58203ペットショップで動物を購入してはいけない?売れ残った商品の末路とは…

ペットショップで動物を購入してはいけない?売れ残った商品の末路とは…

男の隠れ家編集部
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ペットショップで販売されている動物たち。この動物たちが売れ残った場合、どのような結末を迎えるかご存知だろうか?

ペットショップで売られている動物はあくまで商品なので、いつまでも販売し続けるわけにはいかない。販売期限が設けられており、その間に売れなければ然るべき処分が実施される。

そこで今回は、ペットショップで売れ残った動物たちの行方、日本と海外における販売方法の違いを解説する。

■ペットショップで売れ残った動物たちの行方

悲しい言い方になってしまうが、ペットショップで売られている動物たちはあくまで商品だ。スーパーで売れ残った野菜と同様、期間内に売れなかった動物たちも然るべき方法で処分されてしまう。

動物たちの処分方法はいくつかのパターンが存在し、必ずしも納得の結末を迎えられるとは限らない。

中にはお店の看板動物になったり、スタッフの友人に引き取られたりすることもある。系列店のショップで再販されることもあるだろう。

しかし、これらのケースは稀であり、多くの動物たちはある業者に引き取られ、ブリーダーに転売されたり安値でオークションにかけられたりする。場合によっては、実験動物として売却されるケースもある。

また、動物が病気や老いで弱っていた場合、取引先がスムーズに見つからないケースもある。元気がない動物を引き取る業者は少ないため、ペットショップやブリーダーからお金をもらって引き取る業者が登場する。

単純に「金儲けの道具」として利用され、悲惨な結末を迎えてしまう可能性があるのだ。この処分方法は動物たちをぞんざいに扱ったとして、何度か事件や問題になっている。

なお、売れ残った動物たちの処分方法が悲惨であるということで、動物愛護法が何度も改正されている。とはいえ、動物たちの転売がまったくのゼロになるわけではないため、これら事実を十分に理解したうえで、ペットショップの利用について深く考えてみてほしい。

■日本と海外におけるペットショップの違い

日本と海外のペットショップはまったくの別物だ。海外と一括にまとめてしまったが、特にヨーロッパの国々では「動物愛護先進国」と呼ばれるほど、動物たちの愛護に注力している。

ペットショップで動物を販売する場合、販売・飼育に関するいくつかのルールが設けられている。例えば、法律によりペットショップの開業が許可制である、動物の店頭販売にライセンスが必要である、といった感じだ。

そのため、ヨーロッパの国々では「ペットショップ=動物を販売しているお店」ではなく、ドッグフードや動物用のおもちゃが販売されている店を指すことが多い。

一方、日本のペットショップはどうだろうか? 動物たちを狭いショーケースの中に入れ、当たり前のように店頭で販売している。

日本ではこの販売方法が一般的になっているが、海外では動物福祉に対する規制が強いため、「異常な光景」と思われることも少なくない。

■ペットショップで動物を購入してはいけない?

ペットショップで動物を購入する場合、「処分される動物の数が増え続ける」という負のサイクルが存在する。そのロジックは以下のとおりだ。

ペットショップで動物を購入する人が増える
→販売する需要があると判断される
→利益になるため動物を多く仕入れる
→売れ残る動物の絶対数が増す
→処分される動物の数が増える

ペットショップで動物を買う人がいる限り、販売業者は単純に「儲かる」ため、この販売スタイルを変えることはないだろう。

この現状に対し、「ペットショップで販売される動物を購入してはいけない」という意見を発する人もいる。負のサイクルが存在する以上、この意見はあながち間違いとは言えない。

しかし、ペットショップで誰も動物を購入しなかった場合、現在売られている動物たちは必然的に処分されてしまう。捉え方によっては、目の前の動物たちを救ってあげることもできるのだ。

これらのことから、どちらの意見も正解であり不正解であると言える。いまの現状を解決するためには、業界そのものを変えていくしか方法はない。

中には、本気でこの現状を変えようと活動している人もいる。その事実を認識したうえで、ペットショップの販売方法について、いま一度深く考えてみてほしい。

編集部
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