「牡蠣と共に育つ酒」は90セットの限定発売
牡蠣筏に日本酒を吊るし海中で熟成させた海中熟成酒と、一緒に牡蠣筏で育った牡蠣のマリアージュが愉しめる一風変わった商品。
海で熟成させることで日本酒に起きた変化がわかるよう、通常環境で保管したベースの日本酒との呑み比べセットもラインナップしている。
海中熟成酒への取り組み
「日本酒をワインの様に海中につけて熟成をしたらどのように変化するのか?」という純粋な興味から始まった取り組みで、一説によると海中で熟成させると波の振動や海のゆらぎで、地上より10倍程度早く熟成するといわれている。
嘉美心のある岡山県浅口市寄島町は牡蠣の養殖が盛んな町で知られ、海中熟成酒を造るならこの牡蠣と共に愉しんでもらうことを考えたという。寄島町の牡蠣はすべて1年もの。牡蠣の種付けを7月頃から始め、早いものは11月末頃から水揚げを行う。牡蠣の種付けの時期、牡蠣筏に日本酒を吊るし水揚げする12月頃まで海中で熟成させている。
「牡蠣と共に育つ酒」は今年で2年目の取り組み。昨年は4ヶ月の熟成とは思えないほど角がとれて、円やかな味わいとなっていた。しかし瓶口の周りまで海水が侵入してしまい販売を断念。2年目となる今年は海水の侵入を防ぐため、キャップの周りを蝋で封をして、万全の体制で挑んだという。
おすすめの呑み方
寄島では蒸し牡蠣で食すことが一般的。蒸すことでふっくらプリプリの食感が愉しめる。鍋に重ならないよう牡蠣を並べ、酒を少量(15〜20ml程度)まぶし、蓋をして中火で5分ほど。牡蠣の殻が開くまで蒸せば完成。海中熟成酒は燗でいただきたい。円やかな味わいがさらに強調され、心地良い余韻が口に広がる。
▶︎嘉美心酒造株式会社
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