67415Mac専用のミニマリスト ワイヤレス キーボード(US配列)を買ってみたら幸せになった話。

Mac専用のミニマリスト ワイヤレス キーボード(US配列)を買ってみたら幸せになった話。

田村 巴 (たむら とも)
田村巴
日本でのパソコンのOSシェア率は圧倒的にWindowsが多い、というのをわかった前提であえてMacの話をしよう。とはいえ今回は純正ではなくサードパーティのキーボードについてである。しかもニッチなUS配列についてだ。

■とにかく欲しかったマルチペアリング。そして、US配列。

仕事をする上で「Macを選ぶ」というのは、どのような職業が多いのか。一概には言えないが、やはりデザイン関係や動画・写真を扱う仕事、それから我々のようにAdobeのInDesignなどDTPソフトを扱う機会がある編集者などが主だろうか。あ、あと音楽関係やITにも多い気がする。

今この原稿を書いている筆者においては、これまでの職歴の中でWindowsもMacも使ってきた。しかし、初めてきちんとパソコン操作を学んだのは専門学校時代のデザインの授業(デザイン専門ではなく、使えるようになっておこう程度の授業だけど)が、Mac(OS 9時代)だったこともあり、自分で購入するマシンは基本的にMac一択のAppleユーザーだ。

さらに当時、授業で使用していたキーボードがUS配列だったこともあり、以来、US配列のキーボードを使うようになった。講師曰く、「余分なキーがないUS配列はデザイン作業に向いている」とのこと。それが正しい見解なのかはデザイン分野に進んでいないので定かではないが、純粋な学生時代に刷り込まれた情報を今も信じてる。

かな入力をすることはないし、全角/半角もキーボードに割り当てた動作に慣れてしまえば不便はない。なにより余分な文字が印字されていないキートップはシンプルで美しいじゃないか!

さて前置きが長くなったがそんな経緯もあり筆者は現在、仕事の全てをApple製品で行い、かつ購入時には必ず「US配列」のキーボードを選んでいる。

自宅作業のメインは27inchのiMac。出張取材や出先の会議に参加する際にはMacBook Air。PDFで送られてくる校正紙に赤字を書き込んだり、インタビュー取材の際にはApple Pencilが使えるiPad Proを主に使い分けているのだが、これだけしっかり用途が分けられていればマルチペアリングのキーボードを導入する必要性は感じられないだろう。

■だけどね、違うんですよ。便利になりたいんですよ、単純に。

ここ数年、コロナの影響もあってWeb会議というものがスタンダードになり、クライアントとの打ち合わせや定期的な会議などzoomを使用することが当たり前となった。

例えばメインのiMacでzoom会議に出席するとしよう。誰かが画面共有をして資料を映し出した場合、自動的に全画面表示になる。ぶっちゃけ細かいExcelの文字や資料を見る際に、27inchの画面はとても目に優しい。だから全画面表示、それ自体に文句はない。

だが、そうするとメモが取れなくなるのだ。もちろんzoomの全画面表示を解除すれば良いだけの話なのだが、それはそれで資料が見づらくなるから……、なんかいや。

そんな時いつもMacBook Airをメモ用に使っているのだが、写真の通り、このデスク配置では体を捻って作業することになる。手前にMacBook Airを持ってきてもiMacの画面下部が見えなくなるし。まぁとにかく非常にストレスなのだ。(ちなみに議事録は手書きじゃなくて文字入力派)

以前から「マルチペアリング」という単語は知っていた。1台のキーボードで複数台の端末を接続可能なやつ。「めっちゃ便利じゃん! 欲しい、いますぐ!」と思っていたが、これがなかなか。世に流通しているマルチペアリングのキーボードは大半がJIS配列ばかり(シェア率を考えたら、それはそう)。

なのでもう、マルチペアリングで幸せになることは諦めていた。……のだが!

去る、8月18日。天下のロジクール様よりAppleユーザー向けの3台までマルチペアリングが可能なUS配列キーボードKX700MPG」が発売されたのだ。

USB-Type-C充電、デザインもMacっぽいペイルグレー。なにより対応するOSがMacOS 10.15以降、iPad OS 14以降、iOS 13.4以降とあるではないか。

これなら、iMacとMacBook Air、さらにiPad Proの入力作業が、この1台でできるということ。

これはもう革命です。(どーん)

情報を得てすぐAmazonのカートにぶっ込み、発売の翌日19日には入手完了。それから3日ほど使用してみての感想としては、これはもう革命です。(2回目)

キー配列は普段から複数台のキーボードを使用する身としては、多少のキーピッチの違いなど取るに足らない、問題にすらならないレベルで気にならないし、使い込んでいけば自ずと慣れるものだから全く問題ない。

打鍵感は純正キーボードに比べ、ストロークが長いため「押し込む」みたいな感覚があったが、これも慣れてしまえば気にならないし、ちょうど良い固さなので打ち込みやすい方ではないだろうか。

使い始めのペアリング設定も非常にシンプルで簡単。割り当てたいキーを長押しして接続したいマシンのBluetooth設定から画面の指示に従うだけ。

端末の切り替えは体感値で1秒程度。すぐに切り替わるのは凄いの一言。

まぁ、あくまで今回のレビューは全て個人的な感想と、ありったけの思いの丈(とにかく嬉しい)を詰め込んだもので、この記事が参考になる人はたぶん日本に3人くらいしかいないと思うのだが、結論から言うと「とにかく良いよ!!!」(バカでか大声)

【商品概要】
製品名:Logicool MX KEYS mini for mac KX700MPG
価 格:1万5950円(税込)
公式HP:ロジクール

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田村 巴 (たむら とも)
田村 巴 (たむら とも)

1979年、北海道出身。バイク(チョッパー)専門誌「HARD CORE CHOPPER」、フリーペーパー「MOLE Magazine」、ライフスタイル誌「男の隠れ家」を経て、現在は「男の隠れ家デジタル」編集長。

バイクやクルマでの日本一周・目的を決めない旅が趣味。好きな分野は「飛行機」「クルマ旅」「地方の土着的な風習や歴史」「ミステリー」など。UFOや都市伝説に興味深々。好きなものは「巨大建造物」「道の駅・SA(道の駅きっぷ収集)」「キャンプ」「ガジェット」「カメラ」「ボストンテリア」。

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