WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で活躍中のラーズ・ヌートバー選手がいま熱い。アメリカ人と日本人のハーフでありながら、日本代表選手として活躍するその姿に、多くの野球ファンが感銘を受けている。
今回は、ヌートバー選手のプロフィール、彼と同じポジションで活躍する海外選手の特徴比較を解説していく。野球に詳しくない人も、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
■ラーズ・ヌートバー選手のプロフィール
ラーズ・ヌートバーは、サムライジャパンとしてWBC2023で活躍する日本代表選手である。記念すべきWBCのデビュー戦では、日本の1番・センターで中堅のポジションを全うした。
長打力と俊足を兼ね備えたスター選手で、WBCでもその実力を存分に発揮している。外野席のファンに深々と一礼する姿がネットを中心に話題となり、「礼儀正しい」「キャラが大好き」などの声が多く寄せられた。
ただ、ヌートバー選手の日本代表選手入りに対して、一部疑問を抱えている人もいるようだ。なぜアメリカ国籍を持つヌートバー選手は、日本代表選手になれたのだろうか?
それは、WBCの出場資格の1つである「親のどちらかが当該国の国籍を持っている」、もしくは「親のどちらかが当該国で出生している」に該当しているためである。ヌートバー選手の母親は日本人なので、最低限の出場条件を満たしているのだ。
■ラーズ・ヌートバー選手と海外選手を比較
ヌートバー選手と同ポジション(外野手)である海外選手を3名ピックアップし、それぞれの選手の特徴とプレイスタイルを比較していく。ちなみに以下3名は、WBC2023で活躍しているスター選手である。
●1. アメリカ|マイク・トラウト
世界最高峰のプロ野球リーグである「MLB(メジャーリーグベースボール)」において、現役最強との呼び声が高いマイク・トラウト選手。WBC2023におけるアメリカ代表のキャプテンを務めており、大谷翔平選手と同じロサンゼルス・エンゼルスに所属している。
年齢は31歳と若くはないが、188cm・107kgという高いフィジカルを活かし、WBC2023でも快進撃を展開する。主な実績は以下の通りだ。
- シーズンMVPを3回獲得
- オールスターゲームに10回選出
- シルバースラッガー賞を9回獲得
- 通算300本塁打、200盗塁を達成
このようにトラウト選手は輝かしい成績を残している。長打力と俊足に関してはヌートバー選手のほうが長けている、という声も寄せられているが、実績や期待度はトラウト選手のほうが一歩リードしていると言える。
●2. ドミニカ共和国|フリオ・ロドリゲス
フリオ・ロドリゲスは、WBC2023の優勝候補と言われていたドミニカ共和国で活躍するスター選手だ。ドミニカ共和国は惜しくも、ライバルのプエルトリコに5-2で敗退してしまった。
ロドリゲス選手はヌートバー選手と同じく外野手であり、22歳という若さでチームを良い局面へと導いている。ちなみにヌートバー選手は25歳なので、ロドリゲス選手は3歳年下だ。
フィジカルに恵まれているのが特徴で、持ち前の圧倒的なパワーに加え、広角に打ち分ける打撃センスを持ち合わせている。守備も非常に強力で、強肩の持ち主でもある。
現地時間3月11日に行われたベネズエラとの試合では、ロドリゲス選手とフアン・ソト選手の連打であっという間に先制を下した。なお、過去のWBCで大活躍を収めたイチロー選手の「愛弟子」とも言われている。
●3. 韓国|イ・ジョンフ
最後に紹介するのは、因縁の相手である韓国のイ・ジョンフ選手。ジョンフ選手は、2年連続で首位打者、打点王を獲得し、2022年シーズンMVPに輝いたスター選手だ。
背番号は51で、185cm・75kgの高いフィジカルの持ち主。「韓国のイチロー」として、世界から注目を集めている選手でもある。
ジョンフ選手の強みは、確かな打撃力と選球眼の良さにある。プロ6年間では通算打率.342と、高い打撃力を魅せている。しかし、WBC2023における「日本vs韓国」の試合では、ダルビッシュ有投手の素晴らしいピッチングにより、大きく脚光を浴びることはなかった。
■まとめ
今回は、WBCで活躍中のヌートバー選手とそのほか海外選手の特徴を比較してみた。ヌートバー選手以外に、興味を惹かれた選手は見つかっただろうか?
サムライジャパンにはヌートバー選手やダルビッシュ有選手、大谷翔平選手など、活躍が期待されているスター選手がたくさんいる。同様に、アメリカやドミニカ共和国、韓国といった海外にも、素晴らしい選手がいることも事実だ。
国内選手だけでなく、海外選手にも興味を持ってWBC2023を楽しんでほしい。今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していきたいと思う。
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