夏場のキャンプは、暑さと虫が何よりの大敵。日中を快適に過ごすのはもちろん、夜寝るときまで寝苦しさのないファッションが必須となる。
ソロキャンパー達の夏対策ファッションを神奈川県愛川町・角田大橋河川敷でスナップ。夏のキャンプファッションのポイントを聞いた。
■冷感タイツは夏場の必須アイテム
【小山仁さん・キャンプ歴33年】
小山さんの夏場の虫刺されや暑さ対策の一番のポイントは冷感タイツ。ハーフパンツの下にやや透け感のある冷感タイツを穿くのがおすすめ。
「夏用の冷感タイツは、汗をかいても速乾性があって熱を奪ってくれるので涼しいですね。寝るときも、足が蒸れずに過ごせます。私は透けるくらいの薄手からやや厚手まで、全部で4着持っているほど活用しています」
Tシャツは自身が代表を務める日本単独野営協会オリジナルのドライTシャツ。足元はテントに入るときに脱ぎやすく、川にも入れる「クロックス」を着用。全身をカーキで統一して、自然になじむ色合いにするのもキャンパーならではのこだわりだ。
■メッシュウエアで涼しく虫対策
【荒川真人さん・キャンプ歴5年】
荒川さんの夏のファッションテーマは、「ゆったり」。
「きつい服をさけると、暑くないです。薄めの生地にするのもポイントです」
さらに「モンベル」のベージュのドライTシャツの上には、メッシュウエアを羽織って虫除け。メッシュウエアは虫が入れないくらい目が細かくなっている。この日はやや涼しかったので、「ワークマン」のパンツを合わせている。もう少し暑い日はハーフパンツにするそうだ。
足元は茶色のクロックス。全身を黒系にしたのは、ほかの人とかぶらないため。キャンプ場はカーキや茶系を好む人が多いため、あえて黒をチョイスしたそう。
■空調べストとつなぎを組み合わせた爽快スタイル
【Uさん】
Uさんは、炎天下で働く人に利用されている空調べストを着用。よく見ると、デニムプリントで生地も薄手。意外にもキャンプでもしっくりなじんでいた。
「夏場にいいかなと思って、初めて着てみました。座ったり寝転がったりすると腰にファンがあるので、立っているとき限定ですね。もちろん涼しいですよ」
ほかの夏場のファッションポイントは、つなぎ。暑い時は腰までずらして結んでおけるので、温度調整ができるという。インナーにはドライTシャツを着用。足元は「クロックス」。川にもそのまま入れるのがお気に入りの理由だそうだ。
■手足は、アームカバー&レッグカバーを活用
【コバさん・キャンプ歴40年】
全身をオリーブグリーンでまとめたコバさん。夏は半袖やハーフパンツになることも多いがそうした場合はアームカバーやレッグカバーを着用。
「日差しを防いでくれますし、汗をかいて濡れても涼しくしてくれる効果があります。今日は長ズボンですが、裾をまくり上げることもできるタイプなので、下にレッグカバーを履いています」
コーディネートは、ドライTシャツやボトムを含めて、すべて「ワークマン」で購入。足元は、若い頃に購入した「レッドウィング」のブーツ。
「当時はおしゃれ目的で購入しましたが、いまは実用ありき。ガシガシに履いているので、味が出てきました」
■迷彩柄のハットがポイント
【歳原悠司さん・キャンプ歴5年】
「ファッションにかける値段はおさえて、なるべくテントやキャンプ道具にお金をかけたい」という歳原さん。Tシャツは「しまむら」、パンツや靴は「ワークマン」で購入。
キャンプに着用するときは、汚れても気にならないものの方がよいので、リーズナブルに揃えるのもあり。靴は足をそのまま突っ込んでサンダル感覚で履けるようスリッポンタイプをセレクト。ハットは、迷彩柄なところがキャンプにもってこい。アウトドアストアの「WILD-1」で購入したそう。
今回はソロキャンパー5人のスナップで、夏場のキャンプファッションをお届けした。半袖やハーフパンツになる夏場は、手足をカバーするアイテムを投入して暑さと虫対策がなされていた。
アイテムを購入するショップとして支持が高かったのが、「ワークマン」。機能性と価格を両立したアイテムを揃えるのに、まずチェックしたいショップといえるだろう。
ぜひ、ソロキャンパーのファッションを参考に、夏場のキャンプを快適に過ごしてほしい。
取材・文:岡本のぞみ(verb)
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