海外のレストランでは水が出てこない!?　日本と海外における「水事情」の違いを解説

日本と海外では「水事情」が大きく異なる。日本のレストランでは当たり前のように提供される水は、海外では提供されない場合が多い。

また、水道水を提供してもらえる店はそう多くないため、レストランで水を飲みたい場合は、有料の水を頼む必要がある。そのほか、日本と海外ではいくつか異なる点が存在するため、今回はさまざまな角度から水事情の違いについて解説する。

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■海外のレストランでは水が出てこない

日本のレストランや飲食店に入ると、はじめに水がほぼ必ず提供される。冷たくて美味しい水を安心して飲むことができる。また、お店によっては無料でレモン水が提供されることもある。

しかし、海外のレストランでは、基本的に水が出てくることはない。アメリカのレストランでは日本と同じように水を提供する店舗が多いのだが、ヨーロッパやほかの地域では、注文しなければ基本的に水は出てこない。

水は基本有料で、メニューにもしっかり記載されている。スタッフに声をかけて持ってきてもらうのが一般的となる。

一応、頼めば水道水を提供してもらうこともできるのだが、海外で水道水を頼む人はそう多くない。日本で言う「お通しカット」のようなものであるため、お店によっては普通に断られてしまう。

なお、「水道水をください」とスタッフに頼むときは、「Tap water please」と言うようにしよう。ただし、本当に水道水が出てくるため、美味しくない可能性が高い。

日本で水を注文するときは、「水をください」の一言で事足りる。しかし、海外で注文する「水（water）」は2種類あるため注意が必要だ。

たいていの場合、通常の水は「still water」という記載がされており、炭酸水は「sparkling water」という記載になっている。

そのため、「Water,please」「Can I have some water please?」というように注文すると、スタッフを困惑させてしまう恐れがある。もしくは「通常の水ですか？　それとも炭酸水ですか？」と、聞き返されるため注意が必要だ。

なお、国や地域によっては、通常の水を「still water」と呼ばない場合もあるため、その国や地域に適した言葉で注文しよう。

自動販売機やコンビニでペットボトルの水を買う際も注意が必要だ。ラベルだけ見ると通常の水に見えるが、「実は中身が炭酸水だった」というパターンが多々ある。

日本の炭酸水は、ラベルにしっかり「炭酸水」という文字が記載されているため、ひと目で判断することができる。

一方、海外で売られているペットボトルの場合、小さく「sparkling water」という文字が記載されているだけなので、特に日本人は見分けがつきにくいという傾向がある。

そのため、自動販売機やコンビニでペットボトルの水を購入する際は、しっかりとラベルを確認した上で購入しよう。

海外の水道水は、日本のように安全に飲めるとは言えない。場合によっては、ホテルの水道水でも飲めない場合がある。

むしろ飲める水道水の場合には、「この水は飲めます」とわざわざ記載しているケースが多いため、国や地域にもよるが、基本的に飲めないものだと思っておくほうが安全だ。

また、飲める水道水であったとしても、海外の水道水は硬水であることが多いため、日本人が飲むとお腹を下すリスクが高い。

それらのことを踏まえると、仮に水道水が飲める場合であったとしても、ペットボトルなどのミネラルウォーターを飲むのが無難だと言える。場所によっては、日本人観光客のためにサーバーを用意してあることからも、海外で水道水を飲む際は十分注意をはらおう。

本記事では、日本と海外における水事情について、さまざまな角度から違いを解説した。

日本のレストランでは、無料で美味しい水が出てくるのが基本だが、海外ではそうでない場合が多い。また、海外での水は2種類あるため、注文する際はそれぞれの呼び方で伝えるようにしよう。

そのほか、ペットボトルの水を購入する場合、水道水をそのまま飲む場合など、日本の水事情とは異なる点が多いため注意が必要だ。海外に行く際は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてほしい。