67735「土田プロダクション」「AIC」名作を生み出したのに倒産したアニメ制作会社

「土田プロダクション」「AIC」名作を生み出したのに倒産したアニメ制作会社

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日本は世界的にみてもアニメ大国だ。日本人だけでなく、外国人からも評価されているアニメ作品が多数ある。そんな人気アニメを世の中に生み出しているのがアニメ制作会社だ。

「京都アニメーション」や「シャフト」、「A-1 Pictures」など、たくさんの人から支持される制作会社がある一方、業績悪化などが原因ですでに倒産している制作会社も存在する。

そこで今回は、すでに倒産しているアニメ制作会社を4つ紹介していく。有名だったあの制作会社も倒産している。アニメ好きの人はぜひ最後まで読んでみてほしい。

■1.土田プロダクション

一つ目に紹介する「土田プロダクション」は、アニメ下請制作会社として1974年頃に設立された会社だ。当初は『ドカベン』などのアニメ制作の下請けを中心に活動していたが、1980年にはアニメの元請製作をスタート。

土田プロダクションは数々のヒット作を生み出していたものの、『キャプテン翼』の放送が終わってからは資金繰りがうまくいかず、1986年に破産してしまった。

【主な作品】
・1980年:がんばれゴンベ
・1982年:さすがの猿飛
・1983年:まんが日本史
・1983年:キャプテン翼
・1984年:あした天気になあれ

■2.アートランド

続いて、2017年6月30日に倒産した「アートランド」を紹介する。アートランドは長年にわたってアニメ制作に携わっていた会社で、『マクロス』や『蟲師』などの人気作品を生み出している。

また、昭和のアニメ全盛期には、『あしたのジョー』や『鉄腕アトム』といった懐かしのアニメ作品の制作に関わっている。しかし、2017年に負債額2億9800万円を抱え、倒産の道をたどってしまった。

負債を抱えた主な原因は、売上の不振や資金繰りの悪化だとされている。倒産の前兆は2010年頃からあり、その頃からヒット作品をあまり生み出していない。

【主な作品】
・2005年:ギャグマンガ日和
・2005年:蟲師
・2006年:家庭教師ヒットマンREBORN!
・2013年:閃乱カグラ
・2017年:sin 七つの大罪

■3.スタジオ・ファンタジア

「スタジオ・ファンタジア」は、1983年10月に飯塚智久氏が設立したアニメ制作会社だ。『ストラトス・フォー』や『君が望む永遠』などのアニメ制作を担当した。

2006年9月期には約3億8400万円を計上していたものの、その後に業績が少しずつ悪化していく。2015年9月期には、なんと計上額が約1億円にまで減少した。

そして、2016年11月16日に東京地方裁判所がスタジオ・ファンタジアの破産手続きを開始。約1億9000万円の負債を抱え、2017年9月に法人格が消滅してしまった。

【主な作品】
・1996年:ファイアーエムブレム 紋章の謎
・1997年:​AIKa
・2003年:ストラトス・フォー
・2003年:君が望む永遠
・2008年:クリスタル ブレイズ

■4.アニメインターナショナルカンパニー

「アニメインターナショナルカンパニー」通称「AIC」は、古くから活躍するアニメ制作会社である。1982年に設立されて以来、『破邪大星ダンガイオー』や『戦え!!イクサー1』などのOVA作品、『魔法少女プリティサミー』や『天地無用!』といったテレビアニメ作品の制作を手掛けている。

「AIC」は倒産したわけではないが、これまでに2度買収されている。1度目は、2009年にパチンコメーカーの「オーイズミ」に、2度目は2011年にゲーム制作会社の「アプリックス」に買収された。

そして、2016年にはアニメの制作部門が解体され、現在はアニメの制作にほとんど関わっていない。以前は老舗のアニメ制作会社であり、時価総額の高い会社であったが、度重なる経営難によっていまでは目も当てられない姿になってしまった。

【主な作品】
・1995年:天地無用!
・2005年:ああっ女神さまっ
・2005年:ガン×ソード
・2008年:喰霊-零-
・2009年:そらのおとしもの
・2010年:俺の妹がこんなに可愛いわけがない
・2011年:僕は友達が少ない

■まとめ

本記事では、すでに倒産しているアニメ制作会社を4つ紹介した。知っている制作会社はあっただろうか?

日本は数々の名作アニメを生み出しているが、その影では軌道に乗れず、倒産している制作会社が後を絶たない。いつまでも同じ制作会社のアニメを見られるわけではないため、日頃から感謝の意を込めてアニメを視聴しよう。

楽しんでいただけただろうか。今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していきたいと思う。

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