「希望・常に前進」「美人・平和」など、ポジティブな意味合いの花言葉がある。その一方、「嫉妬・孤独・絶望」「希望のない恋」といったネガティブイメージの花言葉も存在する。
ネガティブイメージの花言葉を持つ花を誤ってプレゼントしてしまうと、最悪なムードになる可能性があるため注意が必要だ。
そこで今回は、実はネガティブな意味合いの花言葉を5つ紹介する。
■「嫉妬・孤独・絶望」の意味を持つマリーゴールド
オレンジ色で太陽のような印象を持つ「マリーゴールド」は、ポジティブな花言葉を持っているように思われがちだ。
聖母マリアを称える花として受け継がれてきたが、なんと「嫉妬・孤独・絶望」というネガティブイメージを持っている。この花言葉が添えられているのは、キリスト教での黄色は裏切り者ユダを象徴とする色であるためだ。
なお、マリーゴールドは虫を寄せ付けない「コンパニオンプランツ」としての一面もあるため、ガーデニングでは重宝する存在である。プレゼントに向いているとも言えるが、不吉な花言葉を理解したうえで検討しよう。
また、「黄色いバラ」も同じような意味合いを持つため注意が必要だ。花束のプレゼントとして定番のバラだが、黄色というだけで不吉なイメージを与えてしまう。
■「はかない恋・恋の苦しみ」の意味を持つアネモネ
カラフルな花を咲かせる美しい球根植物の「アネモネ」。実は、このアネモネは花びらを持っておらず、萼片(がくへん)と呼ばれる葉っぱが変化した部分に色が付き、鮮やかで美しい見た目になる。
その美しい見た目とは裏腹に、アネモネには「はかない恋・恋の苦しみ」または「見捨てられた・見放された」という花言葉がある。
この花言葉は、次女アネモネが登場する悲恋のギリシャ神話に由来しており、母や恋人に見捨てられたことから、このような不吉な意味合いが添えられた。
不吉な意味合いを持つアネモネだが、冬や春の花壇を飾る植物としては人気が高く、各所で愛用されている。自身で楽しむ分には問題ないが、プレゼントとして贈る際は注意が必要だ。
■「裏切り・不信仰」の意味を持つハナズオウ
中国原産の花木で、紅色に咲く花が特徴的な「ハナズオウ」。花黒みを帯びた紅色をズオウ色と言うため、ハナズオウという名称が付けられた。
とても美しい色合いをしているが、「裏切り・不信仰」という悲しい花言葉が添えられている。この花言葉は、キリストの弟子ユダが自分の罪を後悔し、命を絶った木であったことに由来する。
ネガティブイメージがあるものの、春頃には美しい花を咲かせるため、プレゼントではなく自身で育ててみるのはアリだ。
■「希望のない恋」の意味を持つ黄色いチューリップ
チューリップ全般の花言葉は「思いやり」である。ポジティブな意味合いを持つのだが、色ごとにその花言葉は大きく異なる。
例えば、紫のチューリップは「不滅の愛」、白いチューリップは「新しい愛」、赤いチューリップは「愛の告白」などの花言葉が添えられている。
ほとんどのチューリップは前向きな花言葉が添えられているのだが、「黄色いチューリップ」は「希望のない恋」という花言葉を持つ。「高慢」というネガティブイメージがあるなど、黄色いチューリップ自体にあまり良いイメージがない。
しかし、黄色いチューリップには「正直・名声」という花言葉も含まれるため、プレゼントとして贈る際は、ポジティブな花言葉を説明したメッセージカードを添えよう。
■「浮気・移り気」の意味を持つアジサイ(紫陽花)
アジサイ(紫陽花)は、母の日に贈る花として定番だ。アジサイは育てやすいことから、広い世代に人気がある。
しかし、アジサイの花言葉は「浮気・移り気」というネガティブイメージを持つ。そのためプレゼントとして贈る場合は、少し注意が必要である。
とはいえ、このアジサイも花の色によって花言葉が異なるため、場合によってはポジティブな意味合いを持つこともある。
例えば、青いアジサイは「辛抱強い愛情」、ピンクのアジサイは「元気な女性」といったように、母の日のプレゼントにピッタリの意味合いを持っている。
また、日本人には「仲良し」「家族団らん」というイメージを持たれているため、必ずしもネガティブイメージを抱かせるわけではない。
■まとめ
今回は、ネガティブな意味合いを持つ花言葉を5つ紹介した。
花の種類や色合いによっては、「嫉妬・孤独・絶望」「希望のない恋」といったように、ネガティブイメージの花言葉が添えられている場合もある。
自身で育てて鑑賞する分には問題ないのだが、誰かにプレゼントする際には注意が必要だ。場合によっては「なんて失礼な人なの…」と、思われてしまう可能性がある。
もし誰かに花を贈る場合は、本記事で解説した花言葉をいま一度確認してみてほしい。