101016雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。威厳がありながらもどこか優しい眼差し

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。威厳がありながらもどこか優しい眼差し

男の隠れ家編集部
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■人も陶器も、ここで育って より大きくなって欲しい

●育陶園(沖縄県)× シーサー

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

やちむん通りの路地裏。少し離れた工房や教室の間を職人が移動する。

1682年、琉球王国の尚王が各地に分散していた3つの窯場「湧田・宝口・知花」を那覇市牧志の南に統合、その土地を「壺屋」と呼んだ。そこで作られたやちむん(焼物)を「壺屋焼」という。

「育陶園(いくとうえん)」は、壺屋で約340年、壺屋焼を作る老舗窯元。“現代の名工”であった5代目・高江洲育男のシーサーの型をベースに、押し型によるシーサー作りとロクロによる手引きの器作りを代々行う。

型を用いてベースとなるパーツを成形、それを組み立てた後、荒削りを行う。全て手作業で行われるため、シーサーの印象を決める表情や毛並みなど微妙に異なる。

オリジナルの型に手押しで土を入れる。顔や筋肉の凹凸を考慮し、土の厚みを均一にするのが難しい。厚すぎても薄すぎても、時間をかけすぎてもヒビが入る。

育陶園ではやちむんに欠かせない土や釉薬を沖縄の素材にこだわり独自に調合している。土は主に北部のうるま市、恩納村などの地層から数種類を混合して作る。

釉薬作りは、2年に一回、1~2カ月かけて行う。沖縄の米のもみ殻と石灰を混ぜて灰になるまで燃やす。そこへ砕いた具志頭長石(ぐしちゃんちょうせき)と水を加えて撹拌して作るのだ。

具志頭長石は具志頭村(ぐしかみそん)で採れる凝灰岩で、壺屋焼には欠かせない。もみ殻の状態や燃やした際の状況で仕上がりが異なるデリケートな作業でもある。

その日の気候や獅子の大きさ。釉薬、土の種類によって火を調整。

毎回、理想の釉薬をめざして、調合を変えながら育陶園だけの釉薬を研究している。育陶園は、地域に根付き、風土を重んじ、携わるすべての人々と伝統を育む窯元なのだ。

乳白色で統一された「横向25㎝獅子」は、育陶園のシーサーの中でもとくに釉薬の美しさを誇る作品である。荒く面取りした筋肉表現が細やかな陰影を生み、釉薬の輝きをより一層感じることができるのだ。

力強さと優しさを兼ね備えた表情のシーサーは、大切な我が家の守り神となってくれるだろう。

【商品概要】
製品名:横向25cm獅子
価 格:13万2000円
サイズ:高さ約25cm
※色のオーダーも可能

壺屋焼窯元育陶園
先祖代々壺屋の地で「壺屋焼」を作ってきた高江洲家。7代目を主導に釉薬の開発などを独自に行う。

沖縄県那覇市壺屋1-22-33
TEL:098-866-1635
公式HP:壺屋焼窯元育陶園

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