土石流や洪水をはじめとする大きな被害を及ぼすゲリラ豪雨。ゲリラ豪雨は年々増えており、「都心部は大丈夫だろう」という油断は禁物である。
そこで本記事では、7月後半〜9月にかけて発生しやすい台風による大雨やゲリラ豪雨への備えを紹介する。あわせてゲリラ雷雨に関する噂も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
■そもそもゲリラ豪雨とは?
ゲリラ豪雨は気象用語では「局地的大雨」と呼ばれ、一部の地域で短時間に大雨が降ることを指す。ゲリラ豪雨は夏の晴れた日の夕方に発生することが多いものの、いつどこで起こるか予測することは非常に困難である。
とはいえ、ゲリラ豪雨は突然起こるわけではない。以下にゲリラ豪雨の予兆をまとめておくので、ぜひ参考にしてほしい。
【ゲリラ豪雨の予兆】
- 積乱雲(かなとこ雲)が近づく
- 急に周囲が暗くなる
- 冷たい風が吹く
- 川の水かさが増える
- 川の水が濁る
■【ゲリラ豪雨の備え】①非常用グッズをリュックにまとめておく
ここからは、ゲリラ豪雨の備えを紹介する。まずは非常用グッズをリュックにまとめて、いつでも避難できる状態にしておこう。
最低限準備しておきたいゲリラ豪雨対策グッズは、以下の通りである。
【ゲリラ豪雨対策グッズ】
- 防水バッグ(両手の空くリュックがおすすめ)
- スマホ用の防滴ケース
- レインコート
- 防水ラジオ
- アルミブランケット
- 懐中電灯
- ホイッスル
- 脱出ハンマー
- 数日分の飲料水
- 数日分の非常食
■【ゲリラ豪雨の備え】②避難場所・経路を確認しておく
ゲリラ豪雨対策グッズを準備したら、避難場所・経路を確認しておこう。避難場所・経路の確認は、国土交通省や自治体のホームページにあるハザードマップを活用するのがおすすめだ。
なお、ハザードマップではゲリラ豪雨によるおおよその被害範囲も予測できるので、自宅や職場の近くで浸水や土砂災害が起こる危険性のある場所を把握しておこう。
■【ゲリラ豪雨の備え】③ゲリラ豪雨を予測するアプリを活用する
ゲリラ豪雨にはいくつか予兆があるものの、非常に予測しづらい現象である。そのため、ゲリラ豪雨の発生を通知してくれるアプリをインストールしておこう。
ゲリラ豪雨を予測するアプリの中でも、とくに使いやすいアプリは以下の5つである。
【ゲリラ豪雨の予測アプリ・Webサイト】
- ウェザーニュース
- Yahoo!防災速報
- 気象庁レーダー
- アメミル
- tenki.jp
■雷を伴うゲリラ雷雨にも要注意!
夏の晴れた日にはゲリラ豪雨だけでなく、雷を伴うゲリラ雷雨にも注意したいところである。ゲリラ雷雨はゲリラ豪雨とは異なり、感電の危険性がある。
万が一、雷が人体に直撃した場合の死亡率は70%以上と非常に高く、直撃しなかったとしても側撃や分岐放電の恐れがあるので注意が必要だ。
ゲリラ雷雨に遭った場合はすみやかに屋内へ避難し、落雷の危険のある家電製品から離れよう。
傘をさすのは危険
雷は地面からより高いものや尖ったものに落ちやすいため、ゲリラ雷雨の中で傘をさすのは避けるべきである。また、過去には釣り竿やゴルフクラブに落電した例もあるので、自分自身が避雷針となって雷を導いてしまうことのないように注意したい。
「貴金属を身につけていると助かる」って本当?
ちまたでは、雷に関して「貴金属を身につけていると助かる」と噂されているが、これは本当なのだろうか。
実際には、めがね・時計・ネックレスといった小さな金属物であれば、身につけていても落雷の危険性は変わらない。しかし、過去には落雷を受けたにもかかわらずiPod・金属のネックレス・ファスナー・金属の水筒を持っていたために、電流がそちらに流れて命が助かったという事例もある。
よって、落雷しても貴金属を身につけていると助かるという噂の真相は、どちらとも言えないという曖昧な結果となった。
■日頃の備えでゲリラ豪雨・ゲリラ雷雨から身を守ろう
ゲリラ豪雨・ゲリラ雷雨は7月後半〜9月にかけて発生しやすく、都心部だからといって安心できない。今のうちに非常用グッズをリュックにまとめたり、避難場所・経路を確認したりして、万が一の状況に備えておこう。
今回は「男の隠れ家デジタル」編集部がゲリラ豪雨をテーマに情報を紹介したが、他にも有益になるであろう情報を発信している。今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していくので、次の記事にも期待してほしい。
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