コミュニケーション能力の意味をご存知だろうか? コミュ力と言われるこの言葉は、自分と相手、双方の意思疎通を図る能力のことを意味する。
つまり、自分の気持ちをただ相手に伝える能力だけではなく、相手の気持ちを読み取る能力も重要となるのだ。本記事では、コミュニケーションの意味や本質、能力を向上させる方法について解説していく。
■コミュニケーション能力の本質
まずはコミュニケーション能力の本質について解説する。そもそもコミュニケーションとは、一体何を指すのだろうか?
コミュニケーションは、共有や共通を意味する言葉で、語源はラテン語の「コミュニス」である。いわゆる「対人間での意思疎通」を示す言葉であり、そのコミュニケーションをスムーズかつ的確に実行する能力が、コミュニケーション能力なのだ。
また、コミュニケーション能力は単純に「自分の想いや気持ちを伝える」というだけではない。自分と相手、双方の意思疎通がコミュニケーションの本質であるため、「相手からの情報を上手く受け止められるか」という観点も重要となる。
■コミュニケーション能力が高い人・低い人
コミュニケーション能力が高い人は、自分の意見をしっかりと伝えられ、同時に相手の意見を取り入れられる人を指す。
その特徴として有名なのが「ピンポンルール」である。これは、相手と自分の会話の比率が「4:6」、もしくは「5:5」であるというもの。
つまり、自分だけ情報を伝えるのではなく、それと同等、あるいはそれ以上に相手から気持ちを聞き出すことで、良好なコミュニケーションを実現できるのだ。
なお、よく勘違いされがちだが、「外交的で明るい人=コミュニケーション能力が高い」というわけではない。
性格がどんなに明るく、自分の意見を的確に伝えられたとしても、相手の気持ちを正確に理解できなければ、コミュニケーション能力が高いとは言えないのだ。
一方、性格が内向的で暗い人でも、相手の気持ちを察する能力が高く、意思疎通がスムーズに図れる人もいる。
■コミュニケーション能力を向上させる3つの方法
コミュニケーション能力を向上させる方法は、具体的に以下の3つが考えられる。
1.目的と結論から話すようにする
2.常に相手の気持ちを考える
3.上手い人の真似をする
1つずつ解説していく。
【方法1.目的と結論から話すようにする】
目的と結論から話すよう心がけることで、コミュニケーション能力は向上する。目的と結論を最初に話せば、自分が何を伝えたいのかが明確になるため、相手は自分の意見を理解しやすくなる。
また、結論のあとに理由や具体例を話すことで、論理的で分かりやすいコミュニケーションを取ることができる。
【方法2.常に相手の気持ちを考える】
コミュニケーション能力を向上させたい場合は、常に相手の気持ちを考えるようにしよう。コミュニケーションは自分の意見を伝えるだけでなく、相手の立場になって気持ちを考える必要がある。
常にその練習をしておくことで、少しずつ相手の気持ちを理解できる能力が身につくはずだ。
【方法3.上手い人の真似をする】
手っ取り早くコミュニケーション能力を高めたい人は、上手い人の真似をしてみよう。本質的な能力アップには繋がらないものの、すぐに効果を実感できるはずだ。
例えば、コミュニケーションが上手い人の会話の型を真似ることで、相手に伝わりやすい会話がすぐにできるようになる。少し強引な方法ではあるが、一時的に能力を高めることができるだろう。
■まとめ
今回は、コミュニケーション能力について深く解説した。
コミュニケーション能力は、「対人間での意思疎通」を示す言葉である。「外交的で明るい人=コミュニケーション能力が高い」と勘違いしている人もいるが、必ずしもそうであるとは限らない。
あくまでコミュニケーション能力は、自分と相手、双方の意思疎通を図る能力であるため、自分だけが気持ちを上手く伝えられたとしても、コミュニケーションがスムーズであるとは一概に言えないのだ。
コミュニケーション能力を高めたい人は、ぜひ本記事で解説した3つの方法を試してみてほしい。少しずつではあるが、コミュニケーション能力の向上が図れるはずだ。