■職人の談笑と真剣な眼差し、金打ちの音が鳴り響く
●水野製作所(新潟県)× 斧
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2024年10月号に掲載されたものです。
和釘製造から始まり農具、包丁など移り変わる人々の生活に合わせ、さまざまな金属製品を作り、金物産業の街として発展してきた新潟県・三条市。
「水野製作所」が作る「クラフトアックス 420g 焼柄」はそんな三条鍛治の伝統を踏襲した至極の斧である。

従来のクラフトアックス販売から4年、当時からの構想をようやく実現し、2024年6月に満を持して発売した。伝統工芸士によって一丁ずつ丁寧に製造される伝統的な斧の刃には左に3本、右に4本の筋が刻まれる。これは各筋が八百万の神を象徴し、危険な山仕事の安全を祈願している。
昨今のキャンプブームやブッシュクラフトに合わせた従来よりもひと回り小さい手斧で、携帯性に優れ、使いやすいサイズ感と重量である。

全鋼で作られた刃は、非常に硬いため、鋭さ・切れ味が持続し、薪割りはもちろん、刃厚を薄くすることでフェザースティックや、ウッドクラフトなど細かい作業も難なく行えるのが特徴だ。
柄には最高級とされる北関東の樫を使用。寒暖差の激しい地域でゆっくり育った樫は密度が高く丈夫である。高級感のある焼柄を採用し、緩やかなカーブや、たまご型の握り部分が手指のフィット感を高めてくれる。

刃を保護するシースは経年変化が楽しめるヌメ革。ストラップには加賀の老舗「織元すみや」の「真田紐」を用いる。
大量生産では決して実現できない切れ味と強度は、越後三条鍛治の技の賜物。そのルーツは伝統芸能「三条神楽」江戸初期の演目「宝剣作の舞」が示すように、古にまで遡るかもしれない。
一生ものの道具で趣味に耽るというのも乙なものではないか。今日も三条では金打ちの音が聞こえてくる。

【商品概要】
製品名:クラフトアックス 420g 焼柄
価 格:1万8480円
サイズ:約245mm
重量:約570g、ヘッド/約420g
素材:ヘッド/全鋼、柄/樫、シース/ヌメ革
水野製作所株式会社
昭和12年(1937)創業。当時は替え刃式鉋の裏刃を製造していたが、電動工具の普及とともに斧、まさかりへとシフト。伝統的なものから、現代に合わせたものまで幅広い品揃えで製造・販売を行う。
新潟県三条市荻堀1397-62 藤平工業団地
TEL/0256-46-4378
公式HP/水野製作所株式会社
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