とにかく自分の足で山を登るからには、登山専用シューズは必要不可欠。
しかし、店頭や販売サイトを覗いたら、種類がたくさんでどれを選べばいいのやら。そんな初心者の悩みに、専門家がシューズ選びのポイントを教えてくれた。

怪我や事故を防止するには、登山専用シューズは不可欠

しっかりと紐を結べなければ、登山では命取りに。初心者にはスタッフが正しい結び方を教えてくれる。

山に向かう前に必ず手に入れなけ ればならないのが “登山専用シュー ズ”。平地とは異なり、傾斜のある舗装されていない地面を踏み締めるには、自分の足にフィットする専用シューズが不可欠だ。

また履き心地 だけの問題でなく、事故や怪我の防 止にも登山専用シューズは重要な役 割を担う。では、初めて登山に行く 初心者はどんなシューズを購入すれ ばよいのか? 東京・神田神保町の石井スポーツ登山本店の宮下さんにポイントを教えてもらった。

「まず最初に決めてほしいのは“どこに行くか”“誰と行くか”という2点です。それによって選ぶシューズが変わってきます。

例えば、東京近郊であれば日帰りで高尾山に行くとか、そこには登山経験者と一緒に行くとか、具体的な目的・目標を挙げていただけたら、それにあったシューズの選定がしやすいですね」

つまり、漠然と登山用シューズを手に入れようとするのではなく、自分がどこに登るのか、そしてその時は経験者が一緒に行くのか、行かないのかをはっきりさせておくのが重要だということ。

経験者が一緒にいれば不慮の事態にも冷静な対応が取れるし、登る山が決まっていれば、その山に適切なスペックのシューズを選ぶことができるのだ。

「まずはデザイン云々よりも、素材が柔らかめの履き心地の良いものを選びましょう。最初からガキガキに硬い本格的なシューズは逆につらいです。ただしハイキングはともかく日帰りであっても登山で使うシューズは、足首の上まであるミッドカットのものがいいと思います。紐でしっかりと足首から固定することで足を守ってくれて、筋肉疲労や怪我の防止に役立ちます。別売のインソールでさらに効果があがりますよ

2〜3時間の軽い登山からスタートし、10時間の日帰り登山、山小屋に泊まる登山とステップアップする際は、シューズもそれにあわせて徐々にガッチリとした作りのものを履くようにするのがベスト。

登山が本格的になるのに比例して背負う荷物も増えてくるが、本格的な硬いシューズはその重さをうまく分散させて疲れにくくしてくれるそうだ。

「シューズを購入したら、本番前に何度か履いて足を慣らせてください。また、紐は緩みがないように締め、しっかりと結びましょう。そうしないと、シューズの中に遊びの空間ができて怪我のもとになります。それと、山から戻ったら、付着した土が固まる前に流水で洗い流して、陰干しで乾かすのを忘れないでください」

シューズを選ぶ時の7つのポイント
①自分の足とのフィット感が重要。
② 登りたい山を決める。
③ 靴はデザインより履き心地で選ぶ。
④ 別売りインソールでさらに効果が。
⑤ 山行前に必ず履き慣らしをする。
⑥ 靴ひもは正しくしっかりしめる。
⑦お手入れ、保管はしっかりと。

【この人に聞きました】
石井スポーツ登山本店 シューズ売り場担当
宮下直樹さん
多くの登山家のシューズの悩みを解決。登山歴10年で低山から高山まで岩、雪、氷を楽しむ。最近は都内近郊の山を楽しんでいる。

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