最近話題の「Midjourney(ミッドジャーニー)」というサービスを知っているだろうか? Midjourneyは、キーワードを入力するだけでプロ顔負けのイラストを生成できるAIのサービスだ。
SNSやインターネット上で話題となり、サービスの凄さや怖さが度々議論されている。このサービスをうまく利用できれば、描く技術がなくても素晴らしいイラストを生成することができるだろう。
今回は、Midjourneyの基礎知識、簡単な使い方や評判・感想を解説する。ライフスタイル誌から誕生した男の隠れ家デジタルが、知的好奇心をくすぐる情報を解説しよう。
■「Midjourney」とは?
「Midjourney」は、好きなキーワードを入力するだけで、AIが自動でそのキーワードに沿ったイラストを生成してくれるサービスだ。入力するキーワードは単語1つでも大丈夫だが、複数のキーワードを入力すれば、よりイメージ通りのイラストに近くなる。
例えば、「かたつむり」「ロボット」という2つのキーワードを入力した場合、AIが想像する「かたつむりのロボット」のイラストが生成される。生成されるイラストのクオリティは驚くほど高く、まるでプロのイラストレーターに描いてもらったような出来栄えだ。
2022年8月に開催されたイラストの品評会にて、「ジェイソン・アレン」氏が提出した作品が1位となった。だが、提出した作品は本人が描いたものではなく、なんとMidjourneyによって生成されたイラストだったのだ。このような出来事もあり、イラストレーターの界隈では、一部否定的な意見もあがっている。
このサービスをうまく利用できれば、イラストを描く技術がなくても、魅力的なイラストを簡単に生成できるだろう。ちなみに、Midjourneyはイラスト25枚までなら無料で利用できる。
■「Midjourney」の使い方
Midjourneyを使うには、まずは「Discord」に登録する必要がある。Discordは、ゲーマーや一部界隈の人を中心に利用されているチャットツールだ。全世界のアクティブユーザー数が多いツールなので、登録しておいて損はないだろう。
Discordに登録したら、Midjourneyの招待を受けよう。Midjourneyの公式サイトに行き、「Join the beta」というボタンを押せば招待完了だ。その後、送られてきたリンクを開いて、「NEWCOMER ROOMS」の中にある「newbies-○○」をクリックする。あとは、好みのキーワードを入力すれば、1分前後でイラストが自動で生成される。
登録から画像生成までは意外と簡単なので、興味がある人はぜひ一度試してみてほしい。最初はコツが掴めず、イメージ通りのイラストを生成できないかもしれないが、少しずつ慣れていくため根気よくチャレンジしよう。
■「Midjourney」の評判・感想
Midjourneyの評判は賛否両論だ。「便利だからもっと流行るべき」という肯定的な意見もあれば、「イラストレーターの仕事を取ってしまうのでは?」「イラスト作成はAIに頼るべきではない」という否定的な意見も見られる。
一部否定的な意見があるとはいえ、多くの人がMidjourneyを前向きに利用していることから、今後はさらに本サービスが流行ると予想できる。TwitterなどのSNSでは、生成したイラストを投稿している人が多数いるため、興味がある人はぜひ検索してみてほしい。
なお、Midjourneyと似たようなサービスの「mimic(ミミック)」は、Midjourneyよりも大きな波乱を生んでしまった。mimicは、アニメ絵やキャラクターのイラストに重きを置いたAIのサービスだ。
アップロードした複数枚のイラストから、画風を学習してそっくりの絵柄でイラストを生成してくれるというもの。サービス自体は素晴らしいのだが、第三者が他者のイラストを勝手にアップロードし、悪用する恐れがあるということで、多くのイラストレーターが「mimicへのアップロードを禁止にします」という投稿を行った。
否定的な意見が多かったこともあり、現在はmimicの全機能が停止されている。そして制作元は、「不正対策を改善できた場合に正式版をリリースいたします」というコメントを投稿した。
■まとめ
今回は、いま話題の「Midjourney」についてザックリと解説した。なんとなく概要は掴めただろうか?
「百聞は一見にしかず」ということわざがある通り、Midjourneyも一度自身で利用してみないと、深く理解することは難しい。ぜひ本記事で解説した内容を参考にし、Midjourneyで好みのイラストを生成してみよう。
なお、Midjourneyと少し似ているmimicは、前途した通りサービスを一時停止しているため現在は利用できない。今後の動向に注目したいところだ。
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