では、他の利用者や近隣の住人に迷惑をかけないように下記のマナーを守ることが大切だ。
- 利用中はエンジンを必ず切る
- 騒音がするものの使用や行為をしない
- 車の外でBBQや花火などをしない
- イレや浴場などで洗濯をしない
- ゴミや吸い殻を適切に処分する
その他にも施設ごとに利用規約があるので、それに従って利用することが大事だ。
自宅に大型車両をおける駐車場所がなくても、モータープール制度を利用すれば、キャンプカーを保有することは可能だ。また全国各地にRVパークが点在しているため、キャンピングカーで日本縦断も夢ではない。
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