77461今日から使える桜の豆知識! 沖縄の桜は1月に咲く?緑色・灰色の桜も

今日から使える桜の豆知識! 沖縄の桜は1月に咲く?緑色・灰色の桜も

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春と言えば桜!花見の季節が近いということで、「今年はみんなで集まろう」と思っている人も多いのではないだろうか?そこで今回は、花見会場で活かせる桜の豆知識を紹介する。

ライフスタイル誌から誕生した男の隠れ家デジタルが、知的好奇心をくすぐる情報を解説しよう。

■日本の美しい桜|歴史や基礎知識

日本では桜の開花から、春の訪れを感じる人も多い。桜は美しさの象徴でもあり、絵や小説、短歌など、古くからさまざまな芸術の題材になってきた。有名なものとして、以下のような短歌が挙げられる。

’’世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし’’
(訳)もしも世の中にまったく桜がなかったのなら、春を過ごす人はどれだけのどかな気持ちでいられるでしょうね。

この有名な短歌のように、桜の訪れに期待する心は、日本人と切っても切り離せない概念だと言えるだろう。

●花見の起源・歴史

日本の花見は、上流階級の人が山桜を見るイベントだった。しかし、江戸時代から「ソメイヨシノ」を代表とする桜の品種改良が行われ、花見はもっと大衆的なものになった。

我々が現在楽しんでいる「満開の木々の下で桜を鑑賞する」という花見スタイルは、江戸時代以降に広まったとされているのだ。

もともと世界に自生する桜の品種は約100種で、そのうち日本に自生している品種はたった10種しかなかった。しかしこれまで開発・交配を我々日本人が積極的に進めた結果、日本で名前がある桜を約800種類にまで増やすことができた。

■全国で一番早く咲く「沖縄の桜」

日本で最も早く開花する桜は、沖縄の「寒緋桜(カンヒザクラ)」だ。なんと、カンヒザクラは1月から3月にかけて咲く。

この桜は例年1月の頭からつぼみが膨らみ始め、終わり頃には満開を迎える。その時期に合わせて、1月下旬から2月上旬に沖縄の県内各地で「桜祭り」が開催される。

カンヒザクラは、沖縄の太陽のように濃い桃色をしているのが特徴。花びらは5枚だが、半開きで下向きについているため、スズランやツリガネ草のような印象を受ける。

また花びらが散らず、椿のように花ごと落ちるのもポイントだ。沖縄県ではこの特性を活かし、カンヒザクラを泡盛に漬けて果実酒とするなどの利用例がある。

■全国で一番咲くのが遅い「北海道の桜」

日本で最も遅く開花するのは、北海道の「チシマザクラ」という桜だ。開花時期は5月から7月頃と、全国的にみてかなり遅めである。

チシマザクラの特徴は、枝が独特な伸び方をするという点である。全体的に小ぶりで低く、横や斜めに細い枝が伸びる。そのため桜の木の下で花見を行うのは難しく、少し離れた場所で花の香りと美しさを楽しむのが一般的だ。

そのほか、チシマザクラは寒さと病気に強いという特性上、鉢植えでも花を咲かせることができる。マンションのベランダで育てたり、室内花見用にレンタルしたりなど、さまざまな活用方法が考えられている。

なお、桜前線の終着点として知られている根室では、全国で唯一チシマザクラを標本木として開花宣言を発している。これは、例年5月に市内の桜の名所である「清隆寺」のチシマザクラが咲くためだ。

■花びらが緑色の「京都の桜」

日本には800種類にもおよぶ桜の品種がある。なかでも特徴的なのが、京都に咲く「御衣黄桜(ギョイコウザクラ)」という品種だ。この桜は江戸時代、京都の仁和寺で人為的に栽培されたのが始まりとされている。

名前にある「御衣」とは、平安貴族の着物のことであり、緑色の花びらが貴族の衣服の「萌黄色(モエギイロ)」に近いことが花名の由来となっている。

その特徴的な淡い緑色は、開花が進むにつれて徐々に黄色に変化していく。最後には花びらの中心部が赤く染まり、コントラストの効いた不思議な色合いになる。

ギョイコウザクラは4月中旬頃、桜の代表品種であるソメイヨシノが散った頃に開花するため、シーズンを外しても花見を楽しむことができる。京都市の仁和寺をはじめとし、全国の有名な庭園でギョイコウザクラを鑑賞できるので、機会があればぜひその目で確かめてみてほしい。

■散り際に淡墨色となる「岐阜県の桜」

岐阜県には日本三大桜のうちのひとつ、「根尾谷淡墨桜(ネオダニウスズミザクラ)」がある。一般にウスズミザクラと呼ばれ、その名の通り淡墨色に変化するという特性を持つ。

そもそも日本三大桜は、大正時代に法律で定められた国指定の天然記念物である。それぞれ福島県、山梨県、岐阜県にあり、なかでも岐阜県のウスズミザクラは、25mもの範囲に枝を伸ばす雄大な姿で知られている。

ウスズミザクラの花びらは、つぼみのときは薄いピンク色に、満開時には光沢を持った白色に、散り際には淡く墨色になる。樹齢1500余年を誇る一本桜として迫力があるが、その反面一つ一つの花弁は慎ましく、おおらかな雰囲気を併せ持つのが特徴だ。

開花時期は例年4月上旬から中旬頃で、開花期間中はライトアップされた姿も楽しめる。岐阜県内には桜の名所がほかにも多数あるため、あわせて訪れてみてほしい。

■まとめ

本記事では、美しい日本の桜の歴史や基礎知識、少し変わった桜の品種情報を解説した。

日本の桜前線は1月から5月頃まで、ゆったりと楽しめるのが特徴だ。ぜひ本記事で紹介した桜の豆知識を、これからの花見シーズンに役立ててほしい。

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